中薬学　止咳平喘化痰薬・安神薬

回答→４

【解説】

半夏のサトイモ科のカラスビシャクの根茎の外皮を除去し乾燥したもの。効能は燥湿化痰・降逆止嘔・消痞散結である。まず大切なのは半夏は燥湿を以て化痰止咳に働くので、湿痰の治療の要薬であること。また性味が辛・温・有毒ということである。そして辛散消痞・化痰散結の効能で胸脘痞悶、梅核気、癭瘤痰核の治療にも適する。

回答→１

【解説】

天南星はサトイモ科のテンナンショウの乾燥根茎を用いたもの。効能は燥湿化痰・袪風止痙である。ポイントは風痰の治療に優れているということ。

回答→２

【解説】
白附子の効能は燥湿化痰・袪風止痙・解毒散結である。特徴は薬性を上行に誘導するほか、風痰壅盛による顔面麻痺、毒蛇咬傷、破傷風証、痰核・瘰癧の治療にも適すること。

回答→下気消痰・平肝鎮驚

【解説】
礞石（青礞石）は下気消痰で実証の頑痰・老痰、気逆喘咳の治療に適し、また平肝鎮驚の効能で、驚癇を治療する良薬でもある。化痰薬で平肝ができるのは礞石だけ。

回答→清熱化痰・除煩止嘔

【解説】
竹筎は清熱化痰・除煩止嘔の効能で肺熱による痰熱咳嗽や痰火内擾（たんかないじょう）の治療に適する。また胆火が痰を挟む胆火内擾や、胃熱嘔逆の治療も可。

回答→１

【解説】
胆南星は天南星に胆汁を加えて炮制したものである。それにより性が苦涼となり清化熱痰・熄風定驚に働く。ポイントは天南星では性質が温燥なので湿痰の治療だが、胆南星は苦涼で痰熱の病証に用いることになること。

回答→３

【解説】
栝楼（瓜楼）は清肺化痰・利気寛胸・潤肺化痰・滑腸通便の効能をもつので、肺熱による咳嗽、痰が濃くて喀出しにくいものに適する。

回答→４

【解説】

海蛤殻の効能は清肺化痰・軽堅散結である。その他に利尿作用、煅用（たんよう）すれば制酸止痛もできる。

回答→３

【解説】
旋覆花の効能は消痰行水・降気止嘔である。
止咳平喘薬で止嘔を兼ねるのは半夏・旋覆花・竹筎である。
1.清肺化痰・軽堅散結ー海蛤殻
2.清熱化痰・除煩止嘔ー竹筎
3.消痰行水・降気止嘔ー旋覆花
4.燥湿化痰・降逆止嘔・消痞散結ー半夏

回答→２

【解説】
白芥子はアブラナ科のシロガラシの種子を乾燥したもので、マスタードの原料でもある。
効能は温肺袪痰・利気散結・通絡止痛で、痰湿が経絡を阻んで起った肢体関節の疼痛や痺れの治療に用いられる。

1.燥湿化痰・袪風止痙・解毒散結ー白附子
2.温肺袪痰・利気散結・通絡止痛ー白芥子
3.清肺化痰・利気寛胸ー栝楼皮（栝楼仁は潤肺化痰・滑腸通便）
4.清熱化痰・開鬱散結・潤肺止咳ー川貝母

回答→１

【解説】

桔梗はキキョウ科のキキョウの根を乾燥したもの。効能は開宣肺気・袪痰・排膿で、性味が平であるので肺熱・肺寒を問わず多痰咳嗽の治療に使えるのが特徴である。

回答→１

【解説】
蒂藶子の効能は瀉肺平喘・利水消腫である。

回答→４

【解説】
蘇子の効能は止咳平喘・潤腸通便である。
降気を以て止咳平喘に働く。杏仁も同じ効能である。

回答→２

【解説】
百部の効能は潤肺止咳・滅虱（めつしつ）殺虫である。

回答→２

【解説】

1.止咳平喘・潤腸通便ー蘇子
2.瀉肺平喘・利尿消腫ー桑白皮
3.化痰止咳・和胃降逆ー枇杷葉
4.斂肺平喘・収渋止帯ー白果

回答→２

【解説】
磁石の効能は潜陽安神･聡耳明目･納気平喘である。

回答→３

【解説】
朱砂の効能は鎮心安神・清熱解毒である。
この清熱解毒もできることは特徴である。

回答→２

回答→２

【解説】
酸棗仁の効能は養心安神・斂汗で、滋養の効能がある安神薬に属する。

回答→２

【解説】
酸棗仁は養心陰・益肝血を以て寧心安神に働くので、心肝血虚による失眠、驚悸、怔忡の治療に適する。

回答→１

【解説】
琥珀の効能は安驚安神・活血散瘀・利尿通淋である。
琥珀は衝服で、煎剤には入れない。
活血ができるのは合歓皮も。

回答→寧心安神・袪痰開竅・消癰腫

【解説】
遠志の適応証は
・心神不安・驚悸・失眠・健忘
・炭阻心竅による精神錯乱、神志恍惚（こうこつ）、驚癇
・癰疽腫毒
※潰瘍あるいは胃炎の者には慎重に使用する必要あり。

回答→

【解説】