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座りすぎは新しい喫煙?デスクワークが健​康に与える影響

近年、「座りすぎ(sedentary behavior)」は健​​康に大きな影響を与える生活習慣として注目されています。

いくつかの研究では、長時間座る生活は

  • 心血管疾患
  • 精神疾患
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 早期死亡

と関連することが報告されています。

例えば、大規模な疫学研究では、座り仕事をしている人は

  • 全死亡リスク:16%増加
  • 心血管死亡:34%増加

という結果が報告されています。

さらにメタ解析では、1日に10時間以上座っている人は、死亡リスクが34%高いという結果も示されています。

特にデスクワークが中心の現代社会では、1日の座位時間が7〜9時間に達する人も珍しくありません。

興味深いことに、近年の研究では「運動している人でも、座っている時間が長いと健​康リスクは上がる」ことが示されています。

つまり、朝にジョギングをしていたとしても、その後ずっと椅子に座って過ごしていれば、身体にとっては決して理想的な生活とは言えないのです。

参考文献
van der Ploeg HP, et al.Sitting Time and All-Cause Mortality Risk in 222,497 Australian Adults.Arch Intern Med. 2012.
Ekelund U, et al.Does physical activity attenuate the detrimental association of sitting time with mortality?Lancet. 2016.
Patterson R, et al.Sedentary behaviour and risk of all-cause, cardiovascular and cancer mortality.European Journal of Epidemiology. 2018.

最近、座りすぎは新しい喫煙と言われることがあります。

もちろん喫煙と同じレベルの危険性というわけではありませんが、長時間の座位が慢性的な健​康リスクを生む生活習慣であることから、このような表現が使われるようになりました。

長時間座ると、身体では次のような変化が起こります。

まず、下半身の大きな筋肉(太ももやお尻)がほとんど動かなくなります。

これらの筋肉は、歩行や立位のときに血流や代謝を助ける重要な役割を持っています。

しかし座り続けることで

  • 血流が低下する
  • 糖の代謝が悪くなる
  • 脂肪を分解する酵素の働きが弱くなる

といった変化が起こると考えられています。

その結果として、長期的には

  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 心血管疾患

などのリスク上昇につながる可能性があるとされています。

では、どれくらい座ると問題になるのでしょうか。

研究によって多少の違いはありますが、一般的には次のような目安が示されています。

  • 6時間以上:健​康リスクが増え始める
  • 8時間以上:死亡率の上昇が報告されている
  • 10時間以上:明確なリスク増加

特にデスクワークの人では

  • 通勤
  • 仕事
  • 食事
  • テレビ
  • スマートフォン

などを含めると、1日10時間以上座っているケースも珍しくありません。

自分ではあまり意識していなくても、現代人の生活は「座ること」を中心に作られていると言えるでしょう。

私は患者さんによくこう説明しています。

「座っている時間が長いと、体は座るための体に進化します。」

体は環境に適応する性質を持っています。

同じ姿勢を長く続ければ、その姿勢に合わせて筋肉や関節のバランスが変化していきます。

長時間の座位では弱くなりやすい筋肉

  • 背筋
  • 腹筋
  • お尻の筋肉

短くなりやすい筋肉

  • 腸腰筋(股関節の前側の筋肉)
  • 大腿筋膜張筋

こうした変化が積み重なることで

  • 猫背
  • 骨盤後傾
  • 首の前方突出

といった姿勢が作られていきます。

つまり、猫背は単なる姿勢のクセではなく、生活習慣の結果として生まれる身体の適応とも言えるのです。

逆を言えば、猫背だからこそ、長時間のデスクワークが可能となるのです。

ちなみに、理学療法でもsitting disease(座りすぎ症候群)という概念があります。

https://thewholeu.uw.edu/2025/09/24/get-up-stand-up-combatting-sitting-disease/

中医学には次のような言葉があります。

久坐傷肉(きゅうざざんにく)

これは「長く座ると肉を傷る」という意味です。

ここでいう「肉」とは、筋肉や四肢を指します。

長時間座ることで

  • 筋肉の働きが弱くなる
  • 気血の巡りが悪くなる

と考えられています。

その結果として

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 倦怠感
  • むくみ

などの不調が起こりやすくなります。

数千年前に書かれた言葉ですが、現代の研究で示されている「座りすぎの健​康リスク」と非常によく一致しているのが興味深いところです。

古典には、こんな言葉もあります。

人は動けば気血が巡る。動かなければ百病が生まれる。

身体を動かすことは、単なる運動ではなく健​康を保つための基本的な養生なのかもしれません。

現代社会では、座る時間を完全になくすことはできません。

しかし、長時間同じ姿勢を続けないことはとても大切です。

30分〜1時間に一度立ち上がるだけでも、血流や代謝への影響を減らせると考えられています。

  • 少し立つ
  • 軽く歩く
  • 体を伸ばす

それだけでも身体は変わります。

もし肩こりや腰痛、疲れやすさを感じているなら、その原因は「座りすぎ」にあるかもしれません。

まずは、自分が1日にどれくらい座っているのかを少し意識してみてください。

当院では、今出ている症状の改善だけでなく、症状が起きにくい身体をつくるためのメンテナンスまで含めて、総合的にサポートしています。

本来であれば、運動習慣を持つことが理想です。

しかし現実には、仕事や家庭の事情でなかなか運動の時間を確保できない方も多いでしょう。

だからこそ、せめて日々の不良姿勢や身体の歪みをリセットするために、整体に通うという習慣をつくるという考え方もあります。

もちろん、整体だけで健​康がすべて整うわけではありません。

しかし実際の臨床を見ていると、定期的に治​療院へ通っている方ほど

  • 健​康リテラシーが高く
  • 生活習慣が整い
  • 自分の身体に関心を持っている

傾向があります。

一方で、途中で通うのをやめてしまったり、他の予定を優先して身体のケアが後回しになりやすい方は、長い目で見ると、いつまでもどこかに不調を抱えているケースが少なくありません。

人は、環境や周囲の影響を受ける生き物です。

身の回りに

  • 運動習慣のある人
  • 健​康意識の高い人

がいる人は、自然と

「このままの生活でいいのだろうか」

「今の身体をどう維持していこうか」

と考える時間を持つようになります。

もし今、

「このままでいいのかな」

「少しヤバい気がする」

「変わりたい」

そんな気持ちが少しでもあるなら、ぜひトレイン治​療院へお越しください。

健​康は、ある日突然手に入るものではなく、習慣の積み重ねです。

私と一緒に、少しずつ健​康レベルを上げていきましょう。

ABOUT US
koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して11年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 このブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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