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頭が忙しいとき、身体に戻ってくる練習

今年の1年を振り返ると、私自身も、本当によく「頭」を使った1年でした。

新しい事業部を立ち上げたこと。

中医師の資格を取るための勉強を、かなり追い込んだこと。

一緒に働く相方のことを考え、悩み、向き合ったこと。

プライベートでは、家族の中で起きた問題や、思うようにいかないこと、不安や恐れ、理想とのギャップ。

正直に言えば、壁や難関だらけの1年だったと思います。

でも同時に、振り返ると幸せなことも、本当にたくさんありました。

だからこそ、この1年は「忙しかった」という一言では片づけられない時間だったように感じます。

そんな中で、先日、久しぶりに公園をゆっくり歩く時間がありました。

足元には、いろんな種類のどんぐり。

見上げると、赤や黄色に色づいた木々。

少し冷たい風と、地面の感触

「あぁ、最近こういう感覚、忘れてたな」

頭で考えたのではなく、身体でそう感じました。

この1年、忙しさの中で私たちはどうしても「頭」をたくさん使ってきました。

考える。

判断する。

先のことを心配する。

東洋医学的に言うと

「気が上がっている」

「足が地についていない」

そんな状態です。

実際、治療をしていても不安や緊張が強い方ほど、意識が頭や胸のあたりに集中していて、

足の感覚がとても薄くなっていることが多いように感じます。

最近よく聞く「グラウンディング」という言葉。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、とてもシンプルな考え方です。

頭が忙しいときに、身体に戻ってくる練習。

落ち着こうとしなくていい。

考えるのをやめようとしなくていい。

ただ、「今、ここに身体がある」

それを感じること。

少し瞑想にも似ていますが、もっと生活の中でできる、現実的でやさしい感覚だと思っています。

実は、トレイン治療院では施術の最初に必ず足から触れるようにしています。

これは単なる流れや習慣ではなく、ちゃんと意味があります。

なぜ、不安が強いときほど「足」から触るのか

足は、私たちが唯一、常に地面と接している場所です。

重さ。

硬さ。

温度。

バランス。

足の裏には、「今ここに立っている」という情報を身体に伝えるための感覚がたくさん集まっています。

そこに触れることで、身体は無意識に「今は大丈夫」「ここに居ていい」という信号を受け取ります。

安心感は、頭で考えてつくるものではなく、足元から、静かに立ち上がってくるものなのです。

東洋医学では、足元は「」と深く関係すると考えられています。

腎は、生命力・土台・安心感を司るところ。

気が上にのぼり、不安や緊張が強いときほど、意識を足元に戻すことが大切になります。

足に触れる。

足の感覚を思い出す。

それだけで、上に上がっていた気が下がり、神経が静まり、心が「今」に戻ってきやすくなります。

公園でどんぐりを拾い、紅葉を眺めていた時間。

何か問題が解決したわけではありません。

でも、確かに身体に戻ってきた感覚がありました。

頭から、身体へ。

考えるから、感じるへ。

自宅でできる、30秒グラウンディング

治療院でなくても、自宅でできる、とても簡単な方法があります。

特別な道具も、難しいことも必要ありません。

① 足の裏を感じる(10秒)

  • 今、どこが床に触れているか
  • 体重は左右どちらに多いか
  • 冷たいか、温かいか

正解はありません。

ただ感じるだけでOKです。

② 息を1回、少し長く吐く(10秒)

吸うよりも、吐くほうを意識します。

「はぁ…」とため息をつくような感覚で十分です。

③ もう一度、足を感じる(10秒)

さっきより、少しだけ感覚が戻っていることに気づくかもしれません。

自宅でできる30秒のグラウンディングは、何かを整えるためのものではありません。

ただ、身体に戻るきっかけをつくるだけ。

それだけで、1日の質が少し変わってきます。

新しい年を迎える前に、無理に何かを変えなくてもいい。

頑張って整えなくてもいい。

まずは、地面に立つ。

足を感じる。

呼吸を感じる。

それだけで、身体はちゃんと次の1年に向かう準備を始めてくれます。

トレイン治療院では、こうした「身体に戻る感覚」も大切にしながら施術を行っています。

ABOUT US
koji尊敬する人はルパン3世
2015年、大阪の心斎橋にトレイン治療院を開業。現在は中医学を少しずつ学び中です。 趣味は、中国語、中医学、投資(日株・米株・先物)、映画(marvel love)、お笑い(くだらない系love)、AbemaTV(論破系love)、キャンプ、フルート、水泳、そして今の仕事です。基本的にミーハーです。
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