瞑想灸とは
精神に関わるツボにお灸を据えながら瞑想を行うことです。
通常の瞑想とは違い、知覚神経(ツボ)を刺激することで五感を研ぎ澄ませ、精神を整えるだけでなく、慢性痛や冷え性、ホルモンバランス、自律神経などにもアプローチできることが最大の特徴となります。
以下は興味のある方だけ読んで頂いて、目次⑥まで読み飛ばしても大丈夫です。
こんな人こそやって欲しい瞑想灸!
精神に関わるツボとは?
中医学で「心(しん)」には「神(しん)」が宿っていると考えます。
「心」とは西洋医学の心臓とは違い、中医学では生命活動を維持する機能に合わせて、精神・意識・思惟活動まで広い意味があり、それらは心に存在する「神」の役割であると捉えます。
つまり、遥か昔から「想いは頭にあるのではなく、心にある」という事は言われていたのですね。
瞑想灸では、その「心」の経絡上にお灸を据える事で、通常の瞑想とは更なる効果を期待できるセルフケアとなります。
木こりのジレンマ
「木こりのジレンマ」という寓話をご存知でしょうか?
森の中で、必死に木を切り倒そうとしている木こりに出会ったので、
「何をしてるんです?」と尋ねました。
木こりは「この木を切ってるんだ。見て分かるだろ。」
と答えたので、
「疲れてそうですが、いつからやってるんですか?」と聞くと、
木こりは「もう5時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ」と返答しました。
そんな木こりを見て
「少し休んでノコギリの刃を研いだらどうです?そしたらもっとはかどりますよ」
と助言したところ
「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか」という返事がかえってきました。
あなたは、そんなジレンマに陥っていませんか?
ブログを見た人限定!!
今回はブログを読んで頂いた方限定で、瞑想灸を特別価格で販売致します!
(お1人様1つまで)
通常1200円(税込)→ 660円(税込)の半額です。
(必要な方は熱緩和シート40円で販売してます)
どこを探しても絶対にこの価格はありません。
皆様がお灸を始めるきっかけとなれば幸いです。
この機会に是非、内面を磨く習慣を身につけませんか?
瞑想灸は自宅でもできる、心と体の内面ケアです。
瞑想灸は知覚神経(ツボ)に刺激を入れながら瞑想をすることで、精神を整えるだけでなく、慢性痛や冷え性、ホルモンバランス、自律神経などにもアプローチできることが最大の特徴となります。
そのため、通常の瞑想とは少し異なります。
数百円で大きな効果の得れる、副作用の無い薬です。
投資するのは1日の10分間だけ!内面は外面に現れます!
瞑想に使用するお灸の特徴
通常の台座灸でも充分に効果は発揮できますが、今回販売するのは瞑想に適したお灸です。
そのお灸の特徴をご紹介します。
①煙が少ない
自宅でお灸をするにあたって懸念されるのが「煙と匂い問題」です。艾(もぐさ)を使用したお灸には艾にしか無いメリットがありますが、デメリットもあります。それが煙と部屋に残る匂いです。艾の焼けた香りが好きな方には問題はないですが、やはり頻繁にお灸を使うと若干の匂いは残ります。しかし今回のお灸は原料が線香であるため煙も少なく、またアロマの香りがするので部屋に煙の匂いも残りにくいです。
②アロマが香る
アロマの香りは、嗅覚の感覚器からダイレクトに脳へ刺激が伝わるためリラックス効果の即時性が高く、また集中力を高めてくれるので瞑想には適したお灸となっています。
③燃焼時間が長い
艾のお灸は燃焼時間が5分程度ですが、線香が原料のお灸は燃焼時間が長いため、10分以上の時間を要する瞑想時には、常に刺激が入り続けるのでより適しています。
瞑想灸をはじめましょう
灸を据える場所
瞑想灸を行うにあたって基本となるツボがあります。
それは手の少陰心経の原穴である「神門」というツボです。
それにプラスαで、自身の症状に効果のあるツボを一つ決めます。
(初めは神門のみをオススメします)
ご希望の方は、当院に来られた際に院長が厳選しますが、ここでは代表的なツボをご紹介しますので参考にしてください。
また私のインスタグラム(ツボグラム)にも症状別に合わせたツボを紹介しています。その中から一つ選んでもOKです。
基本的に瞑想は座って行うので、座った状態でも据えやすいツボを選穴しております。
※初めの数回は神門(もしくは合谷)だけを使って瞑想を始めてください。
※猫背の方は掌を上に向けて膝上に置くことが辛い場合があります。無理に行うと瞑想に集中できないので合谷というツボに置き換えましょう。合谷には鎮静安神の作用があるので神門と同効果を得られます。
準備するもの
お灸、ライター、灰皿
お灸の使い方
動画で説明しております。
始める前のプレお灸
実際にお灸をおいて瞑想を始める前に、自分に適したお灸の温度設定を行いましょう。
設定なしに瞑想を始めると、熱すぎたり、もしくは何も感じなくて、効果的な瞑想が行えません。
温度の設定には熱緩和シートを使います。
簡単なので自分の適切な温度を知っていきましょう。
良い温度とは、熱い感覚ではなく、心地よい暖かさを目安にしてください。
神門なら手首がぽわ~んとあったかく感じるくらい。
熱い=効果があるでは決してありません。
※レベル別の台座灸をお持ちの方は緩和シートは必要ありません。
ツボの見つけ方
次に適切なツボの見つけ方をご紹介します。
基本的なツボの位置は全世界共通なのでネットでツボの名前を検索してもらえれば探せます。
神門であれば手のひら側の手首の横シワの線上の小指側になりますが、場所が分かればそのあたりを軽く押さえてみてください。
手首の横シワといっても複数本あるので、押した時に違和感を感じるところです。違和感とは、他の場所とは違う感覚を言います。
その触った感覚を大切にして、その位置にお灸を置きましょう。
違和感は、凹み、痛み、湿り気、気持ち良いなど何でも良いです。
瞑想灸のやり方
(最初から全ての工程を覚えることは気が散ってしまうので、慣れるまで基本を数回行いましょう)
①場所
まずは瞑想を行う場所を確保します。
できれば自分の落ち着くところに移動しましょう。好きなところでも良いです。
その空間にはスマホもラジオも本も何も持ってはいけません。
とにかく瞑想中だけは自分1人の空間を確保する努力をして下さい。
誰かと住んでいるなら話をして協力してもらいましょう。
できるならば少し窓を開け、換気はよくします。
風の通り道を作れればなお良しです。
部屋は少し薄暗くしましょう。間接照明やロウソクなどは集中力が高まります。
②瞑想の基本
瞑想と言ってもただ何も考えずにぼーっとする訳ではありません。
瞑想灸では中医学的な瞑想を目指しています。
中医学に大切な思想の一つに「中庸」という言葉がありますが、これはバランスをとるという意味です。
人が持つ五感に意識を集中し、5つの感覚のバランスを自覚・調整することで、五感に関連する五臓(体の機能)のバランスをも整えていくことが狙いです。
瞑想中は脳で思考を働かせたり、考えを巡らせたりするのではなく、感じることに集中するのです。
③始める前に
まずはお灸に火をつけて、それをツボに置きます。
あぐらをかき、手のひらは上にして指は脱力して軽く曲げた状態。
(親指と人差し指で輪っかを作ってもOK)
※この時に姿勢の影響で手のひらを上に向けることが辛い人もいます。その場合は親指が上になるようにしましょう。その場合のツボは神門ではなく、合谷を使います。
そのまま手の甲を膝の上にそっとのせます。
そして大きく息を吸い、ゆっくりと吐きます。
深呼吸は2~5回行いましょう。
はじめよう、瞑想灸(基本偏)
さぁいよいよです。
瞑想に慣れるまでは基本の瞑想のみを行いましょう。
五感には、触(知覚)、目(視覚)、口(味覚)、鼻(嗅覚)、耳(聴覚)がありますが、瞑想灸の基本は触(知覚)となります。
[順序]
背中は軽く伸ばし、アゴは軽くひきます。口の力も抜いて空気の出る隙間だけ小さく開けましょう。
顔や肩には無駄に力が入らないようにして、呼吸は鼻から吸って口(鼻でもOK)で吐きます。呼吸は大きくなく小さくなく自然な呼吸を。
神門(合谷)に据えたお灸の温かさに集中します。(ここから大切!)
お灸の優しい熱が徐々に広がっていき、指の先や肘の内側まで感じれれば上出来です。
何も感じれない場合はこちらから感じにいきましょう。
ツボに集中してお灸を貼っている感覚から、小さな熱源を感じます。
とにかく手首の熱に集中です。
肩こりや腰痛・原因不明の疼痛などがある方は、意識が痛みへと移行してしまい、瞑想に集中することが困難かと思います。しかし諦めないで頂きたい。痛みはコントロールできます。何年も慢性的な痛みを抱えている人の多くは、「実際に感じる必要の無い痛み」を、脳が過敏に反応してしまっているケースが多いです。世界には「瞑想が慢性痛に与える効果」を検証した研究は多くあり、瞑想が痛みに対して有用であるというエビデンスも複数存在します。お灸を利用した瞑想では、その痛みに対してしつこく粘着した意識を、別の場所へ移行させる手助けとなってくれます。とにかくお灸の温かさだけを感じて下さい。痛みや他の考えに意識が引っ張られたとしても、またお灸の温もりに戻ってきてホッとして下さい。一瞬でも痛みを忘れる瞬間が感じれば大きな前進です。ほんの一瞬で良いです。そこを感じる事ができたと言うことは、痛みとの接続を意識的に遮断できたことなので自信を持ってください。一瞬は自ら痛みを手放せたのです。決して急に痛みが消えるわけではありませんが、瞑想を繰り返すことで痛みを手放せる回数も増えていきます。そして、いつの間にか痛みが軽減したと感じる事ができるはずです。何かあればお気軽にご相談くださいね。一緒に頑張りましょう。
温かさが消えそうになってもツボに意識を集中します。
これでおおよそ10分程度でしょう。
とにかく10分間は手首のぬくもりに集中します。
一瞬でもそれ以外の思考を働かせてはいけません。
毎日の瞑想を行うと、回数を重ねるうちにより広い範囲に温かさを感じれるようになります。
なので最初に感じた感覚は覚えておきましょう。何も感じなかったでもOKです。
感覚が研ぎ澄まされると感じるようになります。感覚は能力です。磨けば向上します。
この成長実感で始めて五感を研ぎ澄ます行為というものが腑に落ちてもらえるので、ここまではぜひ頑張って頂きたいです。
・頭で考え事をしてしまう。(これが一番多い!)
・じっとしているのが苦痛に感じてくる。
・ソワソワしてくる。
・姿勢が気になってしまう。
・普段痛むところの痛みが増悪する。
※この現象が起きることは悪いことではありません。最初は自身で選択的に感情を支配できず反応的になっていることが多いです。回数を重ねれば少しずつコントロールができるので無理に抗おうとはせず、受け入れましょう。
感覚別編
瞑想に慣れてきたら少し世界を広げましょう。
自分が弱いと感じる感覚から挑戦してみてください。
カッコ内に表記したツボは、それぞれ五感に関わる代表的なツボです。
基本の神門と合わせても良いですし、五感に適したツボのみを使うもOKです。
また左右のツボを必ず使う必要もなく、反応がある方のツボだけを使用しても良いです。
・視覚を調整した方が良い人(中都)
イライラしやすい、貧血傾向、月経不順、筋肉が硬い、肩こり、などが現れる。
・聴覚を調整した方が良い人(築賓)
腰痛、不妊症、疲れやすい、眠れない、足腰が弱い、などが現れる。
・味覚を調整した方が良い人(地機)
むくみやすい、体がだるい、下痢や便秘、よく悩む、眠れない、高血圧、などが現れる。
・嗅覚を調整した方が良い人(太淵)
アレルギー体質、呼吸器系が弱い、乾燥肌、ネガティブ思考、よく泣く、などが現れる。
基本の瞑想10〜20分が終わったあとに、続けて行います。
全てを行うには集中力が続きませんので、日替わりで行うことをオススメします。
最後に
私たちは寝ている時以外、常に選択に迫られています。
常に何かを思い、何かを決めています。
瞑想灸は頭の中を意識的に無意識にする行為です。
それは心の休息となります。
また現代人は五感よりも脳(思考)を使う割合が格段に増えてしまっています。
食事は動画を観ながら食べて、ほとんど味など覚えて無く。
世の中の殆どの物が目の近くにあり、遥か遠くを見る機会なんて皆無に等しく。
殆どの地面は綺麗に舗装されて、さらにはクッション性の高い靴を履くことで足裏の感覚は鈍り。
足を使わなくても遠くに移動ができ。
朝目覚める時は自然に目覚めず、アラームで強制的に起床し。
夜になっても昼のように明るい街で過ごし。
スマホからの強烈なLEDを至近距離から目に浴びせ。
夏でも冬のように寒いオフィスで働き。
外食のほとんどは味が濃く。
と、現代には感覚が鈍くなる要素が沢山孕んでいて、自立神経が乱れるのも無理はないです。
瞑想灸はそんな現代を快適に生き抜く、トレインから一つの提案です。
・下半身が冷えやすい→太渓(たいけい)
・イライラしやすい→ 中封(ちゅうほう)
・顔の肌荒れ→曲池(きょくち)
・胃腸の症状→梁丘(りょうきゅう)
・腰痛→大杼(だいじょ)
・貧血傾向→ 血海(けっかい)
・便秘→三陰交(さんいんこう)
・風邪をひき易い→太淵(たいえん)
・精神不安→内関(ないかん)