はじめに
世の中には色んな治療方が存在します。
中には明らかに怪しいものや、怪しいけど効果があるものもあります。
僕も訳が分かりませんw
それで治る人、満足する人がいるのであれば、それで良いと思います。(悪徳なのもありますが、、、)
怪しいと言っても、一生懸命にサービスを提供されている方もいますので、それを馬鹿にする気は毛頭ございません。だから何かの治療法を否定をするための記事ではありません。
「マジックの種明かしをする」という感覚で記事を書いております。
更には、この記事に根拠はなくほとんどが推測です。基本的に言い切ってますが、記事を面白くするためです。キャッチーにするためです。その点は、ご了承下さいませ。(だから攻撃しないでね。)
では本題へ。
バランス能力が向上!!?
では、今回ご紹介する怪しいシリーズは、、、
手を後ろに組んで、他者が組んだ手を下にグーっと押すと後ろにバランスが崩れるけど、何かをした後(介入後)に同じことをしてもバランスが全く崩れないというやつです。
実際にされた本人もバランスは崩れにくくなったと実感します。
これ、私はいろんなセミナーで経験しました。(当時は魔法の手技を求めていたので)
皆さんの中にも、整体院などに行ってされたことはありませんか?
もしくは、知り合いに何かを勧められたりする時にされた事とか。。。。
この「何かしたあと」の何かとは、例えば骨盤矯正、足関節矯正、何かのシールを貼る、テーピング、靴、インソール、サプリ、などなど何でもありです。
種明かし
では、なぜバランスがとりやすくなったのか。
本当に骨盤が矯正されたからでしょうか?
本当にエネルギーが満ちたからでしょうか?
結論から言うと
「ただの脳の学習」です。
人は手を後ろで組んで下に押される機会なんて日常では殆どありません。
つまりこれはバランスを崩しやすい大勢です。
この姿勢はそもそも重心が後ろになります。体の硬い人なら尚更です。
ここへ更に下後方への力が加わると簡単にバランスは後ろに崩れます。
この、「一回バランスが崩れる」ことによって、無意識下で脳がバランスの崩れ方を学習するんです。
簡単に言えば、2回目からは倒れ方(力のかけられ方)が「予想」できちゃうと言うことです。
だから2回目に同じことをされる前に、自然に重心の位置も変わり、同じ衝撃に耐えようする事を体が自然に行います。(逆に言えば、1回目は予想もつかないので倒れやすい。)
色んな感覚器(例えば足裏とか)が働いて、その情報を脳で統合してバランス能力が無意識に上がるんです。
他の要素としては、手を後ろに回すという行為を初めて行う時と、2回目とでは肩や体幹などの柔軟性も変わってきます。たった1回でも変わります。
※それを言うと柔軟性が変わるビフォーアフターのやつも同じですね。
もうそうなると理論なんてどうでもよくなり、セミナーの参加者は先生を神のように崇拝し、技を伝授してもらい(お金払って)、同じことをお客さんにする。
骨盤矯正のセミナーに行った時、「骨盤の歪みを正せると言う事は、骨盤を歪ませる事もできると思うので、歪ませてからもう一度バランス能力を測ってもらえますか?」と聞いたら会場の空気が凍りついた事があります。
自分でも協調性のない奴だなーと思います。
というわけで、「骨盤の歪みが治ったから、バランスが取りやすくなった。」と言われれば、一般の方は納得しちゃうかもですが、あまり意味は無いと思います。
以上です。