患者様からこのような質問を頂きました。
以前、「足湯で体内の毒が出る」という機械の施術を受けました。 その店の先生からは「体内に毒が多い人ほど水が茶色く濁る」と説明を聞いていて、実際に私の場合は、水の色が凄い茶色になってびっくりしました。ヘドロみたいな物も浮いていました。 足湯マシンは30分で¥7000で、30回契約で15万円だったので契約しようか迷っています。 本当に効果はあるものなのでしょうか。 |
※実際の商品名は伏せて、「足湯マシン」と代わりに書き換えております。
※あくまでも個人的な感想です。
結論から言うと、足から毒(そもそも毒とは?)が出るのは考え難いのでは?と私は思います。
(バッサリごめんなさい。)
足湯マシンの細かな事は分かりませんが、数年前はかなり流行していたように思います。
TVの出演もあり、その時は結構叩かれたようですね。
足湯マシンのサイトには以下のように効果が書かれていました。
「マイナスイオン水(高濃度水素水)で足湯をすると、皮膚を通して体内に取り込まれ、病気・老化の原因と言われている悪玉活性酸素(フリーラジカル)を取り除いてくれる。」
「足湯 デトックス」などで検索をしてもらえれば、色んなサロンや整体院などが足湯のビフォーアフターを載せています。
同じ商品を取り扱ってる店はコピペ祭り状態なので、みんな揃って同じような説明が書かれています。
この足湯マシンの本家のサイトを見ていると、いかにも科学的な根拠があるかのように書かれていますが、私の頭には???だらけでした。
比較試験のデータ等もあるそうですが、比較試験のやり方も踏まえて信憑性は低そうです。
そして、絶対的に書かれていた文が、【米国FDA(日本でいう厚生労働省に相当)からの承認がされてい商品】というものです。
ただ、本当に登録がされているのかを調べた人(会社)がいるらしいですが、実際には登録はされていないのだとか。。。
とまぁ、調べれば調べるほど怪しさ満点のものですね。
(そもそも商品のネーミングが怪しすぎるw)
では、なぜ綺麗な水が数分後には茶色に変色するのか。
水中に出てきた成分は、本当に体内の毒素なのでしょうか。
私の完全なる推測ですが、足の皮脂や汗などが薬品と化学反応を起こして水が茶色く濁るのだけの仕組みではないかと思います。
実際に足の裏から毒素(そもそも毒素とは?ですが)が出るとは、どうしても考え難いです。
それに、薬剤量や電極の強弱を調整すれば、いくらでも変化率の変更できるのではないかと思います。初めての人にはしっかり変化を出して、数回後には変化を少なくすれば、あたかも効果があったように感じさせる事は簡単です。
だから、医学的に効果のあるものなのかは不明ですが、一種のエンターテイメントとして利用するのであれば、健康被害のリスクはそこまで高くないものではないのでしょうか。
つまり手品と同じようなもので、実際には魔法ではないですが、魔法のように見せて客を楽しませたり、満足させることが目的ということです。
それに、「毒が出た」と本人が心から思えば、プラシーボの効果で心身に良い影響を与えることも事実あると思います。
因みに、足裏に貼る樹脂シートというものがありますが、それも同じ類いだと思います。
寝る前に樹脂シートを貼って寝ると、朝にはそのシートが茶色く変色して、毒や水分を排出してむくみ対策やデトックスになるというものです。
これもただ、足裏の汗や皮脂に薬剤が反応して色が変わっているだけかと思います。
他にも宣伝文句には、ワク毒(ワクチンの毒)を抜くとか、アトピーを治すなど、明らかな誇大広告もあり、これらは注意を受けるべきだと思いますが、ステマも多いのでご注意下さい。
私は医師に憧れがあり、出来るだけエンターテイメントよりも医学的に正しい方に近い情報をお伝えしたいというこだわりがあるので、このように質問を回答させて頂きました。
最後に纏めると、
足湯マシンは普通の足湯にすぎないかと思います。
(アレルギーのある方にはマイナスに働く可能性もある気もしますが、、)
しかし、されど足湯!
足湯には良い事が沢山あります。
さぁ、30分の足湯に貴方は7000円を払いますか??
ふふふ。
最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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