お香は身体にどう効くのか？ 〜香りの科学と東洋の叡智から見る“気の整え方”〜

登場人物

トレイン先生（30代・会社員）
所属：トレイン治療院の香り部門・主任（？）
種族：電車の精霊 or アロマ特急に乗ってきた“香り案内人”
年齢：不詳（香りの歴史を見てきた存在）

今回のゲスト

さくらさん（30代・会社員）
【主な悩み】
最近寝つきが悪くて、ずっと疲れてる感じがするんです。たまに家でお香を焚いたりするんですが、これって本当に身体に効くんですか？

トレ​イン先生って、何者？

こんにちは！はじめまして。

私は 「トレ​イン先生」。トレイン治療院の“香りの案内人”です。

副交感神経へ直通するリラックス特急の運転士として、皆さんのココロとカラダを「整い駅」へとお連れしています。

心がガタンゴトンしちゃう日は、僕にまかせて♪

あの……もしかして、あなたが“トレイン先生”ですか？

なんだかちょっと見覚えあるような……でもどこかで見たキャラとちょっと違うような……？

ほほぉ、それはまた失礼な（笑）

顔が車両の正面についてるからって、誰かと間違えないでくれたまえ！

あれ、えーっと……顔が前にある、えーと、名前なんだったっけ……青くて……。

（ふっ…）機関車とは違うんですよ、機関車とは。

私の名は「トレイン」。そう、現代を走る香りの急行便。

あちらは“炭でゴトゴト”、私は“アロマでスーッ”ですよ。

たしかに、蒸気じゃなくて、香りを出してる…！（笑）

ええ、湯気の代わりにリラックス成分を噴き出すのが私の流儀。

香りとともに走る、トレイン治療院所属の“香りの案内人”。

副交感神経直通、無人駅じゃなく「無念駅」に停車するのが特技です。

ちょっと待って（笑）、「無念駅」ってどこよそれ！

心にたまった未練・ストレス・疲労を、次の駅で全て下ろしていくんです。
行き先？
もちろん「整いの森」行き。
途中停車駅は「白檀温泉」「沈香峠」「乳香台」ですぞ。

……これは、普通の電車より乗りたいかも（笑）

癒し列車、発車オーライ！

このブログでは、トレ​イン先生が登場して、毎回違うお悩みを抱えた“ゲスト乗客”さんとお話をしながら、香りやお香の力について、わかりやすくご案内していきます。

香りで巡る、身体と心の癒し旅へ。

どうぞご乗車くださいませ！

先生、お香って好きでたまに焚くんですけど……これって、気分だけじゃなくて、体にも何か効果あるんですか？

プシューッ！ それはいい質問ですぞ！
さぁさぁ、お話ししましょう。
香りの各駅停車で巡る、カラダとココロの整え旅。
次は〜〜「嗅覚中枢」〜〜、その先は「副交感神経」行き〜〜！

🌿 香りの通り道：脳と身体への影響とは？

香りが脳に届く仕組みは、とてもユニーク。 香り成分（芳香分子）は鼻の奥にある“嗅上皮”から嗅神経を通って、直接脳へと伝わります。

これは視覚や聴覚よりも早く、本能的な脳である「大脳辺縁系」に作用すると言われており、 その結果、

• ストレスを和らげる
• 自律神経を整える
• ホルモン分泌に関与する

といった身体や感情にダイレクトな影響を及ぼすとされているのです。

さらに最近では、

• 心拍変動
• 脳波の変化（α波増加）
• ストレスホルモン（コルチゾール）の低下

など、医学的・生理学的な変化も計測されてきています。

へぇ〜……なんか、思ってたよりずっと本格的なんですね。 お香って、なんとなくリラックスできるって思ってただけで。

ふむふむ、そういう方、多いですぞ。 でも実際は、漢方と同じく、お香も“生薬”からできている。 つまり、焚くという方法で体に作用させる、もうひとつの“吸入療法”なんですな。

お香に使われる生薬たち

たとえばトレイン治療院で使用されるお香素材の一例：

これらの素材は、それぞれ“働き”を持っていて、 組み合わせによって相乗効果を生むことも多いのです。 まるで列車の連結のようにね♪

なるほど〜、ブレンドって大事なんですね。

🧪 科学と伝統のあいだで

現代の研究では、天然香材に含まれる成分が脳や自律神経に与える影響も少しずつ明らかになっています。

たとえば：

• 沈香に含まれるセスキテルペン類 → 脳波を落ち着かせる
• 白檀に含まれるサンタロール → 鎮静と集中力アップ
• 乳香のリモネン類 → 呼吸の深さとリラックスに寄与

もちろん、個々の体質や反応もあるので、“合う香り”を探す旅も大切です。

今夜、早速沈香を焚いてみようかな。

それはいい選択ですぞ！ ただし……寝過ごして朝の電車を逃さぬようにご注意を！（笑）

まとめ

お香は、ただの香りではなく、「氣」や「脳」に作用する天然の調整薬のような存在。

香りの力で、自律神経のバランスを整えたり、眠りや感情に働きかけたりすることができます。

今後のブログでは、1つ1つの香材についても深掘りしていきますので、ぜひお楽しみに。

🔗 参考にした研究（一部紹介）

・刘红等 (2022). 沉香香气对失眠老年人睡眠质量的影响. 中医药研究.
・芳賀三紀子ら (2013). 香りが脳内酸素化ヘモグロビン濃度と気分に与える影響. 昭和大学研究紀要.
・吉田聡子・佐伯由香 (2000). 香りが自律神経系に及ぼす影響. 日本看護研究学会誌

🚉 次回予告

次のゲストは「日中に気力が出ない」「疲れやすい」と悩む40代の男性。
彼を迎えて、今度は“気を巡らせる香り”について探っていきます。

それでは、ご乗車ありがとうございました！
発車オーライ、また次の香りの駅でお会いしましょう♪

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