東洋医学臨床論
次の文で示す症例の原因となる筋への治療穴として最も適切なのはどれか。
「13歳の男子。サッカーをしており、最近になり膝前下部の運動時痛と腫脹が認められた。」
1 三陰交
2 箕門
3 髀関
4 豊隆
回答→3
【解説】
問題文からはオスグッド・シュラッター病が疑われる。オスグッド病は、脛骨結節の骨軟骨症*であり、膝蓋腱の未熟な骨端の付着部での過剰な牽引による外傷が原因と考えられている。例えばダッシュやキック動作の繰り返しにより脛骨結節部に強い牽引力が加わり成長軟骨を障害してしまう。
特徴的な症状は脛骨結節上の膝蓋腱付着部における疼痛、腫脹、および圧痛である。
成長期のスポーツ障害の代表疾患である。
*骨軟骨症ー非炎症性、非感染性の骨成長の障害。
膝蓋腱(膝蓋靱帯)に繋がっているのは大腿四頭筋であるので、それに位置する経穴を選択すれば良い。
1 三陰交ー後脛骨筋、長指屈筋
2 箕門ー縫工筋、長内転筋
3◯髀関ー縫工筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋
4 豊隆ー前脛骨筋、長指伸筋