臨床医学各論
外傷とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1.手舟状骨骨折ー手関節掌屈
2.股関節脱臼ー車内のダッシュボードへの膝の衝突
3.上腕骨顆上骨折ー上肢の急激な牽引
4.第5中足骨基部裂離骨折ー足部外がえし
回答→2
【解説】
それぞれの疾患がどのような機序で起こるかを問う問題である。
股関節脱臼は正面衝突の交通事故でダッシュボードに膝をぶつけたとき発生することが多い。大腿骨長軸方向に外力が働くため、後方脱臼が多い。
1.手舟状骨骨折ー転倒などにより手関節背屈で強く手をついた時になどに多い。他にも橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)が起こる場合もあり、これは骨粗鬆症の高齢者に多い。
2.◯股関節脱臼ー車内のダッシュボードへの膝の衝突
3.上腕骨顆上骨折ー肘が伸展位で手をついた時に多い。
一方、子供が上肢の急激な牽引を受けた場合、肘内障を起こすことがある。肘内障とは、橈骨頭が橈骨輪状靱帯からずれる亜脱臼である。
4.第5中足骨基部裂離骨折ー足部内がえしで起こる事が多い。下駄履き骨折ともいって、短腓骨筋の牽引力で骨折する。
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