同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。
問33 病気の経過の中で、はっきりしない不調(不定愁訴)が出やすい時期はどれか。
深掘り問33 解説(病期の言葉を“時間軸”で固定する)
病気の経過は、症状の“はっきり度”で並べると覚えやすいです。
- 潜伏期:感染などは成立しているが、基本は自覚症状が乏しい(ゼロ〜軽微)。
- 前駆期:本格的症状の前に、だるい・食欲低下・倦怠感など非特異的な不調が出やすい(=不定愁訴のイメージ)。
- 侵襲期:病原体・炎症反応などが進み、症状が明確化してくる。
- 極期:症状が最も強い段階(ピーク)。
暗記核:「潜伏=無症状」「前駆=なんとなく不調」「侵襲〜極期=はっきり」
前駆期は、病気の症状が本格化する前に「だるい」「食欲がない」などの非特異的な不調が出やすい時期です。
潜伏期は自覚症状が乏しく、侵襲期〜極期は症状がはっきりしてきます。
問34 疾患(症候)と代謝異常の組合せとして最も適切なのはどれか。
深掘り問34 解説(“何が溜まる病気か”で瞬殺する)
代謝異常は「体内に何が増えて、どこに沈着するか」で整理すると強いです。
- 黄色腫:皮膚・腱などにコレステロールが沈着(泡沫細胞)→ 脂質代謝異常と結びつく。
- 黄疸:主にビリルビン(色素)増加の問題。糖代謝ではない。
- 痛風:尿酸(プリン=核酸代謝)異常。色素ではない。
- ヘモジデローシス:鉄(ヘモジデリン)の沈着。核酸代謝ではなく鉄代謝・出血などと関連。
覚え方:「黄色腫=脂」「痛風=尿酸(プリン)」「黄疸=ビリルビン」「ヘモジデリン=鉄」
黄色腫は脂質(コレステロールなど)の代謝異常でみられやすい所見です。
痛風は核酸(プリン)代謝に関連し、ヘモジデローシスは鉄(ヘモジデリン)沈着に関係します。
問35 播種性血管内凝固(DIC)について誤っているのはどれか。
深掘り問35 解説(DIC=“凝固しすぎて、出血する”消費性凝固障害)
- DICの本質:全身で凝固が亢進 → 微小血栓が多発(臓器障害)+ 血小板・凝固因子が消費されて出血しやすくなる。
- よって血小板は増えるのではなく低下しやすい(=誤りポイント)。
- 原因:敗血症、重症外傷、産科疾患、悪性腫瘍などが代表(“S”で敗血症を連想できると強い)。
- 出血傾向:消費性+線溶亢進で、皮下出血・粘膜出血などが出ることがある。
覚え方:「DIC=血栓(微小)と出血が同時」「血小板は消費されて減る」
DICでは凝固が亢進して血栓ができる一方で、血小板や凝固因子が消費されるため血小板数は低下しやすいです。
出血症状と微小血栓による臓器障害の両面が問題になります。
問36 浮腫を起こす要因として正しいのはどれか。
深掘り問36 解説(浮腫=“漏れる↑”か“回収↓”か:スターリングの発想)
浮腫は「血管外へ出る量 > 戻る/回収される量」になったときに起こります。
- リンパ還流低下:組織間液の回収が滞る → 浮腫(リンパ浮腫)になりやすい。
- 毛細血管内圧↑:静脈うっ滞(心不全など)で漏れやすくなる(この選択肢は“低下”なので逆)。
- 血漿膠質浸透圧↓:アルブミン低下(肝障害、ネフローゼ等)で血管内に戻りにくい(この選択肢は“上昇”なので逆)。
- 毛細血管透過性↑:炎症で漏出増加(この選択肢は“低下”なので逆)。
暗記核:浮腫は「内圧↑」「膠質浸透圧↓」「透過性↑」「リンパ↓」
浮腫は、毛細血管からの漏出が増える/回収が減ることで起こります。
リンパ還流の低下は組織間液の回収が滞り、浮腫の原因になります。
逆に、膠質浸透圧の上昇や毛細血管内圧の低下は浮腫を起こしにくい方向です。
問37 HIV感染で主に標的となり、障害されやすい細胞はどれか。
深掘り問37 解説(HIV=CD4を足場に侵入→免疫の司令塔が減る)
- HIVの標的:主にCD4陽性T細胞(ヘルパーT)。CD4分子を介して侵入しやすい。
- CD4 T細胞の役割:免疫反応の“司令塔”。B細胞の抗体産生や、CD8の活性化などを助ける。
- そのためCD4が減ると、細胞性免疫も液性免疫も弱る → 日和見感染や腫瘍が問題に。
- CD8はウイルス感染細胞を直接攻撃する側で、標的としてはCD4が典型。
覚え方:「HIV=CD4が減る病気」
HIVはCD4分子を介して細胞に侵入しやすく、CD4陽性T細胞が減少することで免疫不全が進行します。
問38 HPV感染について最も適切なのはどれか。
深掘り問38 解説(HPV:多くは自然消失、問題は“持続感染”)
- HPV感染の経過:多くは感染しても免疫で自然消失する。
- 問題になるのは持続感染:一部で長く残ると、子宮頸部などで前がん病変〜がんリスクが上がる。
- 関連が強いがん:代表は子宮頸がん(子宮内膜がんではない)。
- 男女:男女とも感染し得る(尖圭コンジローマ、咽頭がんなどの文脈でも語られる)。
- ワクチン:特定型の感染予防を通じて、がんリスク低減に寄与すると整理される(“予防にならない”は誤り)。
暗記核:「HPVは“多くは消える”」「がんは“持続感染”が鍵」「関連は子宮頸」
HPVは多くの場合、感染しても免疫で自然消失します。持続感染が一部で問題となり、子宮頸がんなどのリスクに関係します。
HPVは男女とも感染し得て、ワクチンは特定型の感染予防を通じてがんリスク低減に寄与します。






