第３２回　はりきゅう国試　経絡経穴概論

回答→ ３

【解説】
小腸経の脈気を受けて内眼角に起こるのは膀胱経である。膀胱経の別脈は陽蹻脈である。

［その他］
・陰蹻脈の別絡は腎経
・衝脈は十二正経の海
・督脈は陽経の海
・任脈は陰経の海
・陽維脈はすべての陽経脈と連絡している。
・陰維脈はすべての陰経脈と連絡している。

回答→ ２

【解説】
1.足の少陰経の井木穴（湧泉）は足底にある。
2.◯足の陽明経の滎水穴（内庭）は経脈の末端穴から2番目にある。
3.手の太陽経の兪木穴は原穴と一致しない。兪土穴と原穴が一致するのは陰経である。
4.手の厥陰経の経金穴（間使）は手関節横紋の上方３寸にある。

回答→ １

【解説】
1.◯下合穴
・胆ー陽陵泉（足少陽胆経）
・小腸ー下巨虚（足陽明胃経）
・大腸ー上巨虚（足陽明胃経）
・胃ー足三里（足陽明胃経）
・膀胱ー委中（足太陽膀胱経）
・三焦ー委陽（足太陽膀胱経）

2.四総穴
・合谷（手陽明大腸経）
・足三里（足陽明胃経）
・委中（足太陽膀胱経）
・列欠（手太陰肺経）

3.八総穴
・内関（手厥陰心包経）
・公孫（足太陰脾経）
・外関（手少陽三焦経）
・足臨泣（足少陽胆経）
・申脈（足太陽膀胱経）
・後渓（手太陽小腸経）
・照海（足少陰腎経）
・列欠（手太陰肺経）

4.八会穴
臓ー章門（足厥陰肝経）
腑ー中脘（督脈）
筋ー陽陵泉（足少陽胆経）
脈ー太淵（手太陰肺経）
気ー膻中（任脈）
血ー膈兪（足太陽膀胱経）
骨ー大杼（足太陽膀胱経）
髄ー懸鍾・絶骨（足少陽胆経）

回答→ １

【解説】
1.◯肝経の絡穴ー蠡溝
【部位】下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸
【取り方】膝蓋骨尖と内果尖とを結ぶ線を3等分し、内果尖から3分の1

2.腎経の絡穴ー大鐘
【部位】足内側、内果後下方、踵骨上方、アキレス腱付着部内側前方の陥凹部
【取り方】太渓の下方で踵骨上際、アキレス腱の前陥凹部に取る

3.脾経の絡穴ー公孫
【部位】足内側、第1中足骨底の前下方、赤白肉際
【取り方】太白から第1中足骨の内側縁に沿って後ろへ指頭で撫でていくとき、指が止まるところ。表裏の境目に取る

4.陰蹻脈の郄穴ー交信
【部位】下腿内側、脛骨内縁の後方の陥凹部、内果尖の上方2寸
【取り方】腹溜の前方５分、腹溜と脛骨内側後縁との間に取る

回答→ ２

【解説】
1.天衝は、耳介の付け根の後縁の直上、髪際の上方2寸
2.◯天牖は、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋後方の陥凹部にある。
3.天容は、下顎角と同じ高さ、胸鎖乳突筋前方の陥凹部にある。
4.天鼎は、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後縁にある。

※前頚部の経穴は頻出なのでしっかり押さえておこう。特に胸鎖乳突筋の前後、下顎の高さ、輪状軟骨・甲状軟骨の高さにある経穴は確実に覚えておこう！

［過去問］
Q.胸鎖乳突筋の後縁で輪状軟骨の高さにある経穴はどれか。
１.水突
２.天鼎
３.扶突
４.人迎

回答&解説

回答→2

【解説】
参考教科書：新版 経絡経穴概論
日本理療科教員連盟（編）　公益社団法人東洋療法学校協会（編）　教科書執筆小委員会 (著)

回答→ ２

【解説】
陰都穴は足の少陰腎経にある経穴である。
臍中央の上方４寸、前正中線の外方５分にある。
これと同じ高さにある任脈の経穴は中脘である。

1.臍中央の上方４寸にある。
2.◯八会穴の腑会である。
3.任脈の絡穴は鳩尾である。
4.上方3寸には鳩尾がある。

回答→ ４

【解説】
1.心の募穴は巨阙である。膻中は心包の募穴である。
2.八脈交会穴は以下である。

3.胸骨角（第二肋間の高さ）を基準にして取穴する。
4.◯外方6寸は天渓（脾経）である。

回答→ ２

【解説】
その他の経穴の場所もみておこう！
1.懸枢
第１・第２腰椎棘突起間にある。
2.◯命門
つまり、第２腰椎棘突起下である。
3.腰陽関
第4・第5腰椎棘突起間にある。取り方はヤコビー線と脊柱の交点である。
4.下極兪
奇穴である。第3・第４腰椎棘突起間にある。奇穴は主治と組み合わせて出題されることが多いので、頭の片隅に入れておこう。
下極兪の主治は、腰痛、下痢、腹部疾患、下腹部の冷え、生殖器疾患である。

回答→ ４

【解説】
1.手の太陽小腸経
[絡穴]支正
[郄穴]養老
2.手の少陰心経
[絡穴]通里
[郄穴]陰郄
3.足の太陽膀胱経経
[絡穴]飛揚
[郄穴]跗陽
4.◯足の太陰脾経
[絡穴]公孫
[郄穴]地機

回答→ ３

【解説】
半腱様筋腱の「外縁」とは小指側のこと。この外側内側の概念も理解しておこう。因みに半腱・半膜様筋腱の内側の陥凹部にあるは曲泉である。注意しよう。

回答→ ３

【解説】
1.天府ー上腕前外側、上腕二頭筋外側縁、腋窩横紋前端の下方3寸
2.臂臑ー腕外側、三角筋前縁、曲池の上方7寸
3.◯天泉ー上腕前面、上腕二頭筋長頭と短頭の間、腋窩横紋前端の下方2寸
4.消濼ー上腕後面、肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方5寸

回答→ ４

【解説】
1.中府は肋骨の外側にあるのでリスクは低い。
2.章門は側腹部で第11肋骨下縁なのでリスクは低い。同じ肝経なら章門は危険だ。
3.京門は側腹部で第11肋骨下縁なのでリスクは低い。同じ胆経なら、淵腋、輒筋、日月あたりは危険だ。
4.◯日月は第7肋間、前正中線の外方4寸にあるので危険である。第7肋間の深部には肝臓の前縁、胃の大弯と胃底、肺の肋骨横隔洞がある。

回答→ ３

【解説】
・足陽明胃経の経火穴ー解渓は足関節前面の中央陥凹部
・足太陰脾経の経金穴ー商丘は内果尖の前下方の陥凹部
教科書にも中封の取り方は解渓と商丘の間に取るとある。

回答→ １

【解説】
足少陽胆経の経火穴は陽輔である。他の部位は答えられるかな？

1.◯陽輔
2.下巨虚（胃経）
3.交信（腎経）
4.跗陽（膀胱経）

回答→ １

【解説】
解剖学と絡めた問題。腋窩壁は腋窩の前後内外を構成する筋肉である。
前壁：大胸筋、小胸筋
後壁：大円筋、広背筋、肩甲下筋
外壁：上腕二頭筋、烏口腕筋を含めた上腕骨
内壁：前鋸筋

では、それぞれの経穴の筋肉をみていこう。
1.◯魂門ー広背筋
2.風門ー僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋筋
3.幽門ー腹直筋
4.雲門ー大胸筋（教科書では書いているが・・・）

回答→ 4

【解説】
1.気会（膻中・任脈）－腑会（中脘・任脈）
2.筋会（陽陵泉・胆経）－髄会（懸鍾・胆経）
3.血会（膈兪・膀胱経）－骨会（大杼・膀胱経）
4.◯脈会（太淵・肺経）－臓会（章門・肝経）

回答→ １

【解説】
1.◯肺経の郄穴ー孔最（７寸）
2.大腸経の絡穴ー偏歴（３寸）
3.心包経の経金穴ー間使（３寸）
4.三焦経の経火穴ー支溝（３寸）

回答→ ４

【解説】
脚気八処の穴は、風市、伏兎、犢鼻、外膝眼、足三里、上虚巨、下巨虚、懸鍾（絶骨）である。