おしらせ
今日のブログ
少し前、息子がヒトメタニューモウイルスに感染した。
ヒトメタニューモウイルス。なんだか、かわいい。
「メタニューモ」という響きだけ聞けば、ポケモンの新キャラか、ちょっと未来的な乳酸菌飲料みたいである。しかし実際に我が家にやってきた彼は、まったく可愛くなかった。
むしろ、憎い。
可愛らしい名前をして、なかなかやる。
今回はせっかく我が家を盛大に巻き込んでくれたので、ただ恨み節を書いて終わるのも悔しい。少しくらい、読んだ人の役に立つ記事にしてやろうと思う。
ヒトメタニューモウイルスとは
ヒトメタニューモウイルス、通称hMPVは、呼吸器感染症を引き起こすウイルスのひとつ。日本小児科学会によると、すべての年齢で感染する可能性があるが、多くは5歳までに感染するという。
症状としては、咳、発熱、鼻症状、喘鳴など。多くは回復していくものの、特に乳幼児では細気管支炎や肺炎の原因になることもある。潜伏期間はおよそ3〜5日。主に飛沫感染や接触感染によって広がる。
そして残念ながら、現時点ではhMPVそのものを狙った一般的な治療薬はなく、基本的には症状に応じた治療をしながら回復を待つことになる。
つまり、「君か。犯人は」と分かったところで、「では、これを飲んで一撃で退治しましょう」とはならない。
地味に嫌なタイプである。
ちなみに役に立つ情報はここで終わりな。
熱が下がれば終わり、でもなかった
現在、息子の発熱は落ち着いた。ただ、咳がまだ続いている。というか、「咳だけ悪化してない?」と思うくらい残っている。
hMPVでは咳が主な症状のひとつで、乳幼児では気管支のさらに奥の細い気道に炎症を起こす細気管支炎や、肺炎につながることもある。もちろん、咳が残っているからといって、それだけで重症というわけではない。ただ、小さな子どもは自分で「ちょっと息苦しいんだけど」と説明してくれない。
親としては、呼吸の様子、顔色、水分が取れているか、元気があるかなどを見ながら、いつもと違う様子があれば医療機関に相談する。結局、これに尽きる。
保育園の洗礼は、まだ序章らしい
保育園に入園して、約3か月。よく聞く「保育園の風邪の洗礼」というものを、我が家もしっかり受けている。しかも、どうやら現在がピーク、もしくはピークの手前らしい。
手前?
これで?
という気持ちはある。
つまり、これからもまだいろんな感染症を持って帰ってくる可能性がある。
恐怖である。
もちろん、手洗いをはじめ、できる感染対策は大切だ。でも子どもが集団生活をする以上、感染を完全に防ぐのは難しい。だから今回あらためて感じたのは、「かからないための対策」と同時に、「体調を崩したときに家族全体が倒れない生活」を作っておくことも大切だということだった。
睡眠、食事、休養。どれも地味である。だが、こういう地味なものほど、崩れてからありがたみが分かる。
そして子どもが風邪をひくと、崩れるのは子どもの体調だけではない。
家族の生活そのものが崩れる。
子どもが寝ない。親も寝ない。そして心の余白が消えていく
保育園には行けない。子どもは機嫌が悪い。ご飯を食べない。咳で眠れない。夜中に何度も起きる。親も起きる。翌朝が来る。仕事もある。家事もある。もう一人、赤ちゃんもいる。
心配は続くのに、自分の体力は回復しない。こういう日が続くと、人間は分かりやすく余裕を失っていく。
そして今回、見事に家族へ感染した。なんと、生後1か月の次男にまで。
この世に生を受けて、わずか1か月。まだ世の中について何も知らないというのに、「ようこそ人間界へ」の次に用意されていたイベントが感染症だった。チュートリアルとしては難易度が高すぎる。
妻は喉の痛み程度で耐えていた。私は発熱こそしなかったものの、喉の痛み、副鼻腔炎のような症状、そして吐きそうになるほどの強い咳。祖父母も体調を崩した。家族全員、THE体調不良。
そうなると当然、家族全員、余裕がない。
体調不良は、心まで蝕む
普段なら聞き流せる一言が、なぜか引っかかる。祖父母の何気ない言葉が鼻につく。こちらの空気も向こうに伝わる。向こうも機嫌が悪くなる。こちらもさらにイライラする。家の中の空気が悪くなる。
面白いもので、身体に余裕がなくなると、心の許容量まで小さくなる。コップそのものが小さくなったような感じだ。普段なら半分にも満たない出来事が、その日は簡単にあふれる。誰か一人が悪いわけでもない。みんな疲れている。みんな体調が悪い。みんなそれぞれ頑張っている。なのに、家族が荒れる。
あと一踏ん張り。
そう思いながら過ごした日々が、1週間以上続いた。そしてようやく、祖父母の体調も戻ってきた。私もほぼ完全復活。息子も元気を取り戻した。嵐は、少しずつ過ぎていった。
その中で、妻を見ていた
今回の数週間で、妻は本当によくやっていたと思う。自分だって産後で体調が万全ではない。夜だってまともに眠れない。まだ生後間もない赤ちゃんがいて、そのうえ上の子も体調不良。普通に考えて、余裕がなくなって当然の状況だった。
もちろん、夫婦だからぶつかることもある。今回も家族全体の中でもいろいろとあった。
でも以前の妻と比べて、という言い方が正しいかは分からないが、私は妻がすごく変わったと思っている。
いや。
「変わった」という言葉は、少し違うかもしれない。
更新された。
前の自分を否定して別人になったのではない。
母親になり、二人の子どもを育て、いろんな出来事を経験して、そのたびに考えて、悩んで、少しずつ自分を更新してきた。
今回のような余裕のない状況でも、妻なりに家族のことを考え、子どもたちを守り、一家を守り、踏ん張っていた。
それを一番近くで見ていた私は、ちゃんと覚えておきたいと思う。
普段、こういうことは本人にはなかなか言わないので、ブログに書いて逃げておこう。
たぶん、本人も読む。
恥ずかしいから小さな声で。
いつもありがとう。
治った。でも保育園には行けない
さて。息子は元気になった。
医師からも、
「保育園に行って大丈夫ですよ」
とのこと。
よし。日常が戻ってくる。
……と思ったら、保育園からは、
「咳が残っているので、もう少し登園を控えてください」
とのこと。
医師「行ってよし!」
保育園「まだ来ないで!」
妻と私「…………。」
詰んだ。
一体、どうしろというのだ。医学と保育の狭間で、我が家だけが宙に浮いている。
とはいえ、日本小児科学会の目安でも、ヒトメタニューモウイルス感染症は、咳などが安定し、全身状態が良ければ登園可能とされている。一方で、保育園には集団生活としての事情もある。特に乳幼児がたくさんいる場所だ。
医療上「登園できる状態」と、保育園として「今日は家庭保育をお願いしたい状態」が必ずしも完全一致するわけではないのだろう。
分かる。
分かるんだけど。。。。。。。。。。。。。
世の中の子育て世代の皆様、本当にお疲れさまです。
というわけで、家族4人で出かけよう
幸い今日は私も休み。ならば仕方ない。0歳児と保育園児を連れて、家族4人で遊びに行こう。
朝食はスターバックス。朝からしっかり食べて、贅沢に新作のフラペチーノまで飲む。
こういう日は、もういい。
糖質もカロリーも知らん。
我々は数週間戦ったのだ。
そして息子はマンゴーラテを飲む。
咳をする。
過去の悪夢が蘇る。
案の定、全戻しする。
英語で言うと、reverse(リバース)だ。
…………。
戦いは終わっていなかった。息子の処理を済ませ、スタバを後にし、少し離れたショッピングモールへ向かった。
息子、ユーホーキャッチャーにハマる
最近の息子のブーム。それはUFOキャッチャー。しかし今どき、UFOキャッチャーまでインフレしている。100円を入れて、何も取れない。もう100円。取れない。気づけば財布だけが軽くなっている。そんな物価高の時代に現れた、庶民の味方。
10円キャッチャー。

周りの子どもたちは、メダルケースに大量の10円玉を入れている。

もはや通貨ではない。ゲームセンター専用トークンである。息子も自分の財布から10円玉を取り出し、真剣な表情で投入する。
アカン。どうしよう。可愛すぎて死にそうだ。
なんだよその「きゃーーーー」という悔しがり方。
息子を丸ごと食べたくなる。
(おっと、親バカで申し訳ない)
すると近くから、「ぼったくりや!」という子どもの声が聞こえた。
……誰に教わった。
おそらく日常的に、家庭内で使用されている言語なのだろう。私はその少年をさりげなく追尾し、親御さんの顔を確認するという、我ながら性格の悪い遊びを始めた。そして親御さんを見て、「なるほど」と勝手に納得する。
何が「なるほど」なのかは自分でもよく分からない。妻と息子が遊んでいる横で、父親は父親で遊んでいた。
そして我々は、またベビーカーを見に行く
ひとしきり遊んだ後は、アカホンことアカチャンホンポへ。目的はベビーカー。二人目が生まれてから、我々夫婦の中で長らく続いている問題がある。
二人乗りベビーカー、買うのか問題。
これが、決まらない。本当に決まらない。実はベビーカーを見るためにアカホンへ来たのは、今日が初めてではない。
何回も来ている。
もう買えよ、と思う。
我々が気になっているのは、Joieの二人乗りタイプ。

価格、107,800円。
10円キャッチャーなら10,780回できる。そう考えると、とんでもない。
なぜこのタイプがいいのか。妻いわく、上の子がベビーカーに乗らなくなったら、座席を外して荷物を載せられる仕様にできるから。
なるほど。確かに長く使えそうだ。
……。
ブログを書きながら思った。座席に荷物を置けばいいのでは?
いや。
やめよう。
きっと他にも理由があった。この議論を再開すると、また家庭内の免疫力が下がる。
10万円のベビーカー。本当にいる?
一度、頭を整理してみる。
買いたい理由。
一方で、買わない理由。
というわけで、また店員さんに折りたたみ方や機能を丁寧に教えてもらう。

おそらく店員さんも思っている。この家族、前も来てなかった?
はい。来ました。そして今日も買いませんでした。
すみません。
誰か教えてほしい。二人乗りベビーカー。
買うべきか。
買わざるべきか。
できれば背中を押すなら強めでお願いしたい。
家族も、ときどき風邪をひく
そんな一日を過ごして、ふと思った。今回、風邪をひいたのは息子だけではなかったのかもしれない。
私も。
妻も。
赤ちゃんも。
祖父母も。
そして少しだけ、家族そのものも風邪をひいていた。
体調が悪くなれば、いつもの自分ではいられない。余裕がなくなれば、人に優しくできない日もある。言わなくていいことを言うこともある。相手の何気ない一言に腹が立つこともある。
夫婦も家族も、いつも仲良く、いつも穏やかに、なんて無理なのだと思う。
人間なのだから。
風邪を一度もひかずに生きることができないように、人と人が一緒に生きていれば、ときには関係だって体調を崩す。
大切なのは、風邪をひかないことではなく、ひいたあとにどう回復するか。なのかもしれない。
誰が悪かったのか。どちらが正しかったのか。勝ったのは誰か。そこだけを考えていると、たぶん何も更新されない。
問題が起きたときに、「相手が変われば解決する」と思うのは簡単だ。でも、自分から見えている世界もまた、自分自身が作っている。だから相手だけではなく、自分も少し更新してみる。
考え方を変える。言い方を変える。相手を見る角度を変える。
もちろん、それで何もかも解決するほど人間関係は単純ではない。それでも、私は最近、
問題というのは、関係を壊すためだけに起きるものではない
と思うようになった。
うまく向き合うことができれば、問題が起きる前よりも、少し強い関係になることもある。
人間関係に悩むのは、面倒だ。できれば避けたい。
私も20代の頃は、かなり避けてきた。30代になって少し向き合うようになったけれど、それでも避けたことはたくさんある。
今だって、避けようと思えば避けられることはある。
でも最近は、
「もう少し向き合ってみようかな」
と思う。
そう思えるようになったのは、妻のおかげだと思っている。
別に人格者になりたいわけではない。
仙人にもなりたくない。
腹が立つものは腹が立つ。
でも、そのたびに少し考えて、少し更新する。
それを繰り返した先に、今より少しだけいい自分がいれば、それで十分なのかもしれない。
前回、子どもの名前について書いたとき、
「為せば成る」
という言葉について触れた。
成るためには、為さなければならない。
でも、人は一度「成ったら」完成するわけではない。
家族も同じなのだろう。
結婚したら完成。
子どもが生まれたら完成。
そんなことはない。
何度も問題が起きて、
そのたびに考えて、
失敗して、
謝って、
笑って、
また更新する。
そうやって家族になっていくのだと思う。
今回の我が家は、なかなか盛大に風邪をひいた。
でも、みんな回復してきた。
妻も頑張った。
子どもたちも頑張った。
祖父母も頑張った。
もちろん私も、まあまあ頑張った。
そして今日も家族4人で出かけて、息子は10円玉を握りしめ、私は107,800円のベビーカーを買えずに帰ってきた。
問題はまだ何も解決していない。
でも、まあいい。家族なんて、それくらいがちょうどいいのかもしれない。
とりあえず今は、みんな元気になってくれれば、それでいい。
ベビーカーについては、
誰か本当に教えてください。
追記: ベビーカーについてレンタルをするのはどうかと言うアドバイスをいただきました。そこでレンタルの会社をいくつか調べましたが、私たちが使いたいと思っているベビーカーがありませんでした。






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