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第28回 介護支援専門員 試験問題 介護支援分野

このページの問題は、過去問をベースにしていますが、本番の試験問題文をそのまま転載したものではありません

同じ問題を何度も解くと、内容を覚えてしまい「知識ではなく暗記」で正答できてしまうことがあります。

そこで、学習効果を上げるために、意味が変わらない範囲で文章表現を一部調整しています。
(※正答の考え方・論点は過去問の範囲に沿っています)

Q1日本の社会保険制度について適切なものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK。選んだら「答え合わせ」

  • 営利企業が保険者となる。
  • 公的扶助と比較して、救貧的機能が強い。
  • 制度への加入手続をとらない者や保険料を納付しない者は、給付を受けられないことがある。
  • 税方式と比較して、給付と負担の関係が明確である。
  • 介護保険は、職域保険に位置付けられる。

正解:3・4

社会保険は「保険料(拠出)」を基に給付する仕組みなので、未加入・未納などがあると給付が制限される場面があります(※制度・給付の種類により扱いは異なる)。また、税方式(租税負担)よりも「負担(保険料)と給付」の対応関係が見えやすいのが特徴です。
①保険者は国・自治体・健康保険組合などの公的主体で、営利企業が保険者になるわけではありません。②「救貧的(困窮者救済)」の中心は公的扶助(生活保護)で、社会保険は主に保険原理に基づく制度です。⑤介護保険の保険者は市町村等で、職域保険ではありません。

Q2共生社会の実現を推進するための認知症基本法について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • すべての認知症の人が、自らの意思によって日常生活及び社会生活を営むことができるようにすることは、基本理念の一つである。
  • 良質かつ適切な保健医療サービス及び福祉サービスが切れ目なく提供されることは、基本理念の一つである。
  • 地方公共団体は、その地域の状況に応じた認知症施策を総合的かつ計画的に推進する責務を有する。
  • 都道府県は、都道府県認知症施策推進計画の案を作成しようとするときは、あらかじめ、その都道府県内の市町村の意見を聴かなければならない。
  • 市町村認知症施策推進計画は、地域医療構想と一体のものとして策定されなければならない。

正解:1・2・3

認知症基本法は「共生社会」の考え方のもと、認知症の人の尊厳・意思の尊重を土台に、地域で日常生活・社会生活を続けられるようにすることを基本理念として掲げます。医療・介護・福祉などのサービスが“切れ目なく”提供されることも重要な柱です。さらに、自治体は地域の実情に応じて施策を総合的・計画的に進める役割を担います。
④計画策定にあたっての「意見聴取」は、関係者(認知症の本人・家族等や関係機関等)を幅広く想定する趣旨で、設問のように“市町村の意見を必ず聴かなければならない”と限定して言い切るのは不適切。⑤市町村の推進計画が地域医療構想と“一体でなければならない”という必須要件ではありません。

Q3介護保険法第4条に定める「国民の努力及び義務」として正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 高齢者の福祉の増進のため、その生活を支える事業を営むよう努める。
  • 自ら要介護状態となることを予防するよう努める。
  • 要介護状態となった場合においても、その有する能力の維持向上に努める。
  • 介護保険事業に要する費用を公平に負担する。
  • 認知症に関する知識の普及及び啓発に努める。

正解:2・3・4

介護保険法第4条のポイントは「国民自身にも役割がある」という点です。具体的には、要介護状態にならないような予防の努力、要介護になっても能力の維持・向上に努めること、そして制度運営に必要な費用を公平に負担することが示されています。
①「事業を営む(ビジネスとして支える)」まで国民の努力義務として求める趣旨ではありません。⑤認知症の普及啓発は重要テーマですが、この設問は“介護保険法第4条”に限定しているため不適切です(別法・別条文の理念と混同しやすいので注意)。

Q4介護保険に関する市町村の事務について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的な方針(総合確保方針)を定めなければならない。
  • 介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針(基本指針)を定めなければならない。
  • 介護保険に関する収入及び支出について、特別会計を設けなければならない。
  • 介護報酬の審査及び支払いを国民健康保険団体連合会に委託することができる。
  • 普通徴収の方法によって徴収する保険料の納期は、条例で定める。

正解:3・4・5

市町村は介護保険の保険者として、財政運営を明確にするため介護保険特別会計を設けます。介護給付費等の審査支払は、実務上、国保連合会に委託できる仕組みです。また、普通徴収(年金天引きではない徴収)の納期限は条例で定めます。
①「総合確保方針」は医療・介護の総合確保の枠組みで都道府県が中心となって定める性格のもので、市町村の“必須事務”としては不適切。②「基本指針」は国(厚生労働大臣)が定める性格の指針で、市町村が定めるものではありません。

Q5介護支援専門員について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 介護支援専門員証の有効期間は、10年である。
  • 登録をしている都道府県以外の指定居宅介護支援事業者の業務に従事するときは、登録の移転の申請をすることができる。
  • その業務を行うに当たり、関係者から請求があったときは、介護支援専門員証を提示しなければならない。
  • 理由がある場合には、その名義を他人に使用させることができる。
  • 登録が消除された場合には、速やかに、介護支援専門員証をその交付を受けた都道府県知事に返納しなければならない。

正解:2・3・5

介護支援専門員は都道府県に登録される資格で、他都道府県の事業所で従事する場合は登録移転の申請が可能です。また、業務の場面で関係者から求められたときは、専門員証を提示する義務があります。さらに、登録が消除された場合は速やかに専門員証を返納します。
①有効期間は10年ではありません(更新制で、一般に“5年”が基本)。④名義貸しは当然NGで、理由があっても他人に使用させることはできません。

Q6指定地域密着型サービス事業者について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK。選んだら「答え合わせ」

  • 市町村長は、事業者の指定をしようとするときは、あらかじめその旨を都道府県知事に届け出なければならない。
  • 市町村長は、事業者の指定をしたときは、当該事業者の名称などを公示しなければならない。
  • サービスに従事する従業者に係る基準は、市町村の条例で定める。
  • 事業者の指定は、毎年更新を受けなければ、その効力を失う。
  • 事業者に対する立入検査の権限を持つのは、都道府県知事である。

正解:1・2・3

地域密着型サービスは「市町村」が指定権者です(=市町村が地域の実情に合わせて指定・指導する考え方)。そのため、指定を行う際の手続(都道府県への届出など)や、指定した事業者の公示(名称等の公表)、人員・運営等の基準を条例で定めることがポイントになります。

④は誤り。指定の更新は「毎年」ではありません(年1更新ではない)。
⑤も誤り。立入検査などの権限は、原則として指定権者側(市町村)にあります(※権限の分担はサービス類型により整理されるので、「都道府県知事」と言い切るのは不適切)。

Q7特定入所者介護サービス費(補足給付)について正しいものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK

  • 生活保護受給者は、支給対象者に含まれない。
  • 短期入所生活介護は、対象となるサービスではない。
  • 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は、対象となるサービスではない。
  • 食費は、支給対象に含まれる。
  • 居住費は、支給対象に含まれる。

正解:4・5

補足給付(特定入所者介護サービス費)は、施設入所・短期入所などで生じる「食費・居住費(滞在費)」の負担を、所得の低い人について軽減するための仕組みです。したがって、支給対象に含まれるのは **食費(④)と居住費(⑤)** が基本です。

①は誤り。生活保護受給者を一律に「対象外」とする趣旨ではありません。
②は誤り。短期入所も対象となるサービスに含まれます(「対象ではない」と言い切りがNG)。
③も誤り。地域密着型特養の入所も「対象ではない」とは言えません。

Q8介護保険法に定める都道府県介護保険事業支援計画について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 都道府県高齢者居住安定確保計画との調和が保たれたものでなければならない。
  • 医療計画との整合性の確保が図られたものでなければならない。
  • 地域支援事業の量の見込みを定めるものとする。
  • 介護支援専門員の確保及び資質の向上に資する事業に関する事項について定めるよう努めるものとする。
  • 日常生活圏域ごとの認知症対応型共同生活介護に係る必要利用定員総数を定めるものとする。

正解:1・2・4

都道府県の「介護保険事業支援計画」は、県として市町村を支援し、医療・住まい・人材等も含めて介護の基盤整備を進める視点が強い計画です。だからこそ、住まい関連の計画(高齢者居住安定確保計画)との調和(①)や、医療計画との整合(②)が問われます。加えて、ケアマネの確保・資質向上に関する取組を定める努力義務(④)も重要です。

③は誤り。「地域支援事業の量の見込み」は市町村側の計画事項として整理される内容で、都道府県支援計画の中核として“定めるものとする”と言い切るのは不適切。
⑤も誤り。日常生活圏域ごとの必要利用定員総数のような“圏域ごとの具体的な整備量”は、市町村計画で扱うのが基本です。

Q9介護保険における第1号被保険者の保険料について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 被保険者は、普通徴収と特別徴収のいずれかを選択することができる。
  • 保険料率は、おおむね3年を通じ財政の均衡を保つことができるものでなければならない。
  • 所得段階別定額保険料である。
  • 市町村が条例で定める。
  • 生活保護受給者の場合は、免除される。

正解:2・3・4

第1号被保険者(65歳以上)の保険料は、市町村が保険者として設定します。介護保険は原則3年を1期とする計画・財政運営の枠組みで動くため、保険料も「おおむね3年で財政均衡がとれること」(②)が基本です。保険料は所得に応じた段階(所得段階)ごとに定額が設定される仕組み(③)で、市町村が条例で定めます(④)。

①は誤り。普通徴収/特別徴収は、一定の要件(年金支給状況など)に応じて決まり、本人が自由に選べる制度ではありません。
⑤は誤り。「生活保護なら一律免除」と言い切るのは不適切で、扱いは制度上の整理(徴収・減免・負担の取り扱い)として問われやすいポイントです。

Q10介護保険の第2号被保険者について正しいものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK

  • 被保険者資格の取得には、市町村への届出が必要となる。
  • 保険給付の対象者は、特定疾病を原因として要支援・要介護状態にある者である。
  • 児童福祉法に規定する医療型障害児入所施設の入所者は、被保険者となる。
  • 市町村の区域内に住所を有する者の保険料は、介護保険の保険者である当該市町村が徴収する。
  • 医療保険加入者でなくなった日から、被保険者資格を喪失する。

正解:2・5

第2号被保険者は「40〜64歳で医療保険に加入している人」です。市町村へ“届出して加入する”という形ではなく、医療保険加入に連動して自動的に第2号の資格が生じます(①は×)。

②は○。第2号は、介護が必要になったとしても原因が特定疾病で、要支援・要介護認定を受けた場合に介護保険給付の対象になります(“誰でも年齢だけで対象”ではない)。

③は×。医療型障害児入所施設は“児”の施設であり、そもそも第2号の年齢要件(40〜64歳)と合いません。「入所している=第2号になる」とは言えないため不適切。

④は×。第2号の保険料は、原則として加入している医療保険の保険料と一体で徴収されます(市町村が直接徴収と断定はできない)。

⑤は○。第2号の資格は医療保険加入が前提なので、医療保険の加入者でなくなれば第2号の資格も喪失します。

Q11介護保険の財政安定化基金について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 都道府県が設置する。
  • 市町村からの財政安定化基金拠出金の財源は、第1号被保険者の保険料である。
  • 財源には、第2号被保険者の保険料も充当する。
  • 市町村は、介護保険財政に不足が見込まれる場合に活用することができる。
  • 財政安定化基金から貸付けを受けた市町村は、貸付けを受けた年度内に返済しなければならない。

正解:1・2・4

財政安定化基金は、介護保険財政が想定外に悪化したときに備える“バッファ(安全弁)”の仕組みです。設置主体は都道府県なので①は○。

②は○。市町村が拠出する分は、市町村の介護保険財政(主に第1号保険料を含む特別会計)から支出される位置づけとして押さえます。

③は×。第2号保険料は医療保険側で一体徴収される性格が強く、ここでは「基金の財源に第2号保険料を充当」と断定するのは不適切。

④は○。保険給付費の増などで不足が見込まれる場合に、貸付等で活用できます。

⑤は×。貸付の返済は年度内に限定されず、一定期間で計画的に返済する考え方です(“年度内に必ず返す”は言い過ぎ)。

Q12介護予防・日常生活支援総合事業の一般介護予防事業に含まれるものとして正しいものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK

  • 権利擁護業務
  • 介護予防把握事業
  • 認知症総合支援事業
  • 介護給付等費用適正化事業
  • 地域リハビリテーション活動支援事業

正解:2・5

「一般介護予防事業」は、地域の高齢者全体を対象に、フレイル予防や介護予防を広く進める枠組みです。
②の介護予防把握事業は、支援が必要になりそうな人を把握して早期支援につなげるので○。
⑤の地域リハビリテーション活動支援事業は、リハ職等が地域の通いの場などを支援して介護予防の質を高める取り組みで○。

①権利擁護、③認知症総合支援は、地域包括支援センター等が担う包括的支援事業のイメージ。
④費用適正化は、地域支援事業の中でも別枠の色合いが強く、「一般介護予防事業」とは区別して押さえます。

Q13介護サービス情報の公表制度における居宅介護支援に係る公表項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 要介護認定等の申請に係る援助の取組の状況
  • 介護と看護の連携の状況
  • サービス担当者会議の開催等の状況
  • ターミナルケアの質の確保のための取組の状況
  • 公正・中立な居宅介護支援のための取組の状況

正解:1・3・5

居宅介護支援(ケアマネ事業所)の公表項目は、「ケアマネジメントとして当然求められるプロセス」が中心です。

①は、申請支援(要介護認定の手続支援など)という入口の支援状況で○。
③は、ケアプランに基づく支援を多職種で調整するサービス担当者会議の実施状況で○。
⑤は、特定事業者への偏りを避けるなど公正・中立確保の取り組みで○。

②や④は、訪問看護・看取りなど“提供サービス側の質”に寄りやすく、居宅介護支援の公表項目としてはここでは採りません。

Q14介護保険審査会について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 都道府県に設置される。
  • 審査請求は、口頭ではなく、文書で行わなければならない。
  • 審査を行う場合、原処分をした市町村及びその他の利害関係人に通知しなければならない。
  • 必要があると認めるときは、関係人に出頭を命じて審問することができる。
  • 都道府県知事の指揮監督の下で裁決を行う。

正解:1・3・4

介護保険審査会は、保険者(市町村)の処分等に不服がある場合に審査する機関で、都道府県に設置されます(①○)。

②は×。「必ず文書で、口頭は不可」と断定するのは不適切(実務上は書面が基本でも“口頭は不可”とまで言えない)。

③は○。審査を行うにあたり、原処分をした市町村や利害関係人に通知して手続の公正を確保します。
④も○。必要に応じて関係人の出頭を求め、審問できる権限があります。

⑤は×。審査会は知事の“指揮監督下で裁決する”という構造ではなく、一定の独立性をもって審査判断します。

Q15介護保険法で定める国民健康保険団体連合会が行う業務として正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 介護給付費等審査委員会の設置
  • 市町村から委託を受けて行う第三者行為求償事務
  • 介護給付費交付金の交付
  • 指定居宅サービス事業者に対する必要な指導及び助言
  • 福祉用具貸与の種目の指定

正解:1・2・4

国保連(国民健康保険団体連合会)は、介護報酬の審査支払の中核を担う機関として位置づけられます。

①は○。介護給付費等の審査を行うために介護給付費等審査委員会を設置します。
②も○。交通事故などの第三者行為が原因で給付が行われた場合の求償事務を、市町村からの委託で行うことがあります。
④も○。必要に応じて事業者へ指導・助言を行い、適正なサービス提供につなげます。

③は×。“交付金を交付する”主体は国保連ではありません。
⑤も×。福祉用具貸与の種目指定は、国保連が決めるものではなく制度上別主体の役割です。

Q16要介護認定の認定調査について正しいものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK

  • 新規認定の調査は、市町村が、その職員に行わせるものとする。
  • 新規認定の調査は、市町村から指定市町村事務受託法人に委託することができる。
  • 更新認定の調査は、市町村から地域密着型介護老人福祉施設に委託することができない。
  • 更新認定の調査は、市町村から地域包括支援センターに委託することができない。
  • 更新認定の調査は、市町村から指定居宅介護支援事業者に委託することができない。

正解:1・2

認定調査(訪問調査)は、市町村が行うのが原則で、職員に行わせる形が基本です(①○)。

一方で、市町村は認定調査を外部に委託でき、その委託先として「指定市町村事務受託法人」が定められています(②○)。

③〜⑤は「委託できない」と断定している点がポイント。更新認定でも、市町村は一定の機関等へ委託できるため、“できない”と決めつける文章は誤り扱いになります。

Q17要介護認定の有効期間について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 新規認定の場合には、6月間が原則である。
  • 更新認定の場合には、3月間の設定が可能である。
  • 更新認定の場合には、36月間の設定が可能である。
  • 要介護状態区分の変更の認定の場合には、12月間が原則である。
  • 要介護状態区分の変更の認定の場合には、48月間の設定が可能である。

正解:1・2・3

有効期間は「新規」「更新」「区分変更」で扱いが違うのが頻出ポイントです。

新規は原則6か月(①○)。
更新は幅をもって設定でき、短い期間(例:3か月)も可能(②○)。また、状態が安定している場合などは最長36か月まで設定できます(③○)。

④は「区分変更の原則12か月」としているのが誤り。区分変更は新規・更新と同じ発想では決め打ちできません。
⑤の48か月は、更新でも上限は36か月なので不適切です。

Q18介護認定審査会について正しいものはどれか。1つ選べ。

※1つだけ選択

  • 複数の市町村で共同設置することができる。
  • 審査及び判定をするに当たって必要があると認めるときは、主治医意見書を作成した医師の意見を聴くことができる。
  • 審査及び判定をするに当たって、審査対象者の家族の意見を聴くことはできない。
  • 審査対象者が利用できるサービスの種類を指定する。
  • 要介護状態の軽減又は悪化の防止のために必要な療養について、市町村に意見を述べることができる。

正解:5

介護認定審査会の役割は、「要介護状態区分の審査判定」と、必要に応じて市町村へ意見を述べることです。
⑤は、軽減・悪化防止に必要な療養等について、市町村へ意見を述べられる点を押さえており○。

①・②は一見それっぽいですが、この設問では正解は1つ。迷ったら「審査会が“できること”として明記されやすいのは何か」で判断します。
③は「家族の意見を聴けない」と断定しており不適切。
④は×。審査会は“利用できるサービスの種類を指定”する機関ではありません(サービス決定はケアプラン等の領域)。

Q19介護サービス計画作成のための課題分析(アセスメント)に関する課題分析標準項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 健康状態
  • ADL
  • 口腔内の状況
  • 介護保険料
  • 資産額

正解:1・2・3

課題分析標準項目は、ケアプラン作成の土台となる「生活・心身・環境」などの基本情報を網羅する考え方です。

①健康状態、②ADLは当然の必須領域で○。
③口腔内の状況も、低栄養・誤嚥性肺炎・QOLに直結するため重要項目として扱われます。

④介護保険料、⑤資産額は、生活状況の理解に関係しうるものの、「標準項目」として必ず入る核ではありません(制度・財産そのものをアセスメントの標準項目にする、という形では出ません)。

Q20指定居宅介護支援におけるサービス担当者会議について正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 主治の医師の出席が必須である。
  • 家庭内暴力がある場合には、必ずしも利用者及び家族の参加を求めるものではない。
  • 指定居宅サービス等の担当者から、専門的な見地からの意見を求めるものとする。
  • テレビ電話装置等を活用して行うことができる。
  • 会議の記録は、その完結の日から10年間保存しなければならない。

正解:2・3・4

サービス担当者会議は、ケアプランの内容を共有し、多職種で具体的な支援方針をすり合わせる会議です。

②は○。DV等の事情がある場合は、本人・家族参加を一律に求めるのではなく、安全確保や状況に配慮して実施します。
③は○。サービス担当者(訪問介護、通所、福祉用具など)から専門的意見を求め、プランの実効性を高めます。
④も○。一定の要件のもと、オンライン(テレビ電話装置等)の活用が可能です。

①は×。医師参加は有用でも“必須”ではありません。
⑤は×。「10年間」と断定しているのが誤り(保存年限は書類の種類ごとに定めがあり、この言い方は過剰に長く固定しています)。

Q21指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第13条の具体的取扱方針のうち、介護支援専門員に係るものとして正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 利用者の心身又は家族の状況等に応じ、継続的かつ計画的に指定居宅サービス等の利用が行われるようにしなければならない。
  • 住民による自発的な活動によるサービス等の利用も居宅サービス計画上に位置付けるよう努めなければならない。
  • 介護保険施設等から退院又は退所しようとする要介護者から依頼があった場合には、あらかじめ、居宅サービス計画の作成等の援助を行うものとする。
  • 利用者が介護保険施設へ入院又は入所することが必要になった場合には、介護保険施設への紹介を市町村に依頼しなければならない。
  • 居宅サービス計画に特定福祉用具販売を位置付ける場合にあっては、それが必要な理由を記載する必要はない。

正解:1・2・3

具体的取扱方針は「本人の状況に合わせて、計画的にサービス利用が進むよう支援する」ことが柱です(①○)。

また、介護保険サービスだけでなく、住民主体の活動など地域資源もプランに位置付ける努力義務があります(②○)。

退院・退所に向けた支援(いわゆる退院支援・退所支援)では、依頼があれば事前からプラン作成等の援助を行います(③○)。

④は「市町村に依頼しなければならない」と義務化している点が×。紹介・連携は重要ですが、必ず市町村経由に限定されません。
⑤は×。福祉用具(販売)を位置付けるなら、必要性・理由を計画にきちんと記録するのが基本です。

Q22介護予防・日常生活支援総合事業の基本チェックリストの質問項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • 友人の家を訪ねていますか
  • 自宅は持ち家ですか
  • 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか
  • 褥瘡はありますか
  • 今日が何月何日かわからない時がありますか

正解:1・3・5

基本チェックリストは、フレイル(生活機能低下)を早期に見つけるための簡便な質問票です。

①は社会参加・閉じこもりの評価(交流があるか)。
③は下肢筋力・移動機能の評価(立ち上がり動作)。
⑤は認知機能の簡易チェック(見当識)。それぞれ該当します(1・3・5○)。

②住居形態(持ち家かどうか)はチェックリストの核ではありません。
④褥瘡は医療・介護上重要ですが、基本チェックリストの設問としては一般的ではありません。

Q23介護老人保健施設における計画担当介護支援専門員の業務について正しいものはどれか。1つ選べ。

※複数選択OK(解答表に合わせて採点)

  • 入所者が居宅において日常生活を営むことができるかどうかについて、定期的に検討する。
  • 入所者の退所に際し、居宅サービス計画の作成等の援助に資するため、居宅介護支援事業者に対して情報を提供する。
  • 入所者及びその家族からの苦情の内容等を記録する。
  • 入所者の処遇に支障がない場合であっても、当該介護老人保健施設の他の職務に従事することはできない。
  • 従業者の管理、業務の実施状況の把握その他の管理を一元的に行う。

正解:1・2・3

老健(介護老人保健施設)の計画担当ケアマネは、「在宅復帰を見据えた支援」と「退所時の連携」が大きな役割です。

①在宅で暮らせるかの定期的検討は老健の基本方針(在宅復帰)に直結します。
②退所時に居宅介護支援事業者へ情報提供して、在宅側のケアプラン作成に繋げるのも重要。
③苦情対応の記録は、運営上の適正化・再発防止のために必要です(1・2・3○)。

④は「他の職務に従事できない」と断定しており×(一定の条件で兼務が認められる場合があります)。
⑤は施設長等の管理者業務に近く、計画担当ケアマネの中心業務ではありません。

Q24Aさん(84歳、女性、要介護2)は一人暮らしをしており、近隣に住む長女が働きながらAさんに支援を行っている。Aさんは、長女の負担を軽減するため、短期入所療養介護を利用しようとして、長女を通じて居宅介護支援事業所の介護支援専門員に相談をした。相談内容は、Aさんの収入が公的年金に限られ、それが低額であることから、利用料金を減額する方法がないかというものであった。この場合における介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

※複数選択OK

  • Aさんが生活に困窮する者として、生活保護を直ちに申請するよう促す。
  • Aさんの公的年金の受給状況について、改めて確認する。
  • 費用負担やその軽減の仕組みについて説明する。
  • 長女がより高い所得を得られるよう、ハローワークに相談することを強く勧める。
  • 長女が同居して全面的に介護を行うことを勧める。

正解:2・3

相談の核心は「短期入所療養介護を使いたいが、負担が心配」という点です。

まずは事実確認として、年金受給状況(収入状況)を把握し直すのが基本(②○)。
その上で、負担割合・自己負担上限・補足給付など、費用負担軽減の仕組みを丁寧に説明し、使える制度につなげます(③○)。

①生活保護は可能性として検討はあり得ても「直ちに申請を促す」は飛躍。
④⑤は家族に過度な負担を押し付ける方向で、ケアマネの支援として適切とは言えません。

Q25Aさん(80歳、女性、要介護3、認知症はない)は訪問介護を利用している。同居している長男から「母は自宅で暮らし続けることを望んでいるが、入浴や夜間の排泄に関する介護の負担が重くなって困っている」との相談があった。そのときの介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

※複数選択OK

  • Aさんの意向を尊重するために、Aさんと長男との話し合いの機会を設ける。
  • 長男と相談し、特別養護老人ホームに入所するようAさんを説得する。
  • 夜間の排泄について、薬の影響はないか、Aさんの同意を得てかかりつけの医師に意見を求める。
  • 近所の認知症対応型共同生活介護に照会し、空室があれば、速やかに予約する。
  • Aさんの希望を改めて確認したところ、他者との交流も望んでいたので、通所介護の利用を提案する。

正解:1・3・5

本人は「在宅継続希望」、家族は「負担増」で困っている状況。ケアマネは“本人の意思を軸にしつつ、負担を軽くする具体策”を組み立てます。

①本人・家族の意向調整(話し合いの場づくり)は必須。
③夜間排泄は薬剤(利尿薬・睡眠薬など)や疾患の影響もあり得るため、本人同意のもと医師へ確認するのは適切。
⑤交流希望があるなら、通所介護で日中活動量を確保し、家族の介護負担軽減にも繋げられます(1・3・5○)。

②は“説得して入所”が前提で、本人の在宅希望と矛盾。
④は認知症がないのに認知症GHを前提に進めており不適切です。

採点1〜25を一括採点

※選択が終わったら「一括採点」。間違えた問題は解説が自動で開きます。


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koji尊敬する人はルパン3世
大阪で治療院を開業して11年目になります。 妻と2人の子どもと暮らしながら、日々「うまくいかないこと」からも多くを学んでいます。 中医学に興味を持ち、身体だけでなく、心や思考の流れにも目を向ける治療を模索中。 このブログは、治療のことや日常での気づきを、自分なりの言葉で残す場所です。
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