このページの問題は、過去問をベースにしていますが、本番の試験問題文をそのまま転載したものではありません。
同じ問題を何度も解くと、内容を覚えてしまい「知識ではなく暗記」で正答できてしまうことがあります。
そこで、学習効果を上げるために、意味が変わらない範囲で文章表現を一部調整しています。
(※正答の考え方・論点は過去問の範囲に沿っています)
Q26せん妄について、適切な記述はどれ?(3つ)
※複数選択OK
- せん妄が出ると、日常の活動性が落ちることがある
- 認知症がある人は、せん妄を起こしやすい
- 原因に関係なく、まず薬物治療を最優先する
- 症状の強さは、時間帯などで変動することがある
- 夜間に出る人は、日中は十分眠らせたほうがよい
正解:1・2・4
せん妄は「急に起きる/波がある(変動)/注意障害」が特徴。認知症はリスク因子です。対応はまず誘因(感染・薬剤・脱水・環境など)の評価と調整が基本で、薬は“最優先”ではありません。夜間悪化には日中の覚醒・生活リズム調整も大切です。
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典型ポイント:せん妄=急性発症+日内変動+注意障害。
まずやること:「原因(誘因)を探して整える」こと。感染、脱水、便秘、疼痛、睡眠不足、薬剤(抗コリン等)、環境変化(入院・転居)など。
薬はいつ?危険行動が強いなど、非薬物的対応で安全確保が難しい時の“選択肢”。「最優先」は×。
夜間悪化:日中は覚醒・活動を促し、昼夜逆転を作らない(「日中眠らせる」は逆効果になりやすい)。
Q27バイタルサインについて、適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 生命維持に直結する、基本的な情報である
- 感染症でも発熱しない(目立たない)ことがある
- 腋に体温計を密着できないと、正確に測れないことがある
- 不整脈は、高齢になるほど少なくなる傾向がある
- 医師・看護師が測ると血圧は低く出やすい
正解:1・2・3
バイタルは状態把握の土台。高齢者は感染でも高熱が出ないことがあります。腋窩測定は密着不十分だと誤差が出やすいです。不整脈は加齢で増えやすく、血圧は“白衣効果”で高く出ることがむしろあります。
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白衣効果:医療者や緊張で血圧が上がりやすい(「低く出る」は×)。
高齢者の感染:発熱が目立たず、食欲低下・せん妄・ADL低下が“サイン”になることも。
測定誤差:体温(腋窩)は密着・時間不足で低めに出やすい。血圧はカフ位置・サイズ・会話でも変動。
Q28口腔ケアで適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 口腔や口周りを動かすことは、口腔機能の維持・向上に役立つ
- 胃ろうで栄養を入れているなら、口腔ケアは不要である
- 片麻痺の寝たきりでは、誤嚥予防のため麻痺側を下にして行う
- 食後は義歯を外して口腔内を清掃し、義歯はブラシで流水洗浄する
- 高齢者は唾液が減りやすく、う蝕や歯周病が起こりやすい
正解:1・4・5
経管栄養でも口腔内は乾燥・汚染しやすく、誤嚥性肺炎予防の観点でもケアは重要。義歯の扱いと清掃は頻出です。体位は個別ですが、「麻痺側を下にする」が一般原則として正しいとは言い切れません。
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経管栄養でも必要:口腔内の細菌増殖→誤嚥性肺炎リスク。乾燥・舌苔・義歯汚れが問題に。
義歯:外して口腔内清掃+義歯はブラシで洗う(洗浄剤利用も)。
体位:誤嚥リスクがある場合は姿勢・頸部角度・吸引準備など“安全最優先”。「麻痺側を下」が万能ルールではない。
Q29リハビリテーションで適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 残っている能力を、できる限り活かす
- 急性期・回復期で得た機能を、できるだけ長く保つ視点も重要
- 廃用の予防には、趣味や余暇活動への参加は効果がない
- 苦痛がなければ、同じ姿勢で安静臥床を続けるのが望ましい
- 変形性膝関節症は歩行障害の原因になりうる
正解:1・2・5
リハは「できることを活かす」「獲得した機能を保つ」「生活の中で動く」が基本。趣味活動や役割づくりは廃用予防に役立ちます。同一姿勢の継続は褥瘡や拘縮などのリスクを上げます。
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廃用症候群:動かない→筋力低下・関節拘縮・起立性低血圧・褥瘡など。
「生活リハ」:趣味・外出・役割(家事や地域活動)も“活動量”を上げる重要要素。
同一姿勢:痛みがなくても褥瘡や拘縮リスクは増えるので、体位変換・離床が基本。
Q30高齢者の精神疾患で、より適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 要因の一つに、脳の加齢による変化がある
- うつ病では自殺リスクはない
- 配偶者・近親者の死が、うつの要因になることがある
- アルコール依存症は、うつ病を合併しない
- 症状が典型的でなく、訴えが多彩で曖昧なことがある
正解:1・3・5
高齢者は身体症状として訴えが出やすく、症状像が非典型になりがちです。喪失体験はうつの誘因になります。うつ病には自殺リスクがあり、アルコール問題とうつは併存しやすい点も押さえどころです。
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非典型:「眠れない」「食欲ない」「体がしんどい」など身体訴えが前面に出ることがある。
自殺リスク:「希死念慮」「絶望感」「生活史の変化(喪失)」がある場合は特に注意。
アルコール:抑うつと合併しやすく、相互に悪化しやすい。
Q31退院支援に関する記述で、より適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 入院中から、退院後の生活を見据えた準備を進めるのが望ましい
- 退院前カンファレンスに、本人や家族は出席できない
- 介護支援専門員は、病院側と在宅側の橋渡し役が求められる
- 介護支援専門員は常に医学的立場で、治療法を助言すべきである
- 退院後の状況を、入院していた病院へ共有・報告するのが望ましい
正解:1・3・5
退院支援は「早期から」「多職種で」「切れ目なく」。本人・家族参加はむしろ重要です。ケアマネは医療者の代わりに治療方針を助言する立場ではなく、生活面・連携面で調整する役割が中心です。
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退院支援の要:退院後の「生活の場」を見て、必要サービス・家族負担・住宅環境を調整。
本人家族参加:目標共有・不安の確認・合意形成のために重要(“出席できない”は×)。
病院へのフィードバック:再入院予防や支援改善に有用で、連携の質が上がる。
Q32栄養と食事について適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 体重測定は、栄養状態の把握に役立つ
- 低栄養予防には、摂取エネルギー量を減らす
- 水分でむせる場合、汁物やお茶にとろみを付ける方法がある
- スプーンは大きく深いものにして、1回量を増やすのがよい
- 配食サービスは栄養面だけでなく、見守りとしても活用できる
正解:1・3・5
低栄養は「減らす」ではなく、必要量を確保するのが基本。嚥下が不安定な場合、とろみ付けは誤嚥予防の選択肢です。配食は安否確認にもつながります。スプーンは安全に食べられるサイズ・形状が大事で、闇雲に1回量を増やすのは危険です。
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低栄養:体重減少・食事量低下の早期把握が重要。定期の体重測定はシンプルで強い。
とろみ:飲水でむせる場合の手段。姿勢調整・一口量調整とセットで考える。
スプーン:一口量は“少なめで安全”が基本。大きくすれば良いわけではない。
Q33疾患・治療に関する記述で適切なのはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 糖尿病治療の一つとして、インスリンの在宅自己注射がある
- 人工透析は腎機能を補う目的で行う
- 中心静脈栄養は、必ず腕や手の細い静脈から点滴する
- 経管栄養は、胃や腸へ管を入れて栄養を注入する
- 人工呼吸は、二酸化炭素を体内に取り込むために行う
正解:1・2・4
中心静脈栄養は“中心静脈”へ留置するのがポイントで、腕の細い静脈から必ず行うわけではありません。人工呼吸は酸素化や換気(CO2排出)を支える目的で行います。
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中心静脈栄養:高浸透圧輸液などを中心静脈へ。末梢静脈に“必ず”は×。
人工呼吸:目的は酸素を入れる+CO2を出す(「CO2を取り込む」は×)。
経管栄養:胃瘻・経鼻胃管など、胃/腸へ注入する方法。
Q34感染予防について適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 誰もが病原体を保有している可能性があるとして予防する
- 肺炎球菌ワクチンは毎年1回が推奨されている
- 高齢者の結核は食欲不振・全身倦怠・体重減少などが初期症状のこともある
- 手洗いは指先・指間・親指・手首も洗い残しに注意する
- ノロの消毒には低濃度エタノールを用いる
正解:1・3・4
標準予防策が基本。ノロは塩素系などが原則です。
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標準予防策:「全ての血液・体液は感染性がある前提」で対応する。
ノロ:アルコールが効きにくい。環境消毒は塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)等が基本。
高齢者結核:咳が目立たず、全身症状(体重減少、倦怠感)が前面に出ることがある。
Q35医療機器等について適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- パルスオキシメーターは一般に指先等に装着する
- 自己導尿カテーテルの消毒は不要である
- ネブライザーは薬剤投与や気道の加湿等に用いられる
- 在宅酸素療法では携帯用酸素ボンベで外出できる
- ストーマとは気管切開口のことだけをいう
正解:1・3・4
自己導尿は清潔操作が重要。ストーマは人工的な開口部の総称として使われます。
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自己導尿:感染予防のため、清潔操作・手洗い・器具管理が必須(「不要」は×)。
ストーマ:人工肛門・胃ろう・気管切開など「人工的開口部」の総称。
HOT:携帯酸素で外出可能。火気厳禁など生活指導も押さえる。
Q36緊急時対応等で適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 倒れている人を発見したら意識の有無を確認する
- 吐物処理は使い捨て手袋+塩素系消毒剤などを用いる
- 止血した腕は心臓より低い位置で保持する
- 胸骨圧迫はうつ伏せで行う
- 発熱時は全身状態の変化も併せて観察する
正解:1・2・5
止血は患部挙上などが基本。高齢者は全身状態の変化に注意です。
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初動:意識確認→応援要請→必要時は119/救急対応。
止血:直接圧迫+可能なら挙上(心臓より高く)。「低い位置保持」は×。
吐物処理:感染対策(手袋・マスク・塩素系)+換気。
Q37健康診査・生活習慣等で適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 後期高齢者健診ではフレイルのチェックも重要
- 握力低下はサルコペニアの目安となる
- COPDを有する高齢者では禁煙が重要
- 喫煙は心筋梗塞の危険因子ではない
- 多量飲酒習慣は脳卒中リスクと無関係である
正解:1・2・3
フレイル・サルコペニア・禁煙は頻出セットです。
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フレイル:早期介入で回復可能性があるため健診での拾い上げが重要。
サルコペニア:握力は簡便な指標。歩行速度なども併せて評価される。
生活習慣:喫煙は心血管イベントの主要リスク。多量飲酒も脳卒中等のリスク。
Q38疾患・生活上の配慮で適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 皮脂欠乏症はナイロンタオルでよく洗うのが悪化予防になる
- めまい・ふらつきの原因に脳梗塞が含まれることがある
- 糖尿病で服薬中なら食事に気を付ける必要はない
- 関節リウマチでは身体負担軽減のためベッド使用が望ましい場合がある
- 大腿骨頸部骨折は寝たきりの原因となりやすい
正解:2・4・5
皮脂欠乏は“こすり洗い”が逆効果になりやすい点に注意です。
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皮脂欠乏:強い摩擦や熱い湯で悪化しやすい。保湿・低刺激が基本。
めまい:末梢性だけでなく中枢性(脳梗塞など)も鑑別に入る。
骨折:大腿骨頸部骨折はADL低下→寝たきりの引き金になりやすい。
Q39死亡診断書を交付できる資格はどれ?(2つ)
※複数選択OK
- 介護支援専門員
- 介護福祉士
- 医師
- 歯科医師
- 薬剤師
正解:3・4
深掘り解説(ここをクリック)
死亡診断書:原則として医師が交付。歯科医師も一定の場合に交付できる。
(ケアマネ・介護福祉士・薬剤師は交付できない)
Q40指定訪問看護ステーションについて正しいものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 管理者は医師でなければならない
- 主治医に訪問看護計画書・報告書を提出しなければならない
- 理学療法士を配置できる
- 心身機能の維持回復を図るよう妥当適切に行う
- 看護職員はすべて常勤で配置しなければならない
正解:2・3・4
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主治医連携:計画書・報告書で情報共有(医師の指示・連携が前提)。
配置:PT等を配置できる。管理者は医師限定ではない。
常勤縛り:「全員常勤必須」は×(基準は別途ルール)。
Q41指定訪問リハビリテーションについて正しいものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- サービス提供には医師の指示が必要である
- PT/OT等により機能の維持回復を図るものでなければならない
- 従業者・設備・備品・会計等の諸記録を整備しなければならない
- 特定研修を受けた介護福祉士なら提供できる
- 訪看STが提供した場合は訪問リハ費が算定される
正解:1・2・3
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提供主体:医師の指示のもと、PT/OT等が実施するのが基本。
記録整備:運営基準で、諸記録の整備が求められる。
算定:訪看STが実施するのは「訪問看護(リハ)」の枠で算定され、訪問リハ費とは別。
Q42短期入所療養介護について適切なものはどれ?(2つ)
※複数選択OK
- 家族の疾病を理由とした利用はできない
- おおむね4日以上連続利用する場合、計画作成が必要となる
- 要介護1・2は利用できない
- 介護老人福祉施設で提供される
- 酸素療法など医療ニーズが高い要介護者も利用できる
正解:2・5
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療養介護:医療ニーズが比較的高い利用者も対象になり得る。
計画:連続利用が一定以上(概ね4日以上)になると計画作成が論点になる。
提供施設:老健・病院等が中心。特養(老福)は原則別サービス。
Q43定期巡回・随時対応型訪問介護看護について適切なものはどれ?(2つ)
※複数選択OK
- 要支援者は利用できない
- 毎日必ず訪問しなければならない
- 訪問看護開始は主治医の口頭指示でよい
- 緊急時対応は想定されていない
- 質の評価を行い、結果を公表しなければならない
正解:1・5
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対象:原則、要介護者向け(要支援は×)。
随時対応:必要時に対応する仕組みが特徴で、「毎日必ず訪問」ではない。
医師指示:訪問看護部分は医師指示が関わる論点になりやすい(口頭でOKと決めつけない)。
質の評価:評価・公表が求められる趣旨の設問は頻出。
Q44介護老人保健施設について適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 在宅復帰を目指すことが基本方針に定められている
- 社会福祉法人は開設できない
- 若年性認知症の要介護者も入所できる
- 介護支援専門員以外でも施設サービス計画を作成できる
- 所得を理由に提供を拒否することは禁じられている
正解:1・3・5
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老健:在宅復帰支援が大きな役割(医療・リハ・介護の中間)。
開設:社会福祉法人も含め、開設主体は限定されない(「できない」は×)。
計画:施設サービス計画は原則、施設ケアマネ(介護支援専門員)が担う。
提供拒否:正当な理由なく、所得等を理由に拒否するのは不可。
Q45介護医療院について適切なものはどれ?(3つ)
※複数選択OK
- 主として短期的療養が必要な者を対象とする
- 要支援者は入所できない
- 適切なリハビリテーションを計画的に行わなければならない
- 診療所に併設できる場合がある
- 療養室の定員は必ず2人以下である
正解:2・3・4
介護医療院は、長期にわたり医療と介護が必要な人の「生活の場」として位置づけられる施設です(短期療養が主目的ではありません)。
要支援者は原則対象外で、要介護者が中心です。リハビリテーションは状態に応じて計画的に実施することが求められます。
また、一定の基準のもとで診療所に併設できる形もあります。
深掘り解説(タップで開く)
論点1:介護医療院は「短期の療養先」ではない
- 医療ニーズ(経管栄養・喀痰吸引・酸素療法など)を抱えつつ、長期的に生活する人を想定
- 「病院の延長」ではなく、生活の継続+医療提供の両立がキーワード
論点2:対象者(要支援は×)
- 原則:要介護者が対象
- 試験では「要支援でも入れる?」がひっかけになりやすいので注意
論点3:リハは“計画的に”がセットで問われやすい
- 状態の維持・悪化予防、生活機能の支援の視点
- 漫然とした実施ではなく、計画に基づく提供が問われる
論点4:療養室の定員は「必ず2人以下」ではない
- 「必ず」「常に」「すべて」など断定語は誤りになりやすい典型
- 個室・多床室など、基準の枠の中で整備される
採点26〜45を一括採点
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