11月のカレンダー(◯=余裕あり △=空席少)
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おしらせ
今日のブログ
今日は不妊治療で来られた患者さんについて書いていこうと思う。
不妊症は病気ではないという認識なので患者と呼ぶのは違和感があるが話を進める。
31歳の未産婦である。
クリニックでは子宮や卵巣機能にも異常は無く、月経周期も安定している。
クロミフェンとルトラールでタイミング法を1年ほど試みるが妊娠はできていない。
漢方薬は当帰芍薬散を服用。
8月に卵管造影検査し、妊娠がなければ来年の2月に再度行うか検討中。
患者は、自分自身が欠陥品のように思えてしまうということを私に教えてくれた。
会社では上司に大きなストレスを感じており、その影響でIBS(過敏性腸症候群)にもなった。
妊娠するためにネットでも色々と調べ、健康にも気をつけて努力されている。
では、西洋医学的には異常が見つからないが、東洋医学的にはどうだろうか。
気になった点をいくつか挙げる。
・多夢(悪夢がお多い)→心神の異常
・中途覚醒(少なくても2回は目が覚める)→心神の異常
月経周期による変化は無し。
・冷え性(特に尻や下半身、四肢末端)→陽虚
・むくみ(特に下肢)→脾腎肺
・慢性腰痛→腎に関わる
・数ヶ月前に膀胱炎→湿熱が多い
・頭痛(側頭部から前頭部)(ロキソニンでも効かない)→陽明、少陽頭痛
・運動習慣はゼロ(仕事はデスクワークが主)→気滞
・脈は沈細
・舌は胖大で舌質が淡の傾向
・腹は全体的に力はなく、左少腹に圧痛があり。
その他の話を聞いていると、脾虚の素体(体質)があるように思う。
そのためストレスにより肝の疏泄機能が失調して横逆、脾胃の機能に異常をきたした結果、下痢が続いてる。
痰湿、腎陽虚、肝鬱、衝任不足、色々考えられる。
排卵誘発も1年以上使っていることから腎精不足も少なからずあるだろう。
次回、もう少し月経の状態を詳しく聞きたい。
一つ気になったのは、毎日、水を2リットル以上飲んでいるという。
トイレの回数は10回以上。
2リットルを飲んだ方が良いというネット情報を実行していると言われていた。
患者の場合、水の捌く力が低下しているところに更に水を入れることは陰邪を助長させることになり、陰邪が強くなれば体はより冷えやすくなってしまう。
ひとまず、喉が渇いたら飲水してもらうように伝えて、あとは充分頑張っておられるので、これ以上は頑張らないで大丈夫ですよと伝えた。
旦那様は足のオイルマッサージを毎日のようにしてくれているそうだ。
なんと優しい旦那様だろうか。
神様は色んなタイミングで試練を与えてくる。
妊娠できるかどうかは分からないが、どんな形でも乗り越えて幸せになって頂きたい。
そのお手伝いができれば幸いだ。
と、自分が死んだ時のために、真面目なブログを書き残しておく。
1日1問(挑戦してね)
Q.次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「51歳の男性。主訴は動悸。特に食後に起こることが多い。胸悶、息切れを伴う。腹診では胃部振水音を認めた。」
1.血を補う。
2.陰液を補う。
3.痰湿を除く。
4.瘀血を除く。
回答→ 3
【解説】
主訴は動悸で病は心にあるが、食後に起こることがあることから脾胃にも何らかの原因があると考えられる。
腹診では胃部振水音を認め、これは胃中停飲(胃内停水)を表し、水飲や痰飲が疑われる。また消化機能の低下を反映していることもある。
胸悶とは前胸部の不快感や息苦しさのことで、心や肺が虚すことで起こることが多いが、この場合は水飲内停による可能性が高い。
以上のことから、主訴の動悸は痰飲によって起きたものだと考えられる。
このブログは個人の感想であり、日々の備忘録です。
誰の役にも立ちませんので悪しからず٩( ᐛ )و