「ん?この治療院、こんなにも通院させて金儲けしようとしてる?」
と思われがちな、(昔の僕は思ってました。笑)治療院の通院頻度についての記事です。
カイロプラクティック(整体)や鍼灸院に行かれた事のある人で、通院の頻度って先生からどれくらいと言われましたか?
今回は中でも鍼灸の方にクローズアップして書いていきますね。(カイロプラクティックについては後日)
当院でも患者さんから特に多い質問は「治療の頻度は?」でして、タイトルの「週に3回のペース」と題したのは、そのように促される先生が多いのかな??と思ったからです。
あくまでも、筆者の考え方であって、それぞれの先生方では違うと思いますので、その辺を加味してお読み下さいませ。
またカイロプラクティックや鍼灸の説明に関しては簡単ではありますが自己紹介ページをご参照下さい。
鍼灸治療の理想的な頻度とは?
鍼灸治療が盛んな中国などでは、ほとんどのケースで「十日為一療程」と言って10日間、毎日の鍼灸治療を1クールとすることが多いです。
これを疾患に応じて三療程とか九療程とすることがあります。
つまり、鍼灸治療は毎日行うのが理想的なんですね。
でもこれは中医学・鍼灸治療が正規医療と認められている中国だからこそできることで、日本の場合では、週に1回程度が一般的です。(筆者調べ)
ただやっぱり、状態が悪い患者さんは週に3回ぐらいの頻度で来てもらいたいし、その方が効果も現れやすいです。
当院では、そのような方にも経済的な負担を減らして通院してもらうため、保険適用での治療も可能にしています。
保険適用ができる患者さんは、お医者さんに鍼灸治療が必要だと認められた方になります。
認められたということは、西洋医学ではどうにようもなく、状態も思わしくないということです。
では、なぜ鍼灸は数回の治療が必要なのかを話していきますね。
鍼灸治療も服薬も同じこと
自己紹介のページでも書きましたが、生活に支障が出る程の症状がある人は、身体のバランスが大きく崩れているということです。そのような人に1回だけ身体に刺激をいれて(治療して)状態を変化させても殆ど何も起こりません。(中には1回で好転するものもありますが)
風邪を引いた場合って、薬を1回飲んだだけではダメですよね?
毎日飲むことで、薬理作用を利用して身体自身を治しやすい環境に整えてあげて、それで本来の自然治癒力を引き上げて回復していく事が薬の目的です。決して、薬がウイルスを殺してくれるわけでは無いのです。
ぢゃあ薬の方が安価だし、時間も取られないから西洋医学の方がいいぢゃん!ってなりますよね。
そうなんです。その方がいいんです。
(いいんかい!)
そういう疾患(薬で治るもの)は現代医学で治せばいいです。むしろ、現代医学のおかけで治せるようになった病は盛り沢山ありますからね。そいうのは伝統医学ぢゃなくて、現代医学で治療した方が良いと僕は思います。
インフルエンザになったので治して下さいーって来られても、いやいや病院に行きなさいよ。ってなります。
でもですね。
現代医学では治せない病も山ほどあるんですよ。
実際に腰が痛いのに整形外科でレントゲンやMRIを撮っても異常が無いとか。
吐き気がするのに血液検査では正常で、自律神経失調症ですねと言われて終了とか。
首が痛いのに特に異常は無く、ストレートネックですねと言われてチーンとか。
治療はしてくれへんのかいっ!!ってなりますよね。
たしかに、これらは西洋医学的には異常は無いです。
だから治療する必要が無いし、できないです。
でも、実際は本当に痛いし不調だから正常ではなく異常ですよね。
その辺の得意分野が東洋医学(鍼灸や漢方)なわけよですよ!
鍼灸っておまじないの様な、呪いの様な、魔法の様な、怪しさ100点満点のイメージがありますが(僕もあった)、それはきっと西洋医学が当たり前な時代だからなんだと思います。それって薬には何となく科学的な根拠があるイメージだから、効くイメージもありますよね。
鍼灸にも科学的な根拠は沢山あるんですよっ。
ぢゃあ東洋医学ってどんなの?
「医食同源」って言葉があります。
(突然やな。)
[意味]
食事は医療の根本であり、病気を治す薬と健康を増進する食事とは、本来根本は一緒であるから、日常の食生活に留意することが大切だとする東洋医学の考え方。『学研 四字熟語辞典』より抜粋)
つまり、食事のバランスが崩れれば病気になる。
はい。当たり前ですね。
もっと言えば、食事だけぢゃなくてライフスタイルで、ある程度のなりやすい疾患ってあるんです。
もっともっと言えば、性格でなりやすい疾患も、生まれ持った体質でなりやすい疾患もあるんです。
性格でいえば、怒りっぽい人は吹き出物ができやすかったり、寂しがり屋は呼吸器系が弱かったり、思い悩みやすい人は消化器系が弱かったり、いつも異様に明るい人は睡眠障害が起きやすかったり、ビビりな人は腰が弱かったり。
自論ですけどね、「体質×性格×環境×食事」のバランスが整っていれば大きな病にはなりにくいと僕は思っています。(すごく極論ですが)
天秤をイメージして下さい。
この「体質×性格×環境×食事」が乗った天秤は常に上下に動いているもので、バランスが片方に崩れても、その傾いた状態で上下に動いています。
ちなみに人間の死はこの天秤の動きが止まった時です。
このうち体質と性格はある程度生まれつき(先天的)なもので変える事は難しいですが、それを環境や食事で上手くバランスを取って我々は生きています。それも無意識にです。
このバランスが傾き過ぎると、身体に色んな反応が現れます。それが腰痛であったり、皮膚炎、下痢、動悸、目の乾燥、むくみなどと様々で、普段私たちが何気なく感じている不調です。
これらはバランスが崩れた結果の反応であり、身体からのサインでもあります。
それが、身体のどこに影響が出るのかは体質と性格で傾きやすい方向が決まっているので、傾いた先の症状が現れます。
鍼灸はこの症状や身体に出ている反応を元に東洋医学的な病名を付けて治療をしていきます。
治療とは、シンプルにバランスを取る事です。
例えば、怒った人は気の流れが上に行きやすくなっています。怒ってる時は、「頭にきた」、「頭に血がのぼる」などという表現をしますよね。これは物質が上に行く力が強くなり過ぎている状態で、下げる力は弱くなっているというアンバランスです。ということは普段からイライラしやすい人は常に上に行く力が強く働いています。
気が上に行き過ぎる力が胃に影響を及ぼすと逆流性食道炎になります。
字の如く、頭に血がのぼった状態が続けば脳出血のリスクも高くなります。
これは自然の法則なのです。
まとめ
結論、治療頻度はバランスの傾き方によって変わります。
あくまでも症状が強く出ている方は、少なくとも週に1回は受療することをお勧めします。
症状が治ったら、今度は「病気の予防」としての鍼灸に切り替えです。
実はコレが一番大切!!
ライフスタイルは中々変わるものではありません。
しかし、今のライフスタイルでなった病は、同じライフスタイルをすれば同じ病になる確率は非常に高いです。
親子で似た病気になることって多いですよね。
勿論、遺伝的な要素もありますが、ライフスタイルが似るからということもあります。
だからこそ、予防が必要になってきます。
鍼灸師はあなたの性質を見抜くプロです。
占いのような、聞いてもいない事を当てるようなプロというわけではありません。
あなたという人が、どのようなタイプの人間なのかを判断できるということです。
木の性質を持つ人なのか、
火の性質が弱すぎるなのか、
土の性質が強すぎる人なのか。
木が育たないなら、土に栄養をあげる。
火が燃えすぎているなら水をあげる。
鍼灸治療はこういうことです。
(あかん。スピリチュアルになってますね。笑)
ですので、些細な事でも話してくれますと、すごーく助かります。
こらからも、健康維持のための一つのツールとして、トレインに通って頂けると幸いです。
トレインは悩める誰かをお待ちしております。
© 画像:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: http://mangaonweb.com/
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