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第28回 介護支援専門員 試験問題 保健医療サービス

このページの問題は、過去問をベースにしていますが、本番の試験問題文をそのまま転載したものではありません

同じ問題を何度も解くと、内容を覚えてしまい「知識ではなく暗記」で正答できてしまうことがあります。

そこで、学習効果を上げるために、意味が変わらない範囲で文章表現を一部調整しています。
(※正答の考え方・論点は過去問の範囲に沿っています)

Q26フレイルに関する説明として、適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • サルコペニアは、主に加齢などを背景として筋肉量や筋力(身体機能)が低下していく状態を指す
  • 意図しない体重減少は、身体的フレイルを疑うサインの一つになり得る
  • 外出や交流、役割を保ちやすい地域・環境づくりは、社会的フレイルの予防に役立つ
  • オーラルフレイルとは、主に心理・認知面の衰えを指す概念である
  • いったんフレイルになったら、健​康な状態へ戻ることは基本的にない

正解:1・2・3

フレイルは「身体・心理/認知・社会」の3側面で捉え、早期介入で改善が期待できる“可逆性”が特徴です。
4:オーラルフレイルは咀嚼・嚥下・滑舌などの口腔機能の軽い衰え。心理/認知そのものではありません。
5:運動・栄養・社会参加の介入で改善することもあり、「戻らない」と断定できません。

深掘り解説(クリックで開く)

覚え方:フレイル=「弱ってきた“手前”」。放置すると要介護に近づくが、介入で戻れる可能性がある。

  • 身体:筋力・持久力の低下、体重減少、疲れやすさ等(サルコペニアとも関係)
  • 心理/認知:意欲低下、抑うつ、軽い認知低下など
  • 社会:閉じこもり、孤立、役割喪失

オーラルフレイルは“口から始まるフレイル”。むせ、滑舌低下、噛めない→低栄養→身体フレイルへ波及しやすい点が重要です。

Q27日常生活のケアに関する記述として、適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 入浴は清潔の保持に加え、血行を促しリラックスや代謝の促進にもつながる
  • 口腔清掃のときは、義歯は基本的に外さずに磨くのがよい
  • 膀胱留置カテーテル使用中は、蓄尿バッグは膀胱と同じ高さに固定する
  • 杖・歩行器・車いすなどの移動補助具を適切に導入すると、介助量の軽減に役立つ
  • 痛み、かゆみ、咳、息苦しさ、夜間頻尿などは睡眠を妨げる原因になり得る

正解:1・4・5

2:義歯は外して清掃し、口腔内(歯ぐき・粘膜)も別に清潔に保つのが基本です。
3:蓄尿バッグは逆流を防ぐため、通常「膀胱より低い位置」に保ちます。

深掘り解説(クリックで開く)

義歯の清掃は「義歯」と「口腔内」を分けて行うのが基本。外さないと義歯下の粘膜が汚れやすく、口内炎・口臭・誤嚥性肺炎リスクにもつながります。

留置カテの基本は逆流予防:バッグは膀胱より低く、チューブの屈曲・牽引がないか観察します。

睡眠障害は「夜間頻尿」「痛み」「呼吸苦」など身体症状の影響が大きいので、原因の見立てと環境調整(体位・室温・寝具)もセットで考えます。

Q28褥瘡(じょくそう)について、適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 重症化すると感染を起こし、敗血症の原因になることもある
  • 半座位や座位では圧がかからないため、褥瘡は生じない
  • 低栄養は、褥瘡の発生リスクを高める要因の一つである
  • 失禁などで皮膚が湿潤し汚染されると、褥瘡ができやすくなる
  • 褥瘡がある人は入浴は一律に禁止される

正解:1・3・4

2:座位では坐骨部などに圧が集中し、褥瘡は起こり得ます(ずれ力も影響)。
5:状態に応じて入浴や清拭は可能で、清潔保持は重要です(創部保護・体調配慮が前提)。

深掘り解説(クリックで開く)

褥瘡の3大要因:圧迫+ずれ(剪断)+湿潤(失禁・汗)。ここに低栄養・貧血・浮腫などが重なると悪化しやすい。

座位リスク:坐骨・尾骨に圧集中。車いす座位が長い場合は除圧(姿勢変換、クッション)が重要。

入浴:一律禁止ではなく、創部保護・感染対策・体調に合わせて実施可。保清は皮膚保護にもつながります。

Q29リハビリテーションに関する説明として、適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 終末期にある人には、リハビリは行ってはならない
  • 要介護1の人は、介護予防通所リハビリテーションの対象となる
  • 退院後の訪問リハの計画を立てる際は、入院中のリハの内容や経過を把握して活用する
  • 片麻痺のある人がベッドから車いすへ移るときは、車いすを健側に配置すると移乗しやすい
  • 歩行が不安定な場合は、杖や装具などの使用を検討して安全性を高める

正解:3・4・5

1:終末期でも、苦痛緩和・呼吸介助・姿勢調整などQOL目的のリハが行われることがあります。
2:介護予防通所リハは原則要支援者が対象。要介護者は通常の通所リハ等を検討します。

深掘り解説(クリックで開く)

終末期リハは「回復」ではなく「楽に過ごす」ため。呼吸困難の軽減、疼痛軽減、床上動作の工夫などが中心です。

移乗の基本:麻痺側は支持性が低いことが多いので、健側を活かして立位・回転しやすい配置(車いすを健側)にします。

杖・装具は転倒予防と自立支援。合わない道具は逆に危険なので、専門職の評価が大切です。

Q30認知症とその支援に関して、適切なものはどれ?(2つ)

※複数選択OK

  • 軽度認知障害(MCI)は、状態によっては認知症へ進行することがある
  • 記憶や見当識の障害は、認知症の中核症状として代表的である
  • パーソン・センタード・ケアは、支援者側の効率を優先して進めるケアの考え方である
  • 認知症初期集中支援チームは、行方不明者の捜索を主な目的とする仕組みである
  • 認知症カフェは、介護保険の給付サービスとして位置付けられている

正解:1・2

3:パーソン・センタード・ケアは本人中心で、尊厳・生活史・価値観を大切にする考え方です。
4:初期集中支援チームは、早期の相談対応・訪問支援・医療/介護連携を進める仕組み。捜索が主目的ではありません。
5:認知症カフェは地域の交流・相談の場で、給付サービスそのものではありません。

深掘り解説(クリックで開く)

MCIは「認知症ではないが低下がある」段階。進行もあれば、生活改善や支援で維持・改善することもあります。

中核症状=病気そのものから起きる症状(記憶障害、見当識障害、実行機能低下など)。

認知症カフェは、本人・家族・住民・専門職がつながる“地域資源”として押さえると得点につながります。

Q31次の説明のうち、適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • せん妄は、入院や施設入所など生活環境の急な変化をきっかけに起こることがある
  • 高齢者は薬剤の影響を受けやすく、薬が原因で精神症状が出る場合がある
  • 統合失調症では、幻覚(とくに幻聴)などがみられることがある
  • 老年期のアルコール依存では、認知機能の低下や認知症を併発することはない
  • 老年期のうつ病では、妄想が出ることは基本的に起こらない

正解:1・2・3

4:アルコール依存は認知機能障害やアルコール関連認知症などを合併し得ます。
5:老年期うつ病でも重症例では妄想(貧困妄想・心気妄想等)を伴うことがあります。

深掘り解説(クリックで開く)

せん妄は急性発症・日内変動・注意障害が特徴。誘因は感染、脱水、薬剤、環境変化など。

高齢者×薬:腎機能や肝機能低下、相互作用で精神症状やふらつきが出やすいので、多剤併用に注意。

老年期うつは身体症状が前面に出ることも多く、認知症との鑑別(仮性認知症)も試験で狙われやすい点です。

Q32診断・検査・治療に関する説明として正しいものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 医療は、医学的根拠(エビデンス)を踏まえて行うことが望ましい
  • 「予後」とは、病気のいま現在の状態そのものを指す言葉である
  • 検査を選ぶときは、必要性だけでなく本人の身体的負担も考慮する
  • 検査を実施する場合でも、インフォームド・コンセントは基本的に不要である
  • 治療方針は、診断で状態や原因を把握した上で決定するのが基本である

正解:1・3・5

2:「予後」は今後の経過・見通しを意味します。
4:検査でも説明と同意は重要で、原則としてインフォームド・コンセントが求められます(緊急時など例外あり)。

深掘り解説(クリックで開く)

予後=この先どうなるか(回復見込み、再発、余命など)。「現在の状態」は“現症”のイメージ。

検査の選択は、目的(何を確かめたいか)と負担(侵襲・移動・痛み)のバランスで決める。

ケアマネ試験では「本人の意思」「説明と同意」「負担の配慮」が絡むと正答になりやすいです。

Q33栄養・食事に関する内容で適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 体重が減ってきた場合、低栄養の可能性を考える材料になる
  • 食事支援のアセスメントでは、食べる動作(姿勢・咀嚼・嚥下など)を観察する
  • 食事介助では、むせを防ぐために頭を後ろへ反らせる姿勢が望ましい
  • 誤嚥性肺炎の予防には、口腔内を清潔に保つことが重要である
  • 「食間」の服薬とは、食事をしている最中に薬を飲むことをいう

正解:1・2・4

3:頭部後屈は誤嚥リスクを高めやすく、基本は軽い前傾(顎を引く等)を検討します。
5:「食間」は食事と食事の間(一般に食後2時間程度)です。

深掘り解説(クリックで開く)

誤嚥予防の基本姿勢:顎を引く(軽い前屈)+体幹を安定。後屈は気道が開きやすく危険になりがちです。

口腔ケアは誤嚥性肺炎の超頻出。口腔内細菌量を減らすことがポイントです。

食間の誤りは定番ひっかけ。「食中」と混同させに来ます。

Q34医療的ケアに関する記述で正しいものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 在宅医療では、多職種(医師・看護師・ケアマネ等)の連携が欠かせない
  • 腹膜透析は医療機関でのみ行われ、自宅で実施されることはない
  • 胃ろうがある人は、原則として入浴は認められていない
  • 中心静脈栄養は、中心静脈から高カロリー輸液などを投与する方法である
  • パルスオキシメーターは、血中酸素飽和度(SpO2)を測定する機器である

正解:1・4・5

2:腹膜透析は在宅で行われることが多い治療法です。
3:胃ろうがあっても状態に応じて入浴可能で、「原則禁止」とは言えません。

深掘り解説(クリックで開く)

腹膜透析は在宅治療の代表例(自己管理・家族支援・訪看連携が重要)。

胃ろう入浴:創部が安定していれば入浴可のことも多い。観察ポイントは発赤・滲出・痛み・発熱。

SpO2は呼吸状態把握の指標。ただし末梢循環低下や体動で測定が不安定になることがあります。

Q35感染症対策として適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • アルコール(エタノール)濃度が適正範囲の消毒液は、新型コロナ対策の消毒として有効である
  • ノロウイルスの感染者の吐物には、ウイルスが含まれている場合がある
  • 肺炎球菌ワクチンは、高齢者の重症肺炎の予防に役立つ
  • B型肝炎は、ワクチンで予防することができない
  • ガウンやエプロンは節約のため、汚れてもできるだけ使い回す

正解:1・2・3

4:B型肝炎にはワクチンがあります。
5:ガウン・エプロンは交差感染防止のため、汚染時は交換が原則です。

深掘り解説(クリックで開く)

ノロは吐物・便の処理が重要。手袋・マスク・ガウン等の着用と、適切な処理(飛散防止)を押さえます。

ワクチンは「感染予防」よりも「重症化予防」として問われやすい(肺炎球菌など)。

PPE(個人防護具)は使い回しが感染拡大要因になり得るので、汚染時の交換が基本。

Q36医療的処置・管理に関する記述で正しいものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 経管栄養で用いるチューブ類は、種類に関わらず交換の必要はない
  • 便や尿の排泄のために人工的に作られた出口を、ストーマと呼ぶ
  • 気管切開下で人工呼吸を行う場合、気管切開部の観察・清潔保持などの管理が必要である
  • 在宅で人工呼吸器を使うときは、災害・停電時の対応手順を事前に確認しておくことが重要である
  • インスリンを自己注射していれば、低血糖は起こらない

正解:2・3・4

1:チューブは種類や状態に応じて交換・管理が必要です。
5:食事量不足・運動・薬調整等で低血糖は起こり得ます。

深掘り解説(クリックで開く)

ストーマは人工肛門・尿路ストーマなどの総称。皮膚トラブル(発赤・びらん)や漏れの観察が重要。

気管切開は感染・皮膚障害・分泌物の貯留がリスク。観察+清潔保持が基本です。

在宅人工呼吸はBCP(停電・災害)が頻出。バッテリー、連絡先、避難手順を事前に確認します。

Q37応急対応としてより適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 吐き気があるときは、誤嚥を防ぐため仰向けで寝かせるのがよい
  • 出血している創部は、清潔な布で直接押さえて圧迫止血を行う方法がある
  • 転倒して頭を打った後に四肢の力が入りにくい場合、頸髄損傷の可能性を考える
  • 高齢者の心筋梗塞では、必ず激しい胸痛が起こる
  • 手背の皮膚をつまんで戻りが遅いとき、脱水の可能性を疑うことがある

正解:2・3・5

1:嘔吐・吐き気では誤嚥予防のため側臥位などを検討します。
4:高齢者では胸痛が目立たず、息切れ・倦怠感・吐き気など非典型症状のこともあります。

深掘り解説(クリックで開く)

止血の基本は「直接圧迫」。出血が止まらない・意識障害・顔面蒼白などは救急要請も検討。

頸髄損傷疑い(しびれ、麻痺、力が入らない等)は、むやみに動かさず安全確保→救急。

脱水は皮膚ツルゴールだけで断定せず、口渇、尿量、血圧、意識なども合わせて判断します。

Q38疾患と対応に関する説明として適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 関節リウマチは、朝のこわばりなどの時間帯差がみられないことが特徴である
  • パーキンソン病は転倒しやすいので、運動療法は行ってはいけない
  • 高齢者の大腿骨頸部骨折は、転倒がきっかけになることが多い
  • 膝関節症では、無理のない運動を継続することが痛みの軽減に役立つことがある
  • 多くの薬を服用している高齢者では、副作用や相互作用(多剤併用)に注意が必要である

正解:3・4・5

1:関節リウマチは朝のこわばりなど日内変動がみられ得ます。
2:パーキンソン病でも運動療法は重要で、リスク管理しながら行います。

深掘り解説(クリックで開く)

膝OAは「動かさない」より「適切に動かす」が基本。筋力維持が痛み軽減に寄与することがあります。

多剤併用は眠気・ふらつき→転倒の定番ルート。薬剤情報の共有(お薬手帳等)が重要。

パーキンソンは転倒しやすいからこそ、歩行練習・姿勢・環境調整がポイントになります。

Q39臨死期にみられやすい変化として適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 一定で規則正しい呼吸パターンが続く
  • 意識が低下し、反応が鈍くなることがある
  • 末梢循環が低下し、手足が冷たく感じられることがある
  • 尿量が増えてくる
  • 分泌物がからみ、喘鳴(いわゆる死前喘鳴)がみられることがある

正解:2・3・5

1:不規則呼吸(チェーンストークスなど)がみられることがあります。
4:尿量は増加よりも減少しやすいです。

深掘り解説(クリックで開く)

臨死期は「循環・呼吸・腎機能」が落ちやすいので、四肢冷感呼吸の変化尿量低下がセットで問われます。

死前喘鳴は分泌物の排出が難しくなることで出やすい。本人が苦しいとは限らない一方、家族の不安が強いことが多く、説明と環境調整が大事。

Q40ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について適切なものはどれ?(2つ)

※複数選択OK

  • ACPは、死が目前になってからだけ話し合えばよい
  • ACPでは、本人の希望よりも家族の希望が優先される
  • 一度話し合えば十分で、見直しは不要である
  • 話し合った内容は記録として残し、共有できる形にしておくことが望ましい
  • 認知症などで意思表明が難しくなる可能性に備え、チームが本人の意思を反映できるよう支援する

正解:4・5

1:ACPは「死が近い時だけ」ではなく、元気なうちから継続的に行うのが基本です。
2:中心は本人の意思・価値観であり、家族の希望が常に優先されるわけではありません。
3:状況変化に応じて繰り返し見直す前提なので、「見直し不要」と断定は不適切です。

深掘り解説(クリックで開く)

ACPは“書類作り”ではなく“対話のプロセス”が本体。本人が大切にしたい価値観(何を優先したいか/何を避けたいか)を関係者が共有し、急変時にも「本人の意思に沿った判断」をしやすくします。

頻出セット:①早期から ②継続的に ③記録して共有 ④意思表明困難に備える。

現場イメージ:救急搬送や延命の判断が迫られた時、ACPの記録があるとチームが迷いにくい(家族の不安軽減にもつながる)。

覚え方:ACP=Ahead(前もって)+Conversation(対話)+Paper(記録)。

Q41指定訪問看護に関する記述として適切なものはどれか。(3つ)

※複数選択OK

  • 訪問看護ステーションでは、作業療法士(OT)を配置してサービス提供体制を整えることができる。
  • 訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算で2.5人以上配置する必要がある。
  • 訪問看護計画書を作成する際は、内容について利用者の同意を得なければならない。
  • 介護老人保健施設に入所している人にも、外部の訪問看護(介護保険の指定訪問看護)をそのまま提供できる。
  • 看護師は、医師と同様に薬剤を処方する権限を持つ。

正解:1・2・3

4:老健入所中は施設サービスの枠組みで医療・看護が提供されるため、外部の指定訪問看護を「入所者へ」そのまま提供する整理には原則なりません。
5:処方権は医師(歯科医師)の権限で、看護師は薬剤を処方できません。

深掘り解説(クリックで開く)

狙われるのは「配置基準」「計画書」「同意」の3点セット。訪問看護は在宅で医療を回す役割があり、PT/OT/STが関わる体制も想定されています。

計画書の同意:本人の生活目標(安全に入浴したい、息切れを減らしたい等)に沿っているか、説明して同意を得ることが重要。

ひっかけ:「施設に入ってても訪看がそのまま入る」→施設サービスの範囲との関係で整理される問題が多い。
「看護師=処方」→絶対に×(超頻出)。

覚え方:訪看=人員計画同意

Q42服薬・薬剤に関する記述として、より適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 胃ろうから薬を投与する際、錠剤を粉砕・溶解してよいか事前に確認する
  • 薬の副作用(眠気・ふらつき等)によって転倒が起こることがある
  • 介護職員は、いかなる場合も服薬介助をしてはならない
  • お薬手帳などを用いて、処方内容を関係者間で共有することが重要である
  • 高齢者は腎機能が低下しているので、薬の副作用は出にくくなる傾向がある

正解:1・2・4

3:「いかなる場合も禁止」と断定は不適切。施設の手順・責任体制の範囲で支援が行われることがあります。
5:腎機能低下で薬が体内に残りやすく、副作用はむしろ出やすくなります。

深掘り解説(クリックで開く)

胃ろう投与の鉄則:“粉砕して入れればOK”ではない。徐放錠・腸溶錠などは粉砕で作用が変化し、副作用増加や効果消失の恐れがあるため、必ず確認します。

転倒との関係:眠気・ふらつき・起立性低血圧・夜間頻尿(利尿薬)などが転倒リスクに直結。多剤併用(ポリファーマシー)も絡みやすい。

情報共有:お薬手帳は重複投薬・相互作用のチェックに有効。医療⇄介護の橋渡しツールとして頻出。

覚え方:「砕く前に確認」「眠気は転倒」「手帳で共有」。

Q43通所リハビリテーションについて適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • リハビリテーション会議は、本人や家族の参加を基本としている
  • すでに居宅サービス計画があるなら、通所リハ計画は作成しなくてもよい
  • 利用者の状態が異なっていても、全員に同じ内容の訓練を行うべきである
  • 利用定員は、運営規程に記載しておくべき事項である
  • 非常災害への備えについても、運営規程に定める必要がある

正解:1・4・5

2:居宅サービス計画があっても、事業所として通所リハ計画の作成は必要です。
3:訓練は評価に基づく個別性が原則で、「全員同じ」は不適切です。

深掘り解説(クリックで開く)

生活期リハの中心は“生活目標”。だから会議に本人・家族が参加し、目標(外出、家事、転倒予防など)と訓練内容を共有するのが基本です。

運営規程:事業所のルールブック。定員や災害対応は運営の根幹なので頻出項目になりやすい。

ひっかけ:「ケアプランがあるから事業所計画不要」→×。「集団で同一訓練」→×(個別性が原則)。

覚え方:「会議は本人」「計画は個別」「規程に定員・災害」。

Q44看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 看護小規模多機能は、訪問看護と小規模多機能(通い・訪問・宿泊)を一体的に提供する
  • 看護サービス提供には、1人の利用者につき複数の医師の指示が必須である
  • 原則として要介護者が対象で、要支援者は利用できない
  • 登録者の居宅サービス計画は、外部の居宅介護支援事業所が作成する
  • サテライト型ではない事業所の登録定員は、29人以下が基本である

正解:1・3・5

2:医師の指示は必要ですが「複数医師が必須」とは言えません。
4:原則として当該事業所の計画作成担当者が居宅サービス計画を作成します。

深掘り解説(クリックで開く)

看護小規模多機能=“小多機+訪問看護”の合体。通い・訪問・宿泊に加えて看護が一体的に入り、医療ニーズがある在宅生活を切れ目なく支えます。

対象:原則要介護者(要支援は基本対象外の整理)。

定員:登録定員「29人以下」が超頻出。

計画:外部CMではなく、事業所の計画作成担当者がケアプランを作るのが基本(ここがひっかけ)。

覚え方:看多機=「看護+小多機」「要介護」「29人」

Q45介護医療院に関する説明として適切なものはどれ?(3つ)

※複数選択OK

  • 介護医療院は、在宅での生活継続のみを目的とした支援施設であると定義されている
  • 入所対象には、病状が比較的安定しているが身体合併症を有する認知症高齢者なども含まれ得る
  • 介護医療院では、介護支援専門員を配置しなくてもよい
  • 入所者の生活の質を保つため、行事やレクリエーション等に取り組むよう努める
  • 介護医療院には、ユニットケアを行うユニット型の形態もある

正解:2・4・5

1:介護医療院は「医療と介護を一体的に提供する長期療養・生活施設」であり、在宅継続のみを目的とする定義ではありません。
3:計画作成・調整等のため、ケアマネ等の配置体制が必要です。

深掘り解説(クリックで開く)

介護医療院のキーワード:「医療ニーズに対応」+「生活の場」。療養病床の転換先としての性格もあり、医療を受けながら“暮らす”施設です。

対象像:医療ニーズがあり長期療養が必要な人。病状は比較的安定していても、合併症がある認知症高齢者などが対象になり得ます。

生活施設としての視点:QOL維持のため、行事・レク等に努める(ここが「病院っぽい施設」との違いで問われやすい)。

体制:ケアマネ等の配置が不要、は×。計画・調整機能が必要です。

覚え方:介護医療院=「医療+生活」「QOL(レク)」「ユニット型もある」

採点26〜45を一括採点

※選択が終わったら「一括採点」。間違えた問題は解説が自動で開きます。


ABOUT US
koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して11年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 このブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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