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第33回 はりきゅう国家試験 東洋医学臨床論

東洋医学臨床論(問題127〜150)
※本ページの問題文・選択肢は、学習しやすいように表現を調整しています(パラフレーズ)。
同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。

問127 【症例】43歳女性。月15回以上の頭痛。ズキズキする痛みと締め付け感が混在。特に起床時に強い。ここ1年は鎮痛薬を頻回に内服。頭部MRIに異常なし。
最も考えやすい頭痛はどれか。




深掘り問127 解説(MOHの決め手=“頭痛頻度×鎮痛薬頻回”)
  • ポイントは「月15回以上」の高頻度頭痛+鎮痛薬の頻回使用が1年という経過。
  • 片頭痛っぽい「ズキズキ」と緊張型っぽい「締め付け」が混在しても、薬剤で慢性化した頭痛(MOH)が最優先で疑われます。
  • 群発頭痛は片側・眼窩周囲・自律神経症状(流涙など)が強いのが典型で、情報が合いにくい。

暗記核:「慢性化+薬の頻回=MOH」

問128 【症例】82歳男性。1年前から両上肢の痛み・しびれ、半年前から両下肢のしびれ。巧緻動作がしづらく歩行もぎこちない。四肢の深部反射亢進。ジャクソンテスト陰性。めまい・悪心なし。
最も考えやすいのはどれか。




深掘り問128 解説(脊髄症 vs 神経根症:UMN所見で即決)
  • 両上肢→両下肢へ広がるしびれ+巧緻運動障害歩行障害は、神経根より脊髄(頸髄)を強く示唆。
  • 決め手は深部反射亢進=上位運動ニューロン(UMN)徴候 → 脊髄症へ。
  • 神経根症は多くが片側優位で、反射は低下寄りになりやすい。
  • ジャクソンテスト陰性は「根症っぽさ」が弱い補助材料。

暗記核:「反射亢進+巧緻/歩行=脊髄症」

問129 腰椎椎間板ヘルニアによるL5神経根障害で、デルマトーム上に刺鍼する際に最も適切な経穴はどれか。




深掘り問129 解説(L5デルマトーム=下腿外側〜足背・母趾)
  • L5の皮膚分節は下腿外側〜足背、母趾に出やすい(「足背・母趾」ワードでL5を連想)。
  • 条口(ST38)は下腿の前外側ラインで、L5の“下腿外側寄り”に乗せやすい選択肢。
  • 伏兎は大腿前面、地機は脛骨内側(脾経)、金門は外果後下方寄りでイメージがズレやすい。

暗記核:「L5=足背・母趾」「下腿前外側=条口」

問130 【検査】肘伸展位で肩を伸展すると肩前面痛が誘発され、同じ姿勢から肘を屈曲すると痛みが軽減した。
同様の病態を確認する検査はどれか。




深掘り問130 解説(肩前面痛+二頭筋長頭腱:伸ばすと痛い→疑う)
  • 肘伸展+肩伸展で痛む → 上腕二頭筋(特に長頭腱)が伸張されやすい。
  • 肘屈曲で痛み軽減 → 二頭筋の張力が変わって症状が落ちる流れが作れます。
  • 同系統の評価はスピードテスト(二頭筋長頭腱炎/SLAPなどの鑑別に使う定番)。
  • ライトはTOS寄り、ペインフルアークは肩峰下インピンジメント寄り。

暗記核:「肩前面=二頭筋長頭腱」「確認=スピード」

問131 坐骨神経の絞扼性障害(梨状筋症候群など)で陽性となりやすい徒手検査はどれか。




深掘り問131 解説(梨状筋=股関節外旋筋:外転外旋で再現)
  • 梨状筋症候群は坐骨神経が梨状筋周辺で絞扼されるイメージ。
  • ペイステストは、股関節の外旋筋群に負荷をかけて殿部痛・坐骨神経症状を誘発しやすい検査として有名。
  • パトリックは股関節/仙腸関節、ゲンスレンは仙腸関節、エリーは大腿神経伸張(L2-4)寄り。

暗記核:「坐骨神経×梨状筋=ペイス」

問132 【症例】68歳男性。利き手の静止時振戦、歯車様筋強剛、すくみ足がある。
自由に文章を書かせたときの所見として最も適切なのはどれか。




深掘り問132 解説(パーキンソンの書字=小さくなる)
  • 静止時振戦+歯車様筋強剛+すくみ足 → パーキンソン病の典型セット。
  • 書字では小字症(micrographia)が定番で、文章を書くほどだんだん小さくなることも。
  • 書痙は局所ジストニア寄りで、パーキンソンの典型所見としては優先度が下がります。

暗記核:「パーキンソン=小字」

問133 【症例】50歳男性。数日前から右耳痛。その後に難聴、同側の顔面神経麻痺、外耳道の水疱が出現。
最も考えられるのはどれか。




深掘り問133 解説(耳痛+疱疹+顔面麻痺=Huntで即決)
  • 外耳道の水疱(疱疹)が出た時点で、VZV(帯状疱疹)再活性化を強く疑う。
  • そこに顔面神経麻痺難聴が合わさる → ラムゼイ・ハント症候群の典型。
  • ベル麻痺は疱疹が基本なく、耳所見が決め手になりやすい。

暗記核:「疱疹+顔面麻痺=ハント」

問134 肘部管症候群の原因となり得る筋(尺側手根屈筋など)の触察で目安となる走行として最も適切なのはどれか。




深掘り問134 解説(FCU=内側上顆→豆状骨:尺側ライン)
  • 肘部管症候群は尺骨神経が肘内側で絞扼される。周辺筋として尺側手根屈筋(FCU)が関与しやすい。
  • FCUは内側上顆付近から起こり、手関節の尺側へ走って豆状骨へ停止するのが大枠。
  • 「尺側=豆状骨」まで言えれば、この問題は勝ち。

暗記核:「FCU:内側上顆→豆状骨」

問135 【症例】75歳男性。数か月前から両足趾の冷えとしびれ。散歩で下腿痛が出るが休むと再び歩ける。筋力低下なし。高血圧、長い喫煙歴。ケンプテスト陰性。
最も考えられるのはどれか。




深掘り問135 解説(血管性跛行:冷感+喫煙歴+“休むと回復”)
  • 散歩で痛むが休むと歩ける → 間欠性跛行
  • ここで「腰なのか血管なのか」を分ける材料が、足趾の冷え喫煙歴・高血圧の動脈硬化リスク。
  • ケンプ陰性は腰椎由来(椎間関節・神経根)っぽさが弱い補助情報。

暗記核:「冷たい+喫煙=ASO(血管性跛行)」

問136 【症例】42歳女性。右母指〜中指の痛み・しびれ。母指球・手根部の症状は目立たない。手を振ると楽になることがある。ファレンテスト陽性。
局所治療部位として適切なのはどれか。




深掘り問136 解説(CTS:正中神経=手根管“掌側”が局所)
  • 母指〜中指のしびれ+ファレン陽性 → 手根管症候群(正中神経)を強く疑う。
  • 局所は手関節掌側の手根管周辺で、経穴イメージだと大陵(PC7)近くがど真ん中。
  • 「大陵と労宮の間」は、掌側の正中ライン上で局所として取りやすい表現。

暗記核:「CTS=掌側手関節=大陵周辺」

問137 【症例】75歳女性。約100m歩くと左下肢後面の痛み・しびれが出るが、低い手押し車だと出にくい。足の冷感や膀胱直腸障害なし。
異常が出やすい検査として適切なのはどれか。




深掘り問137 解説(手押し車で楽=前屈で楽=神経性跛行)
  • 手押し車(前屈位)で症状が出にくい → 腰部脊柱管狭窄症の神経性間欠跛行の典型ヒント。
  • 血管性なら冷感・皮膚温低下などが目立ちやすいが、ここでは否定的。
  • 狭窄症では神経根レベルで腱反射低下が出ることがあり、選択肢ではアキレス腱反射が拾いやすい。
  • SLRは椎間板ヘルニア寄り、バビンスキーは脊髄(UMN)寄り、フライバーグは梨状筋寄り。

暗記核:「前屈で楽=狭窄」「狭窄=腱反射↓」

問138 うつ病でみられやすい妄想として最も適切なのはどれか。




深掘り問138 解説(うつ=自責が過剰→罪責・貧困)
  • うつ病の妄想はムード(抑うつ気分)と整合する気分親和性妄想が出やすい。
  • 代表が罪責妄想(自分が悪い・取り返しがつかない)や貧困妄想など。
  • 関係妄想は統合失調症寄りの出題で見かけやすい。
  • 物盗られ妄想は認知症文脈で頻出。

暗記核:「うつ=罪責(+貧困)」

問139 鉄欠乏性貧血の食事指導で、ヘム鉄が多い食品として勧めるのはどれか。




深掘り問139 解説(ヘム鉄=動物性:吸収が良い)
  • ヘム鉄は主に肉・魚など動物性に多く、非ヘム鉄より吸収されやすい
  • 特にレバーは「鉄といえば」枠の代表。
  • ほうれん草・大豆は鉄があっても多くは非ヘム鉄として整理されやすい。

暗記核:「ヘム=肉(レバー)」

問140 投球動作で肘関節後方への伸展ストレスが強くなりやすい時期はどれか。




深掘り問140 解説(加速期=リリースへ肘が一気に伸びる)
  • 投球は「コッキング→加速→フォロー」。
  • 加速期はボールリリースに向けて肘が急速に伸展していく局面。
  • その結果、肘後方の伸展ストレス(後方インピンジメントなど)が問題になりやすい、という整理。

暗記核:「リリース直前=加速=肘伸展ストレス」

問141 中指伸展テストが陽性となるテニス肘で、罹患筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。




深掘り問141 解説(中指伸展=総指伸筋→外側上顆)
  • 中指伸展テスト(Maudsley)は総指伸筋など前腕伸筋群に負荷をかけ、外側上顆痛を誘発。
  • つまりテニス肘(上腕骨外側上顆炎)の局所は、外側上顆〜前腕伸筋群の起始部あたり。
  • 選択肢でその“外側前腕”ラインに合うのが手三里(LI10)周辺として作られています。

暗記核:「中指伸展=総指伸筋=外側上顆」

問142 下腿コンパートメント症候群と罹患筋の組合せで正しいのはどれか。




深掘り問142 解説(下腿4区画:前=前脛骨、外=腓骨筋、浅後=腓腹/ヒラメ)
  • 下腿はざっくり前方・外側・浅後方・深後方の4コンパートメント。
  • 前脛骨筋は前方、長腓骨筋は外側、腓腹筋とヒラメ筋は浅後方。
  • よって「浅後方:ヒラメ筋」が正しい組合せ。

暗記核:「浅後方=腓腹+ヒラメ」

問143 脈診で「軽く軟らかく、力なく浮く脈」を季節の正常と判断した。該当する季節はどれか。




深掘り問143 解説(季節の平脈:夏=陽が外へ=浮きやすい)
  • 季節のイメージ:夏は陽気が盛んで外に開く → 脈も外に出て浮きやすい
  • 「軽く軟らかい」「力なく浮く」は、強い実熱というより“外に開いてる”感じとして扱うパターン。
  • 秋は燥で収斂、冬は沈みやすい、春は弦の連想が出やすい…と対比で覚えると速いです。

暗記核:「夏=浮きやすい」

問144 肌肉のしびれとだるさが主体の病証に対し、五刺で治療する場合に適切な刺法はどれか。




深掘り問144 解説(五刺:肌肉=分刺=“分肉の間”)
  • 五刺は「どの組織レベルが病んでいるか」で刺し方を当てる問題になりがち。
  • 肌肉のしびれ・だるさ=表層〜筋肉レベルの“分肉”を狙う → 分刺
  • 分刺は説明文として「鶏の足のように分肉の間へ」が定番フレーズ。

暗記核:「肌肉=分刺=鶏足」

問145 【症例】38歳男性。円形の脱毛が急に出現。頭皮は脂っぽく発赤し、かゆみがある。口渇、便秘、尿が濃い。舌質は紅、舌苔は黄、脈は数。
最も適切な病証はどれか。




深掘り問145 解説(紅舌+黄苔+数脈=熱、皮膚の赤痒=血熱)
  • 口渇・便秘・尿が濃い(黄)=熱が強いサイン。
  • 舌:、苔:、脈: → まとめて熱証
  • 皮膚の発赤・痒みと“急に出た”脱毛を、東洋医学のまとめ方で血熱に寄せるのが典型。
  • 血瘀なら固定痛・暗紫舌など、陰虚なら盗汗・五心煩熱などの要素が欲しい。

暗記核:「紅+黄+数=熱」「皮膚の赤痒=血熱」

問146 耳鳴り・難聴を循経取穴で治療する場合、最も適切なのはどれか。




深掘り問146 解説(耳=少陽:三焦・胆の循経を使う)
  • 循経取穴は「症状の部位を通る経脈を選ぶ」発想。
  • 耳周囲は少陽(手少陽三焦経・足少陽胆経)が代表。
  • 選択肢の中で三焦経の代表穴として出やすいのが中渚(TE3)

暗記核:「耳=少陽」「三焦=中渚」

問147 【症例】27歳男性。咳と痰。咳は弱く声に力がない。息切れ・倦怠感があり、疲労で悪化。舌質淡、苔薄白、脈弱。
痰の性状として最も適切なのはどれか。




深掘り問147 解説(肺気虚+寒寄り=白痰多め)
  • 咳が弱い・声に力がない・息切れ・倦怠感・疲労で悪化 → 肺気虚の典型ワード。
  • 舌:淡、苔:薄白、脈:弱 → 虚+寒寄りの情報が揃う。
  • 寒・虚の痰は白色で量が多めになりやすい整理(熱なら黄色で粘い)。

暗記核:「白く多い=寒痰」「黄で粘い=熱痰」

問148 【症例】82歳女性。くしゃみや重い物で尿漏れ。頻尿。足腰のだるさと倦怠感。
難経六十九難に基づき補法を行う治療穴はどれか。




深掘り問148 解説(69難:虚→母を補う/腎の“経金”で補う流れ)
  • くしゃみ・重い物で尿漏れ(腹圧で漏れる)+頻尿+足腰だるさ → 腎の失調(腎気不足寄り)でまとめる出題。
  • 難経69難は基本ルールが「虚すればその母を補う」
  • 腎(五行=水)の母は金。よって“金”の性質を使って補う整理になり、腎経の経金穴=復溜(KI7)が選ばれます(この設問の作り)。

暗記核:「69難:虚→母」「腎(水)の母=金」「腎の経金=復溜」

問149 灸で骨盤位矯正に用いられる膀胱経の要穴(至陰)は、五兪穴ではどれに当たるか。




深掘り問149 解説(至陰=BL67:末端の“井”)
  • 逆子の灸で有名な至陰(BL67)は足の小趾外側端の“末端”にあります。
  • 五兪穴は末端から井→滎→兪→経→合の順で並ぶため、末端の至陰は井穴に当たる。

暗記核:「BL67(至陰)=井」

問150 【症例】53歳男性。空腹感はあるが食欲が出ない。息苦しく咳き込みやすい。横になっていたがり、起きたがらない。
該当する経脈病証はどれか。




深掘り問150 解説(太陰=脾:食欲不振+臥床傾向)
  • 「空腹感はあるが食欲が出ない」=胃腸がうまく動かないニュアンス。
  • さらに「横になりたがる・起きたがらない」=気虚・脾虚っぽい“だるさ”の方向。
  • 経脈病証の整理で、消化器+倦怠のまとめ先として足の太陰(脾経)が選ばれやすい設問。
  • 息苦しさ・咳は肺要素もあるが、この問題は“総合して太陰でまとめる”作り。

暗記核:「食欲↓+だるい=太陰(脾)」

ABOUT US
koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して11年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 このブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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