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猫背、反り腰、軽度の側弯症の改善例

患者様(初診)

28歳。女性。OL(デスクワーク)
【主訴】
肩こりと腰痛。姿勢が悪い自覚もあるので改善したい。
【問診】
慢性的な肩こりに悩み、酷い時は背中の方まで痛みが増す。辛い時は痛み止めを飲むこともあるが効果は薄いと感じている。腰痛は我慢ができる程度の痛みがあり。
【既往歴】
5年前にうつ病で心療内科の受診歴あり
【その他】
・仕事でストレスは感じている
・運動習慣は無し
・睡眠は問題なし

その他の症状

  • 食欲不振
  • 冷え性(特に末端)
  • むくみ
  • 下痢・軟便が多い
  • 低血圧

診立て

胸椎は大きく後弯し、立位では腰椎がそれを代償するように大きく前弯している。骨盤は前傾し、膝は軽度屈曲した状態。全体的に柔軟性は低い。側弯症に用いる前屈テストでは軽度の右肋骨隆起があった。

中医学の診立て

【脈診】沈緩
【舌診】胖嫩
【弁証】脾陽虚証・虚痹証

治療方針

初診は主訴の姿勢改善をメインで進めていくが、体質的な悩みもあるということで、合わせて鍼灸治療も行うことに同意された。立位では軽度の側弯があるが、本人は気づいてなかったとのこと。脊柱の側弯は軽度であるので、先天的なものではなく不良姿勢から生まれた可能性もあり。ひとまずはリラクセーションのできる手技をメインに筋肉の緊張を取り、関節の動きも調整していく。

治療内容

整体、マッサージ、はり、お灸
【使用経穴】
患部の阿是穴、脾兪、膈兪、気海、関元、太谿

施術後の姿勢の変化

円背と反り腰は大きく改善できたことが写真でわかる。

患者の感想

施術は痛みもなく、途中で寝てしまうほどでした。それなのに姿勢が良くなったことに驚きです。首や腰も痛みが激減してスッキリしています。鍼は初めてだったのですが大丈夫でした。体調も崩れやすいので、通わせてもらおうと思います。側弯の予防法の体操も教えてもらったので自宅でも頑張ります!

当院から一言

臨床の経験から脊柱に側弯のある方は消化器系が弱い傾向にあり、細身の人が多いように感じます。これは自律神経の問題なのか、内臓の位置的な問題なのかは不明ですが、私は側弯症で太った方の施術したことがありません。なぜでしょうね。
本患者は、今後も姿勢の改善をしながら、体調も整えたいとのことで月に2回通われることになりました。数ヶ月で自身の体と上手く付き合う術(すべ)を習得して頂き、来院の頻度を減らせるようにしたいと思っております。人は誰でも強い部分や弱い部分があり、それは個性の一部です。ストレスで胃が痛くなる人がいれば、肌荒れをする人、不眠になる人など、同じ原因でも現れる症状は人それぞれです。中医学による鍼灸治療は、「人」の全体のバランスを整える医学です。その力で患者のQOL向上の力になれれば幸いです。

反り腰について

反り腰にも複数のパターンが存在しますが、私が近年に多いと思うタイプの反り腰は、座っている時は丸く、立つと反ってしまうパターンです。このような反り腰の方は、腰の筋力が著しく低下し、血行不良が起きて鈍痛を生じやすくなっています。痛みの患部をマッサージをされて気持ちが良いと感じる場合は、血行不良の可能性が高いので、整体と同時に腰回りの筋力をつけることも大切です。ではどうやって腰の筋力を鍛えるでしょうか。腹筋や背筋などの筋力トレーニングも良いですが、運動習慣のない人が急に筋トレを始めると却って腰などを痛めるリスクが非常に高く、また心理的にも継続することが難しいと思います。そこで私の答えは、まずは日常で足を使う機会を増やすということです。例えばエスカレーターやエレベーターに乗る数を減らしたり、敢えて遠回りをして歩数を増やすなどです。足を使うことで腰回りも自然に無理なく鍛えられます。当院では運動経験の無い方や、運動に不安がある方に向けて、プレピラティスというものを行なっております。簡単に言えば、体を自由にコントロールするための訓練(リハビリ)でもあります。ご興味のある方は是非一度ご相談ください。

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koji尊敬する人はルパン3世
2015年、大阪の心斎橋にトレイン治療院を開業。現在は中医学を少しずつ学び中です。 趣味は、中国語、中医学、投資(日株・米株・先物)、映画(marvel love)、お笑い(くだらない系love)、AbemaTV(論破系love)、キャンプ、フルート、水泳、そして今の仕事です。基本的にミーハーです。
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