経絡経穴論
次の文で示す症例の神経絞扼部に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。
「28歳の女性。職業は鍼師。回外位で左前腕にカバンを引っかけて持つことが多く、内側上顆から肘窩内側縁に沿った張り感とともに左手掌橈側にしびれを自覚する。最近、左手で艾を捻ることが困難である。」
1 孔最と少海の間
2 曲池と曲沢の間
3 間使と大陵の間
4 手三里と支正の間
回答→1
【解説】
問題文からは円回内筋症候群による正中神経の障害が疑われる。回外位では円回内筋が常に伸長ストレスがかかること、内側上課周辺の痛み(円回内筋の起始部)、手掌橈側の痺れからその様に判断できる。(あくまでも国試的に)
1◯孔最と少海の間ー円回内筋(正中神経)
2 曲池と曲沢の間ー腕橈骨筋上(橈骨神経)
3 間使と大陵の間ー方形回内筋(正中神経)
4 手三里と支正の間ー前腕背屈筋(橈骨神経)