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1日1問

 臨床医学各論

糖尿病ついて正しいのはどれか。

1 1型糖尿病は中高年に多い。

2 手袋靴下型の感覚障害が起こる。

3 慢性合併症でケトアシドースシスがみられる。

4 HbA1cは過去12週間の血糖値を反映する。

回答→2

【解説】
1 1型糖尿病のは、多くは小児期に、自己免疫疾患によりインスリンを分泌する器官である膵臓のβ細胞が破壊されて起きるものである。
2型糖尿病は一般的に糖尿病を指すもの。中高年に多く、遺伝的素因と生活習慣により、主にインスリン分泌低下にインスリン抵抗性が加わることで発症する。

2◯ 糖尿病の3大合併症の1つである糖尿病性ニューロパチーは糖尿病患者の2030%に見られるといわれる。微細な血管障害による神経障害のほか、高血糖の結果、ソルビトールが蓄積して神経組織を傷害するために起こる。多発神経障害の症状の特徴は、病因にもよるが、感覚障害でいえば手袋靴下型の感覚障害、運動障害でいえば四肢の遠位筋優位の麻痺や筋萎縮が起こる。糖尿病性神経障害では運動障害はさほどなく、主に感覚障害がみられる。

3 糖尿病の合併症として、神経障害、網膜症、腎症などがあるが、これらは年の単位でゆっくりと進んでくる、慢性合併症である。
一方、糖尿病性ケトアシドースシス(DKA)は糖尿病(主に1型糖尿病)の急性代謝性合併症で、高血糖、高ケトン血症、および代謝性アシドーシスを特徴とする。高血糖は浸透圧利尿を引き起こし、体液と電解質の有意な減少をもたらす。症状には、悪心、嘔吐、および腹痛を引き起こし、脳浮腫、昏睡、および死亡に進展する恐れがある。

4 HbA1c過去12ヶ月の血糖値を反映する。
HbA1cとは何か]
まず、赤血球の色素であるヘモグロビン(Hb)にはHbA(成人ヘモグロビン)とHbF(胎児ヘモグロビン)がある。HbFは大人でも約0.5%は存在する。
HbAHbA0(約90%)、HbA1(約7%)、HbA2(約2%)に分類される。このうちHbA1は糖にヘモグロビンがくっついてるものを指す。
このHbA1には更にHbA1a1HbA1aHbA1bHbA1cなどがある。この中でもっとも安定しているのがHbA1cである。
赤血球は作られて壊されるまで約120日かかる。その赤血球の中で結合したヘモグロビンと糖(HbA1c)は比較的安定はしているが、約30日で結合が離れるため、過去12ヶ月の血糖値を反映するとされている。
・正常の人=4.3%5.8%
・糖尿病=6.5%以上

[補足:糖尿病の診断基準]
早朝空腹時の血糖値が126mg/dL1デシリットル中に126ミリグラム)以上
75グラム経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200mg/dL以上
時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖値)が200mg/dL以上
HbA1cの値が6.5%以上
1度の検査で①〜③のうち少なくとも1つと④が同時に確認された場合、その段階で糖尿病と診断される。

 

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koji尊敬する人はルパン3世
2015年、大阪の心斎橋にトレイン治療院を開業。現在は中医学を少しずつ学び中です。 趣味は、中国語、中医学、投資(日株・米株・先物)、映画(marvel love)、お笑い(くだらない系love)、AbemaTV(論破系love)、キャンプ、フルート、水泳、そして今の仕事です。基本的にミーハーです。
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