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【解説】
1 外側皮質脊髄路ー随意運動
2 ◯外側脊髄視床路ー温痛覚
3 後索路ー触圧覚(軽い触覚、圧覚、固有受容感覚)
4 腹側脊髄視床路ー触圧覚(粗大な)
[詳しく]結構大事!
1 外側皮質脊髄路
錐体路の一つである。脳から骨格筋に運動の指令を伝える伝導路(運動性伝導路・遠心性伝導路)には大きく分けて錐体路と錐体外路に区別される。錐体路には皮質脊髄路(外側皮質脊髄路・前皮質脊髄路)と皮質延髄路(少し例外)がある。以下に各伝導路を記載するので復習しよう!
・前皮質脊髄路
大脳皮質運動野(中心前回)→ 内包→ 大脳脚→ 橋縦束(橋の底部)→ 錐体(延髄)→ 前索→ 反対側の前角細胞(ここで交叉)→ 運動ニューロン
・外側皮質脊髄路
大脳皮質運動野(中心前回)→ 内包→ 大脳脚→ 橋縦束(橋の底部)→ 錐体交叉(延髄)→ 側索→ 前角細胞→ 運動ニューロン
・皮質延髄路
これは、脳神経運動核への上位運動ニューロン路であるという程度の理解で良いと思う。橋や延髄に投射する経路で、嚥下や舌の動きなどを制御している。国試には詳しく出ないはず。。少し例外と書いたのは、錐体路は延髄を通るからその名があるが、橋からでる脳神経は錐体路を通らない。でも錐体路になるらしい。
2 外側脊髄視床路
痛覚と温度覚は、脊髄神経節細胞の末梢突起が形成する自由神経終末で受容され、中枢突起をへて脊髄の後角に入る。ここで二次ニューロンに交代し、二次ニューロンから出た神経線維は交叉して反対側の側索にある外側脊髄視床路(前外側索)を上行して視床に至る。視床で三次ニューロンに乗り換え、その神経線維は内包を通り、大脳皮質の中心後回にある体性感覚野に入る。
3 後索路
触圧覚の伝導路である後索ー内側毛帯路(長後索路)は、皮膚の機械的受容器からの刺激として脊髄に入った一次求心性ニューロンが、そのまま同側の後索を上行 (後索路)する。 延髄でニューロンを変えて対側に交叉し(上肢からの線維は楔状束核、下肢からのは薄束核に終わり、2次ニューロンとなって交叉し)内側毛帯を上行、さらに視床でニューロンを変えて大脳皮質感覚野に投射する。
4 腹側脊髄視床路(前脊髄視床路)
受容器からのAβ群線維(Ⅱ群線維)が脊髄後角に入りすぐにシナプスを作る。2次ニューロンは反対側の腹側脊髄視床路を上行し、視床へ到達したところで3次ニューロンとシナプスを作り、3次ニューロンは他の脊髄視床路と同様に内包を通って大脳皮質へ到達する。
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