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中薬学 温裏薬・理気薬

問題 先煎の必要があるのはどれか。
1.細辛
2.呉茱萸
3.肉桂
4.附子

回答→4

【解説】
附子の特徴はは回陽救逆の要薬であるということで、亡陽証の治療に用いる。煎じる際の注意点は30分〜60分以上の先煎で毒性を減弱させる必要がある。(烏頭も同様)

https://www.genbujyuku.com/2022/10/10/bushikigen/

問題 温肺化痰の他に回陽と温中もできるのはどれか。
1.細辛
2.乾姜
3.肉桂
4.胡椒

回答→2

【解説】
乾姜の効能は温肺化痰・回陽・温中である。寒飲伏肺証の者に麻黄、細辛、五味子と配合して小青竜湯として用いる。温裏薬で温肺化飲の効能があるのは乾姜と細辛である。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ka006

問題 湯剤で使用する場合、後下するべき生薬はどれか。
1.細辛
2.乾姜
3.肉桂
4.胡椒

回答→3

【解説】
肉桂は補火助陽・散寒止痛・温通経脈の効能がある。湯剤で使用する場合は後下する。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ka017

問題 厥陰頭痛の治療に優れるのはどれか。
1.白芷
2.呉茱萸
3.乾姜
4.細辛

回答→2

【解説】
呉茱萸の効能は散寒止痛・疏肝下気・燥湿で、帰経は肝・脾・胃経である。呉茱萸は厥陰経頭痛の特効もあり、中焦虚寒、肝気上逆による頭痛、 吐涎沫*には呉茱萸湯が使われる。
他にも例えば、
太陽経頭痛→ 羌活
陽明経頭痛→ 白芷
少陽経頭痛→ 柴胡
小陰経頭痛→ 細辛

が特効を持つ。
*涎沫とは、薄い痰のことである。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ka026
https://www.hana300.com/gosyuy3.html

生薬の呉茱萸は、ミカン科の植物の一種である呉茱萸の成熟果実が基原である。

問題 袪寒止痛・理気和胃の効能をもつのはどれか。
1.小茴香
2.高良姜
3.胡椒
4.花椒

回答→1

【解説】
小茴香袪寒止痛・理気和胃があり、胃寒の諸証に用いられる。寒証腹痛の場合、小茴香を熱くなるまで炒め、それを布で包み、下腹部を温めると止痛効果があるとされる。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/a005

問題 椒目の効能はどれか。
1.行水・平喘
2.行水・活血
3.行水・散寒
4.行水・止痛

回答→1

【解説】
椒目は花椒の種子で行水・平喘の効能があり、水腫脹満、痰飲による喘咳の治療に用いる。

問題 川烏頭の適応症でないのはどれか。
1.寒湿痹痛
2.偏頭痛
3.心腹冷痛
4.跌打損傷
5.疏肝下気

回答→5

【解説】
烏頭は川烏頭と草烏頭の2種類がある。毒性は草烏頭の方が強い。川烏頭は附子よりも散寒止痛の薬力が強く、寒湿痹痛、偏頭痛、心腹冷痛、跌打損傷の治療に用いる。
※附子と同様に毒性が強いので湯剤は30〜60分以上の先煎が必要である。もちろん妊婦には禁忌である。

問題 丁香の効能はどれか。
1.袪風・散寒止痛・温肺化飲・宣通鼻竅
2.袪寒止痛・理気和胃
3.温中止痛
4.温中降逆・温腎助陽

回答→4

【解説】
丁香温中降逆・温腎助陽の効能があり、胃寒の諸証に用いられる。
また腎陽不足の陽萎(インポテンツ)にも用いられる。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ta008

1.袪風・散寒止痛・温肺化飲・宣通鼻竅ー細辛
2.袪寒止痛・理気和胃ー小茴香
3.温中止痛ー高良姜、胡椒、蓽澄茄、蓽撥
4.温中降逆・温腎助陽ー丁香

問題 呉茱萸と補骨脂・肉豆蔲・五味子と配伍で治療できるのはどれか。
1.胸痛口苦・嘔吐呑酸
2.寒疝腹痛
3.寒湿による脚気(きゃくき)疼痛
4.脘腹冷痛
5.脾腎虚寒による久瀉・五更瀉

回答→5

【解説】
呉茱萸と補骨脂・肉豆蔲・五味子と配伍するのは四神丸で、脾腎虚寒による久瀉・五更瀉の治療に用いる。
1.胸痛口苦・嘔吐呑酸ー黄蓮と配伍
2.寒疝腹痛ー烏薬と小茴香と配伍
3.寒湿による脚気(きゃくき)疼痛ー木瓜と配伍
4.脘腹冷痛ー乾姜と木香と配伍
5.脾腎虚寒による久瀉・五更瀉ー補骨脂・肉豆蔲・五味子と配伍

問題 陳皮の効能でないのはどれか。
1.理気
2.化痰
3.止痛
4.燥湿
5.調中

回答→3

【解説】
橘皮(陳皮)の効能は理気・調中・燥湿・化痰である。
性味が辛・温・苦で辛散苦燥の性質があるので、舌紅の津液虚や実熱には慎重に用いる。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ta011

問題 脘腹気滞脹痛の治療の常用薬はどれか。
1.木香
2.香附子
3.烏薬
4.薤白

回答→1

【解説】
木香の効能は行気・調中・止痛で特に脾胃大腸の気滞の治療に優れている。
一方の香附子は肝・三焦経に入って肝鬱気滞​の効力が強い。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ma004

問題 婦科で常用されるのはどれか。
1.青皮
2.香附子
3.木香
4.烏薬

回答→2

【解説】
香附子「気病の総司、女科の主帥(しゅすい)」と言われ、気の流れの滞り(気滞)や婦人科系の疾患に広く用いられる。効能は疏肝理気・調経止痛であり、疏肝解鬱・調理気機に優れる。また外感風寒、脾胃気滞には香蘇散があり、蘇葉、香附子、生姜、甘草、陳皮が配伍される。

https://www.kampo-view.com/syouyaku/ka021

問題 肝気鬱結、痛経、月経不順、乳房脹痛の治療で選ばれるべき生薬は以下のうちどれか。
1.青皮
2.香附子
3.木香
4.当帰

回答→2

【解説】
香附子「気病の総司、女科の主帥(しゅすい)」と言われ、気の流れの滞り(気滞)や婦人科系の疾患に広く用いられる。効能は疏肝理気・調経止痛であり、疏肝解鬱・調理気機に優れる。

問題 疏肝破気・散結消滞の効能を持つのはどれか。
1.青皮
2.枳実
3.佛手
4.香櫞

回答→1

【解説】
青皮疏肝破気・散結消滞の効能があり、肝気鬱結、食積、気滞瘀血による腫塊の治療に用いられる。
ウンシュウミカン、その他近縁植物の成熟果皮が陳皮であり、成熟前の青い果皮が青皮である。陳皮は「上中二焦に適用し、肺脾の気に入る」とされ、青皮は「中下二焦に適用し、肝胆の気に入る」とされている。また青皮の性は猛烈である。

https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/know/syouyaku/ta011.html

1.青皮ー疏肝破気・散結消滞
2.枳実ー破気消積・化痰除痞
3.佛手ー舒肝・理気・和中・化痰
4.香櫞ー疏肝・理気・和中・化痰
疏肝ー肝気をめぐらせること。肝気鬱結の治法である。つまり疏肝の疏は疎通を意味する。
舒肝ー肝の働きを和らげる。肝を柔らかくするイメージ。

問題 川煉子と檳榔の共通する効能はどれか。
1.殺虫利水
2.殺虫行気
3.消積
4.理気止痛

回答→2

【解説】
川煉子行気止痛・殺虫・療癬の効能を持つ。肝気鬱滞或は肝胃不和による脇肋作痛・脘腹疼痛及び疝気痛等の病証に用いられる。また殺虫にも働くので虫積による腹痛や頭癬の治療(外用)にも用いる。
檳榔は駆虫薬であり、殺虫・消積・行気・利水の効能を持つ。

https://www.kigusuri.com/kampo/jiten/shouyaku/senrenshi/
https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/know/syouyaku/ha012.html

問題 痰濁が気機を阻塞しておこった胸脘痞満の治療に選ぶべき生薬はどれか。
1.沈香
2.烏薬
3.枳実
4.青皮

回答→3

【解説】
枳実の効能は破気消積・化痰除痞である。枳実は苦泄辛散で、行気の力が激烈であることが特徴。痰濁が気機を阻塞しておこった胸脘痞満には、行気消痰を以って痞塞(ひそく)を通じることができる。

https://www.tsumura.co.jp/kampo-view/know/syouyaku/ka011.html

問題 気滞瘀血による癥瘕積聚の治療に用いるべき生薬はどれか。
1.沈香
2.烏薬
3.枳実
4.青皮

回答→4

【解説】
青皮の効能は、疏肝破気・散結消滞である。「肝気鬱滞による胸肋脹痛」、「食積気滞による胃脘痞悶脹痛」、「気滞瘀血による癥瘕積聚」などの治療に用いられる。
※癥瘕(ちょうか)は子宮筋腫や子宮内膜症、骨盤内炎症性腫瘤、卵巣囊腫などの腹部しこりを指す。 一般的に癓瘕は婦人科疾患などの病変に、積聚は消化器などの病変に多く用いられる名称です。つまりどちらも腹腔内腫塊などの異常のことである。

問題 通陽散結・行気導滞の効能をもつのはどれか。
1.青木香
2.檀香
3.刀豆
4.薤白

回答→4

【解説】
薤白は野蒜(ノビル)の鱗茎を夏に掘りとって天日乾燥したものである。薤白の効能は通陽散結・行気導滞で、寒痰湿濁による胸痹証や、胃の気滞・瀉利後重(下痢後の渋り腹)の治療に用いられる。

https://www.flower-db.com/ja/flowers/allium-macrostemon

1.青木香ー行気止痛・解毒散腫
2.檀香ー理気調中・散寒止痛
3.刀豆ー降気止嘔
4.薤白ー通陽散結・行気導滞

問題 沈香が治療できる陽虚病証はどれか。
1.腎不納気
2.五更泄瀉
3.遺精陽萎
4.遺尿頻尿

回答→1

【解説】
沈香の効能は行気止痛・降逆調中・温腎納気である。沈香は寒凝気滞による胸腹の張悶痛や、胃寒による嘔吐、腎不納気の病証の治療に用いる。
他にも理気薬で温腎の効能があるのは烏薬である。烏薬は寒凝気滞による病証や、腎陽不足による頻尿遺尿の治療に用いる。この理気薬で温腎の効能があるのは沈香と烏薬という特徴は覚えておこう。

https://www.kigusuri.com/kampo/jiten/shouyaku/jinkou/

問題 腎陽不足の遺尿に用いるべき生薬はどれか。
1.烏薬
2.川楝子
3.茘枝核
4.青木香

回答→1

【解説】
烏薬の効能は行気止痛・温腎散寒である。寒凝気滞による病証や、腎陽不足による頻尿遺尿の治療に用いる。

https://k-tokado.com/shoyaku/uyaku

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2015年、大阪の心斎橋にトレイン治療院を開業。現在は中医学を少しずつ学び中です。 趣味は、中国語、中医学、投資(日株・米株・先物)、映画(marvel love)、お笑い(くだらない系love)、AbemaTV(論破系love)、キャンプ、フルート、水泳、そして今の仕事です。基本的にミーハーです。
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