きゅう理論
熱刺激の伝導で一次求心性神経線維のシナプスがあるのはどれか。
1.胸髄核
2.薄束核
3.楔状束核
4.脊髄後角
回答→4
【解説】
熱刺激(温痛覚)の伝導は外側脊髄視床路である。
[外側脊髄視床路]
一次求心性ニューロンによって後根から脊髄後角に入り、後角内でシナプスを介して二次ニューロンに伝わる。二次ニューロンは、ただちに交叉して対側の前外側索 (外側脊髄視床路)を上行し、視床でニューロンを変えて内包を通り、大脳皮質感覚野に投射する。
ベル・マジャンディーの法則で考えても、求心性線維は脊髄後根から入り、遠心性線維は脊髄前根から出るので、痛覚は脊髄後角でシナプスすると分かる。
※薄束核や楔状束核は触圧覚(長後索路)の中継核(延髄にある後索核)であり、前者は下肢から、後者は上肢からのニューロンとシナプスし2次ニューロンに伝わる。
※胸髄核(クラーク核)は、前・後脊髄小脳路(意識されない深部感覚)伝導路で一次求心性神経線維がシナプスする場所である。
前・後脊髄小脳路は主に下肢からの感覚の入力の伝導路で、上肢からは副楔状束核伝導路である。
コメントを残す