臨床医学各論
帯状疱疹について正しいのはどれか。
1 両下肢に発疹が好発する。
2 コプリック斑が出現する。
3 マイコプラズマが原因である。
4 抗ウイルス薬が有効である。
回答→4
【解説】
水痘と帯状疱疹はともに水痘・帯状ヘルペス (帯状疱疹)ウイルスによって発病する感染症である。水痘は感染症法の五類感染症に指定されている。水痘はほとんどが小児期に感染し発症し、治癒した後、ウイルスが神経節に潜伏感染し、再活性化によって発症するのが帯状疱疹である。小児の水痘には、解熱薬や抗ヒスタミン薬の投与、石炭酸亜鉛華リニメントの外用など対症療法を行う。中等症以上の水痘には抗ウイルス薬 (アシクロビルなど)を投与する。帯状疱疹には発病初期にアシクロビルを投与する。疼痛に対しては非ステロイド系抗炎症薬を使用する。
因みに予防接種には定期接種と任意接種があり、水痘ワクチン(生ワク)は定期接種である。通常は1歳になったらすぐに接種し、その後に2回目の接種を行う。