同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。
問61 内分泌疾患と症状の組合せとして正しいのはどれか。
深掘り問61 解説(内分泌 “症状セット” を一気に整理)
- アジソン病(副腎皮質機能低下):コルチゾール↓ → 代償でACTH↑(POMC由来のMSHも関連)→ 色素沈着が出やすい。
- バセドウ病(甲状腺機能亢進):頻脈・体重減少・手指振戦など。眼球突出が典型(Graves眼症)。
- テタニー:代表は低カルシウム血症(副甲状腺機能低下、ビタミンD不足など)→ 手足のしびれ・こむら返り・Trousseau徴候など。
- クッシング症候群/病:満月様顔貌、中心性肥満、水牛様肩、皮膚菲薄化など(眼球突出ではない)。
- 原発性アルドステロン症:Na貯留・K排泄 → 高血圧+低K血症(筋力低下、四肢麻痺、代謝性アルカローシスなど)。
暗記核:「Addison=色素沈着」「Graves=眼球突出」「Cushing=満月様顔貌」「Aldo=高血圧+低K」「テタニー=低Ca」
アジソン病(副腎皮質機能低下)ではACTH上昇などに伴い色素沈着がみられます。
テタニーは低カルシウム血症(副甲状腺機能低下など)、眼球突出はバセドウ病、満月様顔貌はクッシング症候群に関連します。
問62 小児で前屈(前かがみ)時に肋骨の盛り上がり(リブハンプ)を認めた場合、疑うのはどれか。
深掘り問62 解説(リブハンプ=“回旋”がある側弯)
- アダムス前屈テストで肋骨隆起(リブハンプ)が見えるのは、脊柱が側方へ曲がるだけでなく椎体の回旋が加わっているサイン。
- つまり、単なる姿勢不良(機能性側弯)よりも、構築性(器質性)側弯症を疑う根拠になる。
- 鳩胸は胸骨が前方へ突出する形態で、前屈で片側の肋骨が“盛り上がる”所見とは別。
暗記核:「前屈でリブハンプ=側弯+回旋」
前屈テスト(アダムス前屈テスト)で肋骨隆起がみられる場合、体幹の回旋変形を伴う側弯症を疑います。
問63 発育性股関節形成不全(DDH)について誤っているのはどれか。
深掘り問63 解説(DDHは“女児・骨盤位・家族歴”が三種の神器)
- 多いのは女児(男児に多い、は誤りとして狙われやすい)。
- リスク:骨盤位(胎位異常)、家族歴(遺伝要因/体質)など。
- 所見:乳児期は股関節の不安定性(クリック)、外転制限、左右差(皮膚皺など)。
- 治療:早期ならリーメンビューゲル装具など装具療法が中心になりやすい(時期が遅いと整復や手術も)。
暗記核:「DDH=女児+骨盤位+家族歴」「早期は装具(RB)」
発育性股関節形成不全は女児に多いとされます。骨盤位などの胎位異常、家族歴はリスクで、
早期はリーメンビューゲル装具などの装具療法がよく用いられます。
問64 変形性関節症の単純X線所見として誤っているのはどれか。
深掘り問64 解説(OAのX線=“4点セット”で瞬殺)
- 変形性関節症(OA)の典型X線 4点:
- ① 関節裂隙の狭小化(軟骨がすり減る)
- ② 骨棘形成
- ③ 軟骨下骨硬化(荷重部)
- ④ 骨嚢胞形成
- よって「関節裂隙の拡大」は逆で誤り。
- 炎症性関節炎(RAなど)と混ぜるひっかけが多いので、OAは“摩耗・変形”の絵を思い出すと強い。
暗記核:「OA=狭い・棘・硬い・嚢胞(狭棘硬嚢)」
変形性関節症では関節軟骨がすり減るため、関節裂隙は「狭小化」します。軟骨下骨硬化、骨棘形成、骨嚢胞形成は典型所見です。
問65 前立腺肥大症で初期にみられやすい症状はどれか。
深掘り問65 解説(BPH=LUTS:蓄尿症状が先に出やすい)
- 前立腺肥大症(BPH)は下部尿路症状(LUTS)として整理すると覚えやすい。
- 蓄尿症状:頻尿、夜間頻尿、尿意切迫など(早期から出やすい)。
- 排出症状:尿勢低下、排尿遅延、途絶、残尿感など。
- 排尿時痛は感染(膀胱炎・前立腺炎など)を疑う方向。
- 尿失禁は病期や合併で起こり得るが、“初期典型”としては頻尿・夜間頻尿が出やすい。
暗記核:「BPH=LUTS」「初期は頻尿・夜間頻尿」
前立腺肥大症では頻尿・夜間頻尿などの排尿症状が早期からみられやすいです。排尿時痛は感染など他原因を疑います。
問66 鉄欠乏性貧血でよくみられる所見はどれか。
深掘り問66 解説(鉄欠乏=“小球性+爪と粘膜”)
- 鉄欠乏性貧血:ヘモグロビン合成↓ → 小球性低色素性が基本。
- 所見:匙状爪(スプーン状爪)、口角炎、舌炎などが有名。
- 異食症(氷を食べたくなる等)も鉄欠乏で出題されやすい。
- 知覚鈍麻はビタミンB12欠乏(巨赤芽球性貧血)の連想が強い(後索障害など)。
暗記核:「鉄欠乏=小球性」「匙状爪」「口角炎/舌炎」「B12=しびれ」
鉄欠乏性貧血ではスプーン状爪(匙状爪)などの爪変形がみられることがあります。
知覚鈍麻はビタミンB12欠乏(巨赤芽球性貧血)などを疑います。
問67 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)について最も適切なのはどれか。
深掘り問67 解説(ITP=“血小板がやられる→紫斑”/H.pyloriが鍵)
- ITP:血小板に対する自己抗体など → 脾臓で破壊されやすい → 血小板減少。
- 出血のタイプ:血小板系は皮膚・粘膜出血が目立つ(点状出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血、月経過多など)。
- 一方、筋肉内血腫・関節内出血は血友病など“凝固因子”の障害を連想。
- H. pylori:一部のITPで除菌により血小板が改善することがある(超頻出ポイント)。
暗記核:「血小板=皮膚/粘膜出血」「ITP=H.pylori除菌が効くこと」
ITPは血小板に対する自己抗体などで血小板が破壊され、皮下出血(紫斑)などがみられます。
一部でヘリコバクター・ピロリ除菌により血小板が改善することがあります。
問68 病初期から人格変化が目立ちやすいのはどれか。
深掘り問68 解説(認知症“病型当て”は特徴で秒殺)
- 前頭側頭型認知症(FTD):初期から社会性低下・脱抑制・同じ行動を繰り返すなど、人格/行動変化が前景。
- アルツハイマー型:初期は近時記憶障害が中心。
- レビー小体型:幻視、認知機能の変動、パーキンソニズムなど。
- 脳血管性:段階的悪化、局在症状(片麻痺など)を伴いやすいイメージ。
暗記核:「FTD=人格/行動」「AD=記憶」「DLB=幻視」「VaD=段階的+局在」
前頭側頭型認知症は初期から社会性低下・脱抑制など人格変化が目立つことがあります。
アルツハイマーは記憶障害、レビー小体型は幻視やパーキンソニズムが目立ちやすいです。
問69 パーキンソン病でよくみられる症状はどれか。
深掘り問69 解説(PD=運動症状+自律神経症状。便秘/起立性は超頻出)
- 運動症状の4本柱:振戦(安静時)、固縮、無動/寡動、姿勢反射障害。
- 自律神経症状:便秘、起立性低血圧、排尿障害、発汗異常など。
- 唾液:PDでは“唾液分泌が増える”というより、嚥下回数低下で流涎(唾液が多く見える)が起こりやすい。
- 下痢は典型ではなく、むしろ便秘が有名。
暗記核:「PD=便秘+起立性低血圧+流涎(見かけ)」
パーキンソン病では自律神経症状として便秘、起立性低血圧、排尿障害、流涎(唾液が多く見える)などがみられることがあります。
問70 筋萎縮性側索硬化症(ALS)でよくみられるのはどれか。
深掘り問70 解説(ALS=運動ニューロン障害。球麻痺が出る/感覚・膀胱・眼球は保たれやすい)
- ALS:上位運動ニューロン(錐体路)+下位運動ニューロン(前角細胞など)の障害が混在して進行。
- よく出る症状:筋力低下・筋萎縮・線維束性攣縮に加え、球麻痺(構音障害・嚥下障害)が重要。
- 比較的保たれやすい:感覚、眼球運動、膀胱直腸(※病型や進行で例外はあるが、試験はこの整理で出る)。
- 褥瘡は寝たきり全般で起こり得るが、ALSの“特徴所見”としては優先度が低い。
暗記核:「ALS=運動ニューロン」「球麻痺(嚥下/構音)」「眼球・膀胱は保たれやすい」
ALSは上位・下位運動ニューロン障害で進行し、球麻痺症状(構音障害・嚥下障害)がみられることがあります。
膀胱直腸障害や眼球運動障害は比較的保たれやすいとされます。







