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1日1問

きゅう理論

透熱灸を行う場合、最も注意しなければならない疾患はどれか。

1 全身性エリテマトーデス

2 月経困難症

3 過敏性腸症候群

4 変形性腰椎症

回答→1

【解説】
そもそも鍼灸は生体反応を調節するということを考えれば、絶対的な禁忌はない。しかし以下の者は治療をさけるべきである。

陣痛あるいは流産を誘発する可能性がある者
(流産、陣痛の促進などの可能性があるので、原則として鍼灸治療は避ける。ただ し、妊婦の愁訴などに対して臨床効果が知られている。この場合は、医師の診療を優先させ、且つ施術にあたっては十分な説明を行い、同意を得て、細心の注意をはらい行う。 WHOのガイドラインでは、妊娠第一期(3ヶ月まで)の下腹部、腰仙部の刺鍼は避け、3ヶ月以降は上腹部、腰仙部の経穴、強い響きの起こる部位への施術と耳鍼の併用は陣痛を促進する可能性があるので避けるとしている。)

救急事態もしくは手術を必要とする者
(生活の質を高める為には使用することはある。痛みの軽減、クオリティ・オブ・ライフ (QOL)の向上、薬物療法・放射線療法の副作用の軽減 などの補完的な臨床効果が知られている。但し、腫瘍への直接刺激は避ける。)

出血性疾患のある者(抗凝血治療中の患者には特に注意)

重い動脈硬化症あるいは動脈瘤のある者

貧血のある者        

また灸治療においては、意識レベルが低い場合、知覚障害、精神障害のある者は注意すべきであるとされている。

施灸(直接灸・有痕灸)を避ける部位も覚えておこう!

顔面部、外生殖器、乳頭、臍部、皮下に大血管がある部位、化膿部、皮膚病の患部


選択肢の全身性エリテマトーデス(
SLEは、全身性炎症性病変を特徴とする自己免疫疾患である。当然このような患者には注意が必要である。

因みにSLEの国試頻発の特徴的な発疹は???

そう!蝶形紅斑ね!

他にも疲れやすさ、だるさ、熱などの全身症状に加えて、日光過敏症、口内炎(無痛)、関節炎(骨破壊は無)、心外膜炎、胸膜炎、胸水、間質性肺炎、肺胞出血、糸球体腎炎(ループス腎炎)、貧血、出血傾向などの全身性炎症性病変など様々にある。

 

 

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koji尊敬する人はルパン3世
2015年、大阪の心斎橋にトレイン治療院を開業。現在は中医学を少しずつ学び中です。 趣味は、中国語、中医学、投資(日株・米株・先物)、映画(marvel love)、お笑い(くだらない系love)、AbemaTV(論破系love)、キャンプ、フルート、水泳、そして今の仕事です。基本的にミーハーです。
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