第２４回　はりきゅう国試　 東洋医学臨床論

東洋医学臨床論

Q１１５・次の文で示す患者の病証に対する治療で、原絡配穴法(主証、客証を踏まえて原穴と絡穴を配穴する法)の原則として適切な治療穴の組合せはどれか。
「38歳の女性。2週間前に右側の顔面神経麻痺を発症。ほぼ同時期に同側の大腿前外側から下腿前面に痛みがある。最近、右足の第1指から下腿内側の痛みが加わった。」

Q１１６・変形性膝関節症の患者に対するSOAP方式による経過記録でPに相当するのはどれか。

Q１１７・四診法で得られた所見で予後が最も悪いのはどれか。

Q１１８・機能性月経困難症の患者の治療でデルマトームを考慮して選穴する場合、適切でないのはどれか。

Q１１９・異常歩行とその原因となる筋に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。

Q１２０・末梢神経麻痺と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで正しいのはどれか。

Q１２１・胃痛に対して行う低周波鍼通電療法で、デルマトームを応用した経穴の組合せとして正しいのはどれか。

Q１２２・次の文で示す患者の東洋医学的病態で適切なのはどれか。
「65歳の男性。主訴は排尿痛。3年前から自覚するようになった。飲食の不摂生から便がすっきり出ないときに痛みが強くなり、下腹部の不快感を伴う。尿は色が濃くて量が少ない。舌質は紅、舌苔は黄膩。脈は滑数。」

Q１２３・「74歳の男性。農業に従事。主訴は頻尿と会陰部の不快感。10年前から尿が出始めるまでに時間がかかるようになった。就寝後、排尿のため2回は覚醒する。PSA値は正常範囲内である。会陰部の不快感が増強している。血尿、尿混濁は認めず、排尿痛はない。」
本症例の疾患で最も適切なのはどれか。

Q１２４・会陰部の症状緩和を目的に陰部神経への鍼施術を行う場合、刺鍼部位の目安となる体表点で最も適切なのはどれか。

Q１２５・肩関節周囲炎の内旋制限に対し、拘縮している筋への施術で適切な経穴はどれか。

Q１２６・「38歳の女性。1か月前から家事動作で右手首の橈側が痛むようになり、近医にてドケルバン病と診断された。湿布を続けたが徐々に痛みが増強したため来院。」
病態を確認する目的で行うアイヒホッフテストの方法で正しいのはどれか。

Q１２７・罹患筋に対する鍼施術で適切な経穴はどれか。

Q１２８・月経痛を訴える患者で鍼灸治療が最も適するのはどれか。

Q１２９・次の文で示す患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。
「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて。」

Q１３０・高齢者の運動器の機能評価に用いるのはどれか。

Q１３１・承山への刺鍼が最も有効なスポーツ外傷で陽性となる徒手検査はどれか。

Q１３２・次の文で示す患者の病証に対し、循経取穴で瀉法を行う経穴はどれか。
「36歳の男性。1か月前に右足の内がえし捻挫を起こした。現在、腫脹は取れたが、前距腓靭帯部の熱感と動作時の疼痛が残っている。下腿外側部の自発痛を伴う。ストレスが増すと痛みは強くなり、口苦を自覚する。舌質は紅、舌辺の舌苔は剥落。脈は滑。」

Q１３３・素問、霊枢、難経の｢治未病」に関して誤っているのはどれか。

Q１３４・頸椎の間欠牽引療法を座位で施行する場合、頸椎の牽引角度で最も適切なのはどれか。

Q１３５・｢63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」
本患者の特徴的な手のふるえはどれか。

Q１３６・本患者の臓腑病証に基づいて九刺による鍼治療を行う場合の組合せで適切なのはどれか。

Q１３７・「42歳の男性。腹痛、腹部膨満感、食欲不振、軟便が2か月続いている。近医の診察で機能性胃腸症と言われた。ストレスが多い仕事に就いている。強いストレスがかかると症状が増悪する。舌苔は白膩。脈は弦。」
最も適切な病証はどれか。

Q１３８・本患者の腹痛の性質はどれか。

Q１３９・「28歳の女性。第一子を出産したが、乳房の張り感はなく、母乳の出が悪い。産後の疲労感はある。なお、出産時には出血量が多かった。顔色はくすんだ黄色、舌質は淡白、脈は虚細。」
本症例で最も考えられる病証はどれか。

Q１４０・本症例の乳汁分泌を促すために頻用されている経穴はどれか。