第２０回　はりきゅう国試　 東洋医学臨床論

東洋医学臨床論

Q１１９・次の文で示す患者の病証に対する治療で、改善が期待されるのはどれか。
「32歳の女性。主訴は肩こり。 触診では肋骨弓下縁に張りがあり、指を入れると痛む。また、イライラしやすく、月経不順もみられる。 脈は弦。舌質は暗紅。」

Q１２０・次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
「35歳の男性。夏バテしたためか、ここ数日食欲がない。 空腹感や口渇感はあるが、実際に食べようとする時に食が進まない。 腹痛や悪心はないが唇が乾燥している。 舌質は紅、舌苔は少、脈は細数。」

Q１２１・命門火衰による陽萎に対し、経脈を考慮した施術を行う場合、最も適切なのはどれか。

Q１２２・次の文で示す患者の病証について難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。
「42歳の女性。1年前に4人目の子供を出産してから月経周期が乱れ、経血量も減少した。 最近は疲れやすく、抜け毛も増えた。 舌質は淡、舌苔は薄、脈は沈弱。」

Q１２３・次の文で示す患者の病態に対し、最も適切な施術はどれか。
「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。日中は尿意切迫がある。」

Q１２４・五行穴を用いて施術する場合、症状と治療穴との組合せで最も適切なのはどれか。

Q１２５・施術中に患者の訴える痛みの部位が移動し一定しない。このような場合に十二刺の刺法で適切なのはどれか。

Q１２６・バックハンド型テニス肘の患者に対する局所治療穴で適切なのはどれか。

Q１２７・次の文で示す患者に対する局所治療穴で最も適切なのはどれか。
「28歳の男性。半年程前から右薬指のしびれが徐々に強くなってきた。 母指と示指で紙を挟もうとすると母指の指節間関節が曲がる。小学5年生の時に右肘骨折の既往がある。」

Q１２８・絞扼性神経障害と局所治療穴との組み合わせで正しいのはどれか。

Q１２９・次の文で示す患者の罹患筋に対する局所治療穴で最も適切なのはどれか。
「35歳の女性。フルタイムの事務職。 右の首から肩にかけての慢性的なこり感がある。1か月前から右の小指にしびれを自覚するようになった。右側のモーリーテスト陽性、ジャクソンテスト陰性。」

Q１３０・直刺で刺鍼する場合、気胸を起こす危険性が最も高い経穴はどれか。

Q１３１・次の文で示す患者に対する治療方針で最も適切なのはどれか。
「21歳の女性。2か月前から就職活動がうまくいかず、腹部膨満感がある。食後すぐに便意を催し、1日に5回以上の水様性の下痢が続く。病院での検査所見では異常はみられなかった。」

Q１３２・スポーツ傷害と罹患筋に対する経穴との組合せで適切なのはどれか。

Q１３３・次の文で示す患者の病態に対し、施術対象となる罹患神経根として最も適切なのはどれか。
「45歳の男性。荷物の搬送作業中に急に腰に激痛が走り、右下腿の前側から足背にしびれが出てきた。右足関節背屈時の筋力低下と足背に知覚鈍麻がみられる。膝蓋腱反射とアキレス腱反射は正常。」

Q１３４・下腿の慢性コンパートメント障害で障害部位と局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。

Q１３５・「18歳の男子学生。小学生の頃からバスケットボールを10年間続けている。1年前から腰痛がある。下肢症状はないが、L4-L5の棘突起間に階段状変形を認める。」
最も考えられる疾患はどれか。

Q１３６・この患者の罹患部に対する局所治療穴として最も適切な経穴はどれか。

Q１３７・「20歳の男性。社会人野球選手。連日バッティング練習を続けていたところ、グリップエンドが当たる左手根部に強い痛みを感じ、手に力が入りにくくなった。エックス線検査で骨折が認められた。現在、小指にしびれが残っている。」
骨折しているのはどれか。

Q１３８・罹患神経に直接刺激を与えるのに最も適切な経穴はどれか。

Q１３９・「38歳の女性。3年前に全身性硬化症と診断され、皮膚の硬化がみられる。レイノー現象の改善を目的に鍼治療を行うことになった。」
鍼治療の効果を評価する方法として最も適切なのはどれか。

Q１４０・レイノー現象の改善を目的とした局所への治療穴として適切なのはどれか。