問題 四君子湯の構成生薬を答えよ。
回答→人参、茯苓、白朮、炙甘草
【解説】
四君子湯（補気剤）
君薬：人参
臣薬：白朮
佐薬：茯苓
使薬：炙甘草
問題 参苓白朮散の構成生薬でないのはどれか。
1.薏苡仁
2.橘皮
3.蓮子
4.白扁豆
回答→ ２
【解説】
参苓白朮散の効能は益気健脾、滲湿止瀉で、脾胃気虚による湿盛泄瀉や痰湿咳嗽の治療に用いる。症状は食少、便溏、泄瀉、嘔吐、四肢乏力、形体消痩、脘腹悶張、面色萎黄、舌苔白、質淡紅、脈細あるいは虚緩。
参苓白朮散（補気剤）
君薬：人参、白朮、茯苓
臣薬：山薬、蓮子、白扁豆、薏苡仁
佐薬：砂仁
使薬：桔梗、炙甘草
問題 参苓白朮散の効能はどれか。
1.益気健脾・昇陽挙陥
2.益気健脾・止嘔
3.益気健脾・滲湿止瀉
4.益気健脾・理気止痛
回答→ ３
問題 補中益気湯の構成生薬はどれか。
1.茯苓・砂仁
2.厚朴・枳穀
3.陳皮・当帰
4.麦門冬・五味子
5.山薬・扁豆
回答→ ３
【解説】
補中益気湯の効能は補中益気・昇陽挙陥で、脾気虚で脾気不昇、気虚で摂納不力の病証の治療に用いる。症状は多岐にあり
・脾胃気虚
発熱、自汗、渇喜温飲、少気懶言、体倦肢軟、面色晄白、大便稀溏、舌質淡、苔薄白。
・気虚下陥
脱肛、子宮脱、久瀉、久痢、久瘧
・気虚発熱
発熱、体の熱感、自汗、悪風、頭痛、口渇があり熱い飲物を欲する、懶言、息切れ、元気がない、脈洪か無力、舌淡。
補中益気湯（補気剤）
君薬：黄耆ー益気だけでなく昇挙陽気と固表も兼ねる。
臣薬：人参、白朮、炙甘草
佐薬：陳皮、当帰
使薬：升麻、柴胡
問題 炙甘草湯の構成生薬でないのはどれか。
1.麦門冬
2.芍薬
3.麻子仁
4.阿膠
5.生姜
回答→ ２
【解説】
炙甘草湯の効能は益気滋陰、補血複脈で、気陰両傷に属する虚労乾咳と気血不足による結代脈を治療する。
炙甘草湯（補血剤）
君薬：炙甘草、生地黄
臣薬：人参、大棗、麦門冬、阿膠、麻子仁
佐薬：生姜、桂枝、酒
問題 四物湯の構成生薬を答えよ。
回答→ 当帰、芍薬、塾地黄、川芎
【解説】
四物湯の効能は補血調血で、血虚の病証を治療する方剤である。
四物湯（補血剤）
君薬：塾地黄、当帰
臣薬：白芍
佐薬：川芎
問題 当帰補血湯の構成生薬はどれか答えよ。
1.黄耆
2.白朮
3.芍薬
4.人参
回答→ １
【解説】
当帰補血湯（補血剤）
君薬：黄耆
臣薬：当帰
※黄耆の使用量が当帰の５倍である意味は、陽生陰長を促進するためである。つまり気が旺盛になれば、そこから血も生じるからでる。
問題 帰脾湯の構成生薬はどれか。
1.竜眼肉
2.阿膠
3.川芎
4.大棗
回答→ １
【解説】
帰脾湯の効能は益気補血・健脾養心で、心脾両虚による怔忡、動悸、便血、下血などの病証の治療する。
帰脾湯（補血剤）
君薬：人参、竜眼肉ー益気補血と安神
臣薬：黄耆、白朮、当帰ー黄耆・白朮は人参を助け、当帰は竜眼肉を助ける。
佐薬：茯神、酸棗仁、遠志ー安心定志寧心
使薬：木香、炙甘草、生姜
問題
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
呉茱萸湯（温中袪寒剤）
君薬：
臣薬：
佐薬：
使薬：
問題
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
呉茱萸湯（温中袪寒剤）
君薬：
臣薬：
佐薬：
使薬：
問題
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
呉茱萸湯（温中袪寒剤）
君薬：
臣薬：
佐薬：
使薬：
問題 四君子湯証の症状に属さないのはどれか。
1.声低懶言
2.顔面萎白
3.食欲不振
4.心悸失眠
回答→ ４
【解説】
問題 脾胃虚弱の妊娠瘀阻の者に六君子湯に加えるべき生薬はどれか。
1.木香、砂仁
2.生姜、竹筎
3.丁香、柿蒂
4.蘇葉、黄連
回答→ １
【解説】
妊娠瘀阻は脾胃虚寒弱、肝胃不和、胃熱上衝、痰湿阻滞、肝鬱化火などによるものがある。
1.木香（理気薬）、砂仁（芳香化湿薬）
2.生姜（辛温解表）、竹筎（化痰薬）
3.丁香（温裏薬）、柿蒂（理気薬）
4.蘇葉（辛温解表）、黄連（清熱燥湿薬）
問題 患者、食少、便溏、泄瀉、嘔吐、四肢乏力、形体消痩、脘腹悶張、面色萎黄、舌苔白、質淡紅、脈細。選ぶべき法剤はどれか。
1.健脾丸
2.平胃散
3.参苓白朮散
4.実脾散
回答→３
【解説】
問題文は脾胃虧虚で湿が運化されないために起きた病証である。よって参苓白朮散が最も適切である。脾気が弱る→ 運化×→ 湿盛となる→ →胸脘張満（中焦の気機が×）、便溏・泄瀉（痰湿が大腸に下注）、多痰・咳嗽（痰湿が肺へ）
1.健脾丸（食消導滞剤）ー脾胃虚弱+食積化熱による病証の治療。
2.平胃散（燥湿和胃剤）ー湿邪が脾胃を阻滞する病証の治療。
3.参苓白朮散（補気剤）ー脾胃気虚による湿盛泄瀉や痰湿咳嗽の治療。
4.実脾散（温化水湿剤）ー脾腎陽虚による水停気滞の病証の治療。
問題 患者、発熱、自汗、渇喜温飲、少気懶言、体倦肢軟、面色晄白、大便稀溏、舌質淡、苔薄白。選ぶべき法剤はどれか。
1.炙甘草湯
2.参苓白朮散
3.補中益気湯
4.黄耆建中湯
回答→ ３
【解説】
1.炙甘草湯（補血剤）ー気陰両傷に属する虚労乾咳と気血不足による結代脈を治療する。
2.参苓白朮散（補気剤）ー脾胃気虚による湿盛泄瀉や痰湿咳嗽の治療。
3.補中益気湯（補気剤）ー脾気虚で脾気不昇、気虚で摂納不力の病証の治療。
4.黄耆建中湯（温中虚寒剤）ー小建中湯証よりもさらに虚の病証の治療。小建中湯証に気虚自汗、時々発熱を伴うもの。
問題 患者、暑熱を感受する、体倦気短、汗出心煩、咽乾口渇、舌紅苔少、脈細欲絶。選ぶべき法剤はどれか。
1.生脈散
2.清暑益気湯
3.清絡飲
4.白虎加人参湯
回答→ １
【解説】
1.生脈散（補気剤）ー肺心の気津不足による病証の治療。
2.清暑益気湯（清暑益気剤）ー暑熱が気津を傷つける病証の治療。
3.清絡飲（袪暑清熱剤）ー夏バテの治療。
4.白虎加人参湯（清気分熱剤）ー白虎湯証で、気津両傷の病証の治療。
問題 患者、月経不調、臍腹の痛み、少腹に瘕塊が触れる、面色淡白、唇やつ爪の色が淡い、時に寒熱を感じる、舌質淡暗、苔薄白、脈沈細遅。選ぶべき法剤はどれか。
1.帰脾湯
2.四物湯
3.当帰補血湯
4.加味逍遙散
回答→ ２
【解説】
1.帰脾湯（補血剤）ー心脾両虚による怔忡、動悸、便血、下血などの病証の治療。
2.四物湯（補血剤）ー血虚の病証を治療する方剤である。
3.当帰補血湯（補血剤）ー大量出血あるいは過労による発熱などの治療。
4.加味逍遙散（調和肝脾剤）ー肝鬱血虚で火熱を生じた諸証の治療。
問題 患者、身熱自汗、渇喜温飲、気短乏力、舌淡、脈洪かつ虚。選ぶべき法剤はどれか。
1.八珍湯
2.補中益気湯
3.当帰補血湯
4.当帰六黄湯
回答→ ２
【解説】
1.八珍湯（気血双補剤）ー気血不足の病証の治療。
2.補中益気湯（補気剤）ー脾気虚で脾気不昇、気虚で摂納不力の病証の治療
3.当帰補血湯（補血剤）ー大量出血あるいは過労による発熱などの治療。
4.当帰六黄湯（清虚熱剤）ー陰血不足で虚熱が盛んでいる病証の治療。
問題 構成生薬に川芎を含まないのはどれか。
1.四物湯
2.帰脾湯
3.温経湯
4.生化湯
回答→ ２
【解説】
1.四物湯（補血剤）ー当帰、塾地黄、白芍、川芎
2.帰脾湯（補血剤）ー人参、竜眼肉、黄耆、白朮、当帰、酸棗仁、遠志、茯神、木香、炙甘草、生姜。
3.温経湯（活血袪瘀剤）ー呉茱萸、桂枝、当帰、川芎、芍薬、牡丹皮、阿膠、麦門冬、人参、甘草、半夏、生姜、甘草
4.生化湯（活血袪瘀剤）ー当帰、川芎、桃仁、乾姜、炙甘草、黄酒、童便
問題 選ぶべき法剤はどれか。
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
温裏剤のまとめ
補気剤（肺脾気虚を治療する方剤）
・四君子湯ー益気健脾の基本方剤。
・参苓白朮散ー脾胃虧虚で湿が運化されないために起きた病証の治療。
・補中益気湯ー労倦傷脾による気虚発熱、陽気下陥による下脱・下垂などの病証の治療。
・生脈散ー気陰両傷による病証の治療。
・人参蛤蚧湯ー久咳肺虚・脾湿生痰・腎不納気による咳喘などの病証の治療。
補血剤
・四物湯ー血虚の病証の基本方剤。
・当帰補血湯ー労倦内傷のため気不生血による血虚発熱などの病証の治療。
・帰脾湯ー心脾両虚による怔忡、動悸、便血、下血などの病証の治療。
・炙甘草湯ー気虚血弱による脈結代、動悸、虚労、肺痿などの病証の治療。
気血双補剤
・八珍湯ー過度な失血による気血両虚などの病証の治療。
・泰山盤石散ー妊婦の気血両虚による胎動不安あるいは習慣性流産などの病証の治療。
補陰剤
・六味地黄丸ー陰虚の基本方剤。
・左帰丸ー真陰不足、精髄内虧による諸証の治療。
・大補陰丸ー腎水内虧、相火偏旺による病証の治療。
・虎潜丸ー陰虚内熱による筋痿や骨痿などの病証の治療。
・二至丸ー肝腎陰虚による眩暈、目花などの病証の治療。
・一貫煎ー肝腎陰虚、血燥気鬱による胸脘脇痛などの病証の治療。
・石斛夜光湯ー肝腎皆虧、陰虚火旺による瞳孔が拡大、目がかすむなどの病証の治療。
・補肺阿膠湯ー肺陰虚に燥熱を伴う病証の治療。
・亀鹿二仙膠ー腎の陰陽両虚、任督の精血不足による諸証の治療。
・七宝美髯丹ー肝腎不足による髪早白、歯の同様などの病証の治療。
補陽剤
・腎気丸ー腎陽不足、命門火衰による諸証の治療。
・右帰丸ー元陽不足・久病による気衰神疲、及び火不生土などの病証の治療。
倦怠疲労感、短気、動くと症状が増悪、声低懶言、顔面蒼白、食欲不振、舌淡苔白、脈弱あるいは虚大、甚だしい場合は虚熱自汗、脱肛、子宮脱