第34回 はりきゅう国家試験 病理学

病理学(問題33〜38)
※本ページの問題文・選択肢は、学習しやすいように表現を調整しています(パラフレーズ)。
同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。

問33 全身性疾患はどれか。

深掘り
問33 解説(局所性疾患と全身性疾患)
  • アミロイドーシスは、異常な線維状タンパク質であるアミロイドが、
    複数の臓器や組織に沈着する疾患です。
  • 心臓、腎臓、肝臓、消化管、末梢神経など、全身のさまざまな臓器が障害されることがあります。
  • 白内障は水晶体の混濁を主とする眼の疾患です。
  • 橋本病は甲状腺を主な標的とする自己免疫疾患です。
  • グッドパスチャー症候群は主に肺と腎臓が障害されますが、
    この選択肢の中で代表的な全身性疾患として選ぶのはアミロイドーシスです。

暗記核:
「アミロイドが全身の臓器に沈着=アミロイドーシス」

問34 梗塞の際に、融解壊死が最も生じやすい臓器はどれか。

深掘り
問34 解説(融解壊死と凝固壊死)
  • 脳梗塞では、壊死組織が酵素によって液状化する
    融解壊死が起こりやすいです。
  • 心臓、腎臓など多くの実質臓器の梗塞では、
    組織の基本構造が一時的に残る凝固壊死がみられます。
  • 脳は脂質に富み、支持組織が少ないため、融解壊死を起こしやすいと整理します。

暗記核:
「脳梗塞=融解壊死」「心筋梗塞=凝固壊死」

問35 浮腫(水腫)の原因疾患と発生機序の組合せで正しいのはどれか。

深掘り
問35 解説(浮腫を起こす4つの基本機序)
  • 腫瘍がリンパ管を圧迫または閉塞すると、
    リンパの還流障害によって局所に浮腫が生じます。
  • うっ血性心不全では、静脈圧の上昇に伴う
    毛細血管内圧の上昇が主な機序です。
  • じんま疹では、炎症性メディエーターによる
    血管透過性の亢進が起こります。
  • ネフローゼ症候群では、尿中へのタンパク喪失による低アルブミン血症から、
    血漿膠質浸透圧が低下します。

暗記核:
「心不全=内圧上昇」「じんま疹=透過性亢進」
「ネフローゼ=膠質浸透圧低下」「腫瘍=リンパ障害」

問36 下肢の深部静脈血栓が剥離して血流で運ばれた場合、塞栓症を最も生じやすい臓器はどれか。

深掘り
問36 解説(深部静脈血栓と肺塞栓)
  • 下肢の深部静脈血栓が剥がれると、下大静脈を通って右心房へ戻ります。
  • その後、右心室から肺動脈へ送られるため、
    肺動脈を閉塞して肺塞栓症を起こしやすくなります。
  • 脳・腎臓・脾臓の塞栓は、通常は左心系や動脈系に由来する塞栓で起こります。
  • 静脈血栓は肺へ、動脈系の血栓は全身臓器へ向かう、と整理すると覚えやすいです。

暗記核:
「下肢深部静脈血栓→右心系→肺塞栓」

問37 ラングハンス巨細胞の由来はどれか。

深掘り
問37 解説(類上皮細胞とラングハンス巨細胞)
  • ラングハンス巨細胞は、複数のマクロファージが融合して形成される多核巨細胞です。
  • 核が細胞の周辺部に、馬蹄形または弧状に並ぶのが特徴です。
  • 結核などの肉芽腫性炎症でみられます。
  • 類上皮細胞も、活性化したマクロファージに由来します。
  • 好中球は急性炎症、リンパ球は慢性炎症や免疫反応で重要ですが、
    ラングハンス巨細胞の直接の由来ではありません。

暗記核:
「ラングハンス巨細胞=マクロファージの融合」

問38 大腸癌のTNM分類を行ううえで必要な情報はどれか。

深掘り
問38 解説(TNM分類の3要素)
  • TNM分類は、悪性腫瘍の進行度を
    T・N・Mの3要素で評価する分類です。
  • Tは原発腫瘍の大きさや深達度、
    Nは所属リンパ節転移、
    Mは遠隔転移を表します。
  • したがって、遠隔転移の有無はTNM分類に必須の情報です。
  • 組織型、静脈侵襲、腫瘍の部位も治療や予後の判断に重要ですが、
    TNMの文字そのものを構成する情報ではありません。

暗記核:
「T=原発腫瘍」「N=リンパ節」「M=遠隔転移」

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koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して12年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 ブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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