第34回 はりきゅう国家試験 東洋医学概論

東洋医学概論(問題91〜106)
※本ページの問題文・選択肢は、学習しやすいように表現を調整しています(パラフレーズ)。
同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。

問91 陰の生理に属するのはどれか。

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問91 解説(陰陽の生理的特徴)
  • 陰には、静止、内向、下降、寒冷、滋潤などの性質があります。
  • 寧静は、落ち着いて静かな状態を保つ働きであり、陰に属します。
  • 温煦や推動は、身体を温めて活動を促す陽の働きです。
  • 気化も、物質を変化させる動的な働きとして陽に属します。

暗記核:
「陰=静・寒・内」「陽=動・温・外」

問92 腠理を開闔するのはどれか。

深掘り
問92 解説(衛気の働き)
  • 衛気は体表を巡り、外邪から身体を守ります。
  • 腠理を開閉して発汗を調節し、体温維持にも関わります。
  • 営気は脈中を巡り、全身を滋養します。
  • 宗気は胸中に集まり、呼吸や心拍を助けます。
  • 原気は生命活動の根本となり、三焦を通じて全身へ運ばれます。

暗記核:
「衛気=体表防御+腠理の開闔+体温調節」

問93 「記憶を維持し、思考を経験として蓄積する」とされる五神に関連する臓はどれか。

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問93 解説(五神と五臓)
  • 五神は、神・魂・魄・意・志に分けられます。
  • 記憶を長く維持し、経験として蓄積する働きはに関係します。
  • 志を蔵する臓はです。
  • 肺は魄、肝は魂、脾は意、心は神を蔵します。

暗記核:
「心=神、肝=魂、肺=魄、脾=意、腎=志」

問94 天癸が化生され、生殖機能が備わる生理物質はどれか。

深掘り
問94 解説(腎精と天癸)
  • 天癸は、腎精が充実することで生じる生殖に関わる物質です。
  • 天癸が成熟すると、月経や精子形成などの生殖機能が備わります。
  • 精は成長・発育・生殖の基礎となります。

暗記核:
「腎精が充実→天癸が生じる→生殖機能が成熟」

問95 六腑のうち、原気を各臓腑へ運ぶ通路となるのはどれか。

深掘り
問95 解説(三焦と原気)
  • 三焦は、原気が全身へ巡る通路とされます。
  • また、気や津液を運行させる通路としても重要です。
  • 胆は胆汁の貯蔵・排泄、胃は水穀の受納・腐熟、大腸は糟粕の伝導を担います。

暗記核:
「三焦=原気と津液の通り道」

問96 経脈を流れる気血の多少が、太陰経と同じになる経脈はどれか。

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問96 解説(六経の気血の多少)
  • 太陰経は多気少血とされます。
  • 少陽経も多気少血であり、太陰経と同じ組合せです。
  • 陽明経は多気多血、太陽経と厥陰経は多血少気と整理します。

暗記核:
「陽明=多気多血」「太陰・少陽=多気少血」

問97 風邪の性質でないのはどれか。

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問97 解説(風邪の性質)
  • 風邪は軽揚開泄の性質があり、頭部や体表など上部を侵しやすい外邪です。
  • 腠理を開いて発汗を生じさせることがあります。
  • 他の外邪を伴って侵入しやすいため、百病の長と呼ばれます。
  • 特定の燥邪を必ず伴いやすいという性質ではありません。

暗記核:
「風=上へ・開く・動く・他邪を連れてくる」

問98 三毒説に直接関係するのはどれか。

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問98 解説(三毒説)
  • 三毒説では、病因を血毒・水毒・食毒として捉えます。
  • 飲食不節は、食物の摂取量や内容、時間の乱れであり、食毒に直接関係します。
  • 七情の失調、労倦、房事過多も病因となりますが、三毒説の名称に直接対応するものではありません。

暗記核:
「三毒=血毒・水毒・食毒」「飲食不節=食毒」

問99 【症例】48歳の男性。胸苦しさがあり、噯気や放屁が多い。毎日夜遅くまで飲酒する習慣がある。この病証にみられる症状として最も適切なのはどれか。

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問99 解説(気滞の症状)
  • 胸苦しさ、噯気、放屁は、気の流れが停滞した気滞を示します。
  • 肝気鬱結では、胸脇部の張り、ため息、抑うつ感、いらだちなどがみられます。
  • 尿失禁は腎気不固、しびれは血虚や瘀血、むくみは水湿の停滞などでみられます。

暗記核:
「噯気・放屁・張り=気滞」「肝気鬱結=抑うつ」

問100 【症例】50歳の男性。炎天下の作業で熱中症になった。1週間後から不眠、頬の発赤、午後の微熱がみられ、脈は細数である。この病証でみられるのはどれか。

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問100 解説(陰虚と虚熱)
  • 暑熱によって津液が損傷すると、陰虚となり虚熱が生じることがあります。
  • 午後の微熱、頬の発赤、不眠、細数脈は陰虚の代表的所見です。
  • 陰虚では、手のひら・足の裏・胸がほてる五心煩熱がみられます。
  • 胖大舌は気虚や陽虚、水湿でみられ、刺痛は瘀血を示します。

暗記核:
「午後の微熱+頬紅+細数脈=陰虚」「陰虚=五心煩熱」

問101 【症例】28歳の男性。眉間の痛みを伴う頭痛があり、鼻出血、呑酸、げっぷ、不眠、便秘、食後すぐの空腹感を伴う。脈は滑数で、胃脘部に圧痛がある。この病証でみられる舌所見はどれか。

深掘り
問101 解説(胃熱と舌苔)
  • 食後すぐに空腹になる、呑酸、便秘、鼻出血、滑数脈は胃熱を示します。
  • 熱証では、舌苔は黄色になりやすくなります。
  • 白苔は寒証や表証、剥苔は胃陰不足などでみられます。

暗記核:
「熱証=黄苔」「寒証=白苔」

問102 経脈病証で「手掌のほてりと痛み、咽喉が渇いて飲み物を欲しがる、目が黄ばみ、胸肋部が痛む」のはどれか。

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問102 解説(手の少陰心経病証)
  • 手の少陰心経病証では、咽喉の乾き、口渇、目の黄ばみ、胸脇部痛などがみられます。
  • 経脈の走行に関連して、上肢内側後縁の痛みや、手掌の熱感・痛みが現れます。
  • 「掌中熱痛」は手の少陰心経病証を選ぶ重要語です。

暗記核:
「手の少陰心経=咽乾・目黄・胸脇痛・掌中熱痛」

問103 奇経八脈病証で「背骨のこわばり、頭痛、心臓部痛、足の冷え、遺尿がある」のはどれか。

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問103 解説(督脈病証)
  • 督脈は身体後面の正中を上行し、脊柱や頭部と深く関係します。
  • 督脈病証では、脊柱のこわばり、頭痛、背部痛などがみられます。
  • また、足の冷え、遺尿、心臓部痛などを伴うことがあります。

暗記核:
「督脈=背骨・頭・身体後面」

問104 四診法で、発汗を診ることができないのはどれか。

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問104 解説(神・聖・工・巧)
  • 神技は望診で、汗を目で確認できます。
  • 工技は問診で、発汗の有無や時間、量を尋ねられます。
  • 巧技は切診で、皮膚に触れて湿り気を確認できます。
  • 聖技は聞診であり、音やにおいを診るため、発汗そのものを診ることはできません。

暗記核:
「望=神、聞=聖、問=工、切=巧」

問105 【症例】25歳の女性。先週から腰痛があり、うつむきや仰向けができない。季肋部の腫れ、下腹部膨満感、咽喉の乾き、下痢があり、顔色はすすけて青黒い。この経脈病証はどれか。

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問105 解説(足の厥陰肝経病証)
  • 足の厥陰肝経病証では、腰痛、季肋部の腫れ、下腹部膨満などがみられます。
  • 咽喉の乾き、下痢、顔色がすすけるなども経脈病証として挙げられます。
  • 肝経は下腹部、生殖器、季肋部、咽喉、目などと関係します。

暗記核:
「肝経=下腹部・季肋部・咽喉・目・生殖器」

問106 十二刺で、胸痛に対して胸部と背部の圧痛点へ、前後から1鍼ずつ刺すのはどれか。

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問106 解説(十二刺の偶刺)
  • 偶刺は、胸部と背部など、病所を前後から挟むように刺鍼する方法です。
  • 胸痺や心痛などに対して、胸部と背部の圧痛点へ1鍼ずつ刺します。
  • 短刺は骨痺に対して骨の近くまで深く刺す方法です。
  • 報刺は痛む場所が移動する病証に、刺鍼部位を変えながら刺します。
  • 揚刺は中心に1鍼、周囲に浅く4鍼を刺す方法です。

暗記核:
「前後から挟む=偶刺」「中央1+周囲4=揚刺」

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koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して12年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 ブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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