第34回 はりきゅう国家試験 解剖学

解剖学(問題15〜23)
※本ページの問題文・選択肢は、学習しやすいように表現を調整しています(パラフレーズ)。
同じ問題を繰り返すと「答えの位置」や「番号」だけを覚えてしまい、理解できているか判断しにくくなるため、
選択肢の並びは表示のたびに入れ替わります(内容の正誤は変わりません)。

問15 上肢の神経の走行について正しいのはどれか。

深掘り
問15 解説(上肢の神経と上腕骨の位置関係)
  • 橈骨神経は、上腕骨体後面にある
    橈骨神経溝に沿って走行します。
  • 筋皮神経は烏口腕筋を貫き、上腕二頭筋と上腕筋の間を下行します。
  • 上腕骨解剖頸付近を回る神経として重要なのは腋窩神経です。
  • 正中神経は上腕部で上腕動脈に伴って走りますが、結節間溝は通りません。
  • 尺骨神経は上腕骨内側上顆の後面を通過します。

暗記核:
「橈骨神経=上腕骨後面」「尺骨神経=内側上顆後面」

問16 腹部の筋について最も適切なのはどれか。

深掘り
問16 解説(腹壁筋と鼠径部)
  • 鼠径靱帯は、外腹斜筋腱膜の下縁が肥厚したものです。
  • 上前腸骨棘から恥骨結節に向かって張ります。
  • 内腹斜筋や腹横筋などの腹壁筋は、腹圧を高めて
    努力性呼気に働きます。
  • 腹直筋は主に下位胸神経の前枝によって支配されます。
  • 精巣挙筋は、主として内腹斜筋の下部筋束に由来します。

暗記核:
「鼠径靱帯=外腹斜筋腱膜の肥厚」

問17 内転筋管を通過するのはどれか。

深掘り
問17 解説(内転筋管の内容)
  • 内転筋管は、大腿前内側部を通る管状の通路です。
  • 主な内容は、大腿動脈・大腿静脈・伏在神経などです。
  • 大腿動脈は内転筋管を通り、内転筋腱裂孔を抜けると膝窩動脈になります。
  • 大腿深動脈は大腿動脈から早期に分岐し、内転筋管内を通る主幹ではありません。

暗記核:
「内転筋管=大腿動脈」「腱裂孔を抜けると膝窩動脈」

問18 男性生殖器について正しいのはどれか。

深掘り
問18 解説(男性生殖器の構造と機能)
  • ライディッヒ細胞は精巣の間質に存在し、
    テストステロンなどの男性ホルモンを分泌します。
  • 射精管は、精管膨大部と精嚢の排泄管が合流して形成されます。
  • 左右の精管同士が直接合流するわけではありません。
  • 前立腺は膀胱の直下に位置し、尿道の起始部を取り囲みます。
  • 尿道球腺は深会陰隙にあり、骨盤隔膜内ではありません。

暗記核:
「ライディッヒ細胞=テストステロン」

問19 ランゲルハンス島について正しいのはどれか。

深掘り
問19 解説(膵島の細胞とホルモン)
  • ランゲルハンス島は膵臓の内分泌部で、特に膵尾部に多く分布します。
  • β細胞はインスリンを分泌し、血糖値を下げる方向に働きます。
  • α細胞はグルカゴンを分泌し、血糖値を上げる方向に働きます。
  • 膵島の細胞ではβ細胞が最も多く、およそ60〜80%を占めます。
  • 濾胞を形成する内分泌器官として代表的なのは甲状腺です。

暗記核:
「β細胞=インスリン」「α細胞=グルカゴン」

問20 視覚伝導路について正しいのはどれか。

深掘り
問20 解説(視交叉と視野)
  • 左視野から入った光は、両眼の網膜右半に投影され、最終的に右の視覚野へ送られます。
  • したがって、左視野の情報は右脳へ伝わります。
  • 視交叉で交叉するのは、鼻側網膜から出る線維です。
  • 耳側網膜から出る線維は交叉せず、同側を走行します。
  • 視覚情報の主な中継核は外側膝状体です。内側膝状体は聴覚に関係します。
  • 対光反射は中脳の視蓋前域などを経由します。下丘は聴覚反射に関係します。

暗記核:
「左視野→右脳」「鼻側網膜線維は交叉」

問21 仙骨神経叢に由来するのはどれか。

深掘り
問21 解説(腰神経叢と仙骨神経叢)
  • 陰部神経は、主に仙髄神経S2〜S4から起こり、仙骨神経叢に由来します。
  • 会陰部の知覚や外肛門括約筋・外尿道括約筋などの運動に関与します。
  • 閉鎖神経は腰神経叢に由来します。
  • 腸骨鼠径神経と陰部大腿神経も腰神経叢に由来します。

暗記核:
「陰部神経=S2・S3・S4」

問22 涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。

深掘り
問22 解説(頭部副交感神経節)
  • 涙腺を支配する副交感神経の節後線維は、
    翼口蓋神経節でニューロンを交代します。
  • 節前線維は顔面神経の大錐体神経を通り、翼口蓋神経節へ至ります。
  • 耳神経節は主に耳下腺、顎下神経節は顎下腺・舌下腺に関係します。
  • 毛様体神経節は瞳孔括約筋や毛様体筋に関係します。

暗記核:
「涙腺=翼口蓋」「耳下腺=耳」「顎下腺=顎下」

問23 細胞間接着装置のうち、細胞間隙を塞いで水や分子の通過を防ぐバリアとなるのはどれか。

深掘り
問23 解説(細胞間結合の役割)
  • タイト結合は、隣り合う細胞間を密着させ、
    細胞間隙を通る水や物質の移動を制限します。
  • 上皮細胞の頂端部付近にみられ、バリア機能を形成します。
  • 接着帯は、アクチンフィラメントを介して細胞同士を結びつけます。
  • デスモソームは中間径フィラメントを介し、機械的な結合を強めます。
  • ギャップ結合はイオンや小分子を細胞間で通過させる連絡路です。

暗記核:
「塞ぐ=タイト」「通す=ギャップ」

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koji(トレ​イン治療院 院長)はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師|国際中医専門員
大阪で治療院を開業して12年。 体は、その人の生き方や時間の積み重ねが静かに現れる場所だと感じています。 中医学を土台に、身体だけでなく心や生活の流れまで含めて整えていく。 そんな治療を大切にしています。 ブログでは、臨床の中での気づきや、体と向き合うための小さなヒントを、自分なりの言葉で書き残しています。 読んだ方の毎日が、少しでも軽くなれば嬉しい。
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