問題 塾地黄の効能はどれか。
1.補血・活血・止痛・潤腸
2.補血止血・滋陰潤肺
3.養血斂陰・柔肝止痛・平抑肝陽
4.養血滋陰・補精益髄
5.補益精血・載瘧・潤腸通便
回答→4
【解説】
1.補血・活血・止痛・潤腸ー当帰
2.補血止血・滋陰潤肺ー阿膠
3.養血斂陰・柔肝止痛・平抑肝陽・(斂陰止汗)ー白芍
4.養血滋陰・補精益髄ー塾地黄
5.補益精血・載瘧・潤腸通便ー何首烏
問題 優れた補血薬でありながら止血の要薬でもあるのはどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→5
【解説】
阿膠の効能は補血止血・滋陰潤肺である。優れた補血薬でありながら止血の要薬でもある。そして滋陰潤肺の効能で虚労の喘咳、または陰虚の燥咳の治療も可能。
※湯剤に入れる時は烊化(ようか・溶化)する。烊化とは、阿膠・亀板膠・鹿角膠・膠飴のような膠質で粘稠な生薬が煮詰まって焦げ付きを防ぐための方法で、薬物を別に熱して溶解し煎液に入れる方法である。
問題 載瘧・解毒・潤腸通便を兼ねる補血薬はどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→1
問題 養血斂陰・柔肝止痛・平抑肝陽・斂陰止汗の効能はどれか。
1.何首烏
2.白芍
3.塾地黄
4.竜眼肉
回答→2
【解説】

白芍の効能は養血斂陰・柔肝止痛・平抑肝陽・斂陰止汗である。常に婦人疾病の治療に用いられる。その他の主治も多岐に渡り、
・自汗・盗汗
・肝気不和による諸痛
・肝陽上亢による頭痛・眩暈
がある。
問題 活血止痛・潤腸通便ができるのはどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→2
問題 載瘧・潤腸通便ができるのはどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→1
問題 血虚血瘀による痛みに優れているのはどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→2
問題 補血の要薬でもあり、滋陰の主薬にもよくなるのはどれか。
1.何首烏
2.当帰
3.塾地黄
4.竜眼肉
5.阿膠
回答→3
問題 沙参の効能はどれか。
1.清肺養陰・益胃生津
2.潤肺養陰・益胃生津・清心除煩
3.養胃生津・滋陰除熱
4.清肺降火・滋陰潤燥
5.潤肺止咳・清心安神
回答→1
【解説】
1.清肺養陰・益胃生津ー沙参
2.潤肺養陰・益胃生津・清心除煩ー麦門冬
3.養胃生津・滋陰除熱ー石斛
4.清肺降火・滋陰潤燥ー天門冬
5.潤肺止咳・清心安神ー百合
問題 滋補肝腎・明目・潤肺の効能はどれか。
1.麦門冬
2.天門冬
3.黄精
4.玉竹
5.枸杞子
回答→5
【解説】
1.麦門冬ー潤肺養陰・益胃生津・清心除煩
2.天門冬ー清肺降火・滋陰潤燥
3.黄精ー潤肺滋陰・補脾益気
4.玉竹ー滋陰潤肺・生津養胃
5.枸杞子ー滋補肝腎・明目・潤肺
問題 潤肺滋陰・補脾益気の効能はどれか。
1.麦門冬
2.石斛
3.黄精
4.玉竹
5.百合
回答→3
問題 墨旱蓮の効能を答えよ。
回答→滋陰益腎・涼血止血
【解説】
墨旱蓮は肝腎の陰を滋養することができ、肝腎陰虚による若年性の白髪に使われる。また滋陰だけでなく涼血・止血にも働く。

問題 滋陰潜陽・軽堅散結の効能をもつのはどれか。
1.鼈甲
2.亀板
3.竜骨
4.桑葚
回答→1
【解説】
亀の背甲である鼈甲の効能は滋陰潜陽・軽堅散結である。
亀の腹甲である亀板の効能は滋陰潜陽・益腎健骨・養血補心である。
鼈甲と亀板の共通する効能は退虚熱ができることである。
問題 天門冬の効能を答えよ。
回答→清肺降火・滋陰潤燥
問題 清心除煩もできる補陰薬はどれか。
1.麦門冬
2.石斛
3.黄精
4.玉竹
5.百合
回答→1
問題 下記の補気薬の中で、養陰の効能を兼ね備えている薬はどれか?
1.黄耆
2.党参
3.甘草
4.白朮
5.山薬
回答→5
問題 当帰の適応証はどれか?
1.陰虚を兼ねる血虚証
2.気虚を兼ねる血虚証
3.陽虚を兼ねる血虚証
4.血瘀を兼ねる血虚証
5.血熱を兼ねる血虚証
回答→4
【解説】
1.陰虚を兼ねる血虚証ー塾地黄
2.気虚を兼ねる血虚証ー党参
3.陽虚を兼ねる血虚証ー鹿茸
4.血瘀を兼ねる血虚証ー当帰
5.血熱を兼ねる血虚証ー生地黄
ポイント
・この問題の鍵は、当帰が単なる補血薬ではなく、補血しながら活血するという二つの作用を兼ね備えていることを理解することです。
問題 麦門冬の効能はどれか?
1.益胃生津 潤肺清心 益腎健骨
2.潤肺止咳 清心安神 益気祛痰
3.滋陰補血 生津潤腸 明目強腰
4.潤肺養陰 益胃生津 清心除煩
5.滋補肝腎、明目、潤肺
回答→4
【解説】
1.益胃生津 潤肺清心 益腎健骨ー存在しない
2.潤肺止咳 清心安神 益気祛痰ー存在しない
3.滋陰補血 生津潤腸 明目強腰ー枸杞子など
4.潤肺養陰 益胃生津 清心除煩ー麦門冬
5.滋補肝腎、明目、潤肺ー枸杞子など
問題 潤養肺胃、清心の効能をもつ薬はどれか?
1.芦根
2.天門冬
3.麦門冬
4.沙参
5.玉竹
回答→3
問題 山薬の効能はどれか?
1.益気補中 祛痰止咳 清熱解毒 緩急止痛 緩和薬性
2.大補元気 補脾益肺 生津止渇 安神益智
3.補気昇陽 益衛固表 托毒生肌 利水消腫
4.補気健脾 燥湿利水 止汗安胎
5.益気養陰 補肺脾腎 固精止帯
回答→5
【解説】
1.益気補中 祛痰止咳 清熱解毒 緩急止痛 緩和薬性ー甘草
2.大補元気 補脾益肺 生津止渇 安神益智ー人参
3.補気昇陽 益衛固表 托毒生肌 利水消腫ー黄耆
4.補気健脾 燥湿利水 止汗安胎ー白朮
5.益気養陰 補肺脾腎 固精止帯ー山薬
問題 補腎陽、益精血、強筋骨の効能がある薬はどれか?
1.鹿茸
2.肉桂
3.附子
4.補骨脂
5.肉蓯蓉
回答→1
【解説】
1.鹿茸ー補腎陽、益精血、強筋骨
2.肉桂(温裏薬)ー補火助陽・散寒止痛・温通経脈
3.附子(温裏薬)ー回陽救逆・補火助陽・散寒止痛
4.補骨脂ー補腎壮陽・固精縮尿・温脾止瀉
5.肉蓯蓉ー補腎助陽・潤腸通便
問題
1.
2.
3.
4.
5.
回答→
効能一覧(⚫︎温性、⚫︎寒性、⚫︎微寒性、⚫︎平性、_毒、)
補気薬
・人参 ー大補元気・補脾益肺・生津止渇・安神増智
・西洋参ー補気養陰・清火生津
・党参 ー補中益気・生津養血
・太子参ー補気生津
・黄耆 ー補気昇陽・益衛固表・托毒生肌・利水消腫
・白朮 ー補気健脾・燥湿利水・止汗安胎
・山薬 ー益気養陰・補脾肺腎(兼固渋)
・扁豆 ー健脾化湿
・甘草 ー補脾益気・潤肺止咳・緩急止痛・緩和薬性
・大棗 ー補中益気・養血安神・緩和薬性
・膠飴 ー補脾益気・緩急止痛・潤肺止咳
・蜂蜜 ー補中緩急・潤肺止咳・滑腸通便
補陽薬
・鹿茸 ー補腎陽・益精血・強筋骨
・巴戟天ー補腎助陽・袪風除湿
・肉蓯蓉ー補腎助陽・潤腸通便
・仙茅 ー温腎壮陽・袪寒除湿
・淫羊藿ー補腎壮陽・袪風除湿
・葫芦巴ー温腎陽・逐寒湿
・杜仲 ー補肝腎・強筋骨・安胎(肝腎不足の腰膝酸軟の要薬)
・続断 ー補肝腎・行血脈・続筋骨(安胎止漏)
・狗脊 ー補肝腎・強筋骨・袪風湿
・骨砕補ー補腎・活血・止血・続傷
・補骨脂ー補腎壮陽・固精縮尿・温脾止瀉
・益智仁ー温脾開胃摂唾・暖腎固精縮尿
・冬虫夏草ー益腎補肺・止血化痰(補陽薬で益肺陰も可)
・蛤蚧 ー補肺気・助腎陽・定喘嗽・益精血
・胡桃肉ー補腎・温肺・潤腸
・紫河車ー補精・養血・益気
・菟絲子ー補陽益陰・固精縮尿・明目止瀉(陰陽両方補える)
・沙苑子ー補腎固精・養肝明目
・鎖陽 ー補腎助陽・潤腸通便
・黄狗脊ー補腎壮陽
・韭子 ー補肝腎・暖腰膝・壮陽・固精
・陽起石ー温腎壮陽
補血薬
・当帰 ー補血・活血・止痛・潤腸
・塾地黄ー養血滋陰・補精益髄
・何首烏ー補益精血・載瘧・潤腸通便(無膩性)
・夜交藤ー養心安神・通絡袪風
・白芍 ー養血斂陰・柔肝止痛・平抑肝陽
・阿膠 ー補血止血・滋陰潤肺(補血と止血の要薬)
・竜眼肉ー補心脾・益気血(無膩性)
補陰薬
・沙参 ー清肺養陰・益胃生津
・麦門冬ー潤肺養陰・益胃生津・清心除煩
・天門冬ー清肺降火・滋陰潤燥
・石斛 ー養胃生津・滋陰除熱
・玉竹 ー滋陰潤肺・生津養胃(滋膩性が非常に低い)
・黄精 ー潤肺滋陰・補脾益気
・百合 ー潤肺止咳・清心安神
・枸杞子ー滋補肝腎・明目・潤肺
・桑葚 ー滋陰補血・生津・潤腸
・墨旱蓮ー滋陰益腎・涼血止血
・女貞子ー補益肝腎・清熱明目
・亀板 ー滋陰潜陽・益腎健骨・養血補心
・鼈甲 ー滋陰潜陽・軽堅散結
・黒脂麻ー補益精血・潤燥滑腸
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