臨床医学各論
熱傷について正しい記述はどれか。
1 第3度の熱傷では水泡形成が主体である。
2 広範囲の熱傷では早期に輸液療法を開始する。
3 第1度の熱傷では最初にステロイド軟膏の塗布を行う。
4 「9の法則」では頭部は総体表面積の18%にあたる。
回答→2
【解説】
1 第2度の熱傷では水泡形成が主体である。
[熱傷の分類]
・Ⅰ度熱傷ー表皮熱傷で受傷部皮膚の発赤のみ。
・浅達性Ⅱ度熱傷ー水疱形成。水疱底の真皮は赤色を呈する。通常1〜2週間で上皮化する。
・深達性Ⅱ度熱傷ー水疱形成。水疱底の真皮は白色を呈する。通常3〜4週間で上皮化する。
・Ⅲ度熱傷ー皮膚全層の壊死で白色を呈する。
2◯広範囲の熱傷では早期に輸液療法を開始する。
3 第1度の熱傷では最初に流水で患部を冷やす。
4 9の法則では頭部の表面積が9%、上肢が左右それぞれ9%、下肢は前面9%、後面9%、体幹は前面左が9%、前面右が9%、後面も同様に9+9%、それに外陰部の1%が加わり100%となる。