臨床医学総論
呼吸器症状について正しいのはどれか。
1.気胸は胸痛の原因となる。
2.喘息による咳は昼間に多い。
3.痰を伴わない咳を湿性咳嗽という。
4.動脈血酸素飽和度が正常であれば呼吸困難
回答→1
【解説】
1.◯ 気胸は安静時に突然出現する病側の胸痛と空咳が特徴である。無痛性に発病することもまれにある。
2. 気管支喘息は夜間にひどい場合が多く、就寝時よりも就寝後深夜から明け方に発作が出現する (心臓喘息は就寝後1.2時間で出現する場合が多い)。
3.痰を伴わない咳を乾性咳嗽という。
4.動脈血酸素飽和度が正常であっても、低栄養、呼吸筋疲労、胸水腹水、精神的な影響などで呼吸困難を呈することもある。
酸素飽和度とは、赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合しているヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)の割合のことである。正常な動脈血の酸素飽和度はおおよそ96%以上であり、酸素飽和度が90%以下の場合は呼吸不全が疑われる。
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