東洋医学臨床論
下肢のしびれを訴え血液検査で空腹時血糖とHbA1cが高値を示している患者の局所に施灸する場合、最も感染のリスクが高いのはどれか。
1 隔物灸
2 棒灸
3 知熱灸
4 焦灼灸
回答→4
【解説】
空腹時血糖値(126mg/dl以上)とHbA1c(6.5%以上)が高値なのは糖尿病を疑われる。
糖尿病患者では血流障害や神経障害により皮膚の感覚も鈍くなる。そのため透熱灸や焦灼灸では火傷のリスクが高くなり、火傷の際は化膿をしやすく注意が必要である。
また鍼灸安全対策ガイドラインには以下のように記してある。
易感染性患者(糖尿病患者、ステロイド服用者、等)への施術後に感染症を発症した例が報告されている。病態が安定しない場合は、施術の適否について医師の判断を仰ぐべきである。 |