東洋医学臨床論
「45歳の女性。主訴は倦怠感。1か月前より強くなった。寒がりで、動作が緩慢である。食欲低下、便秘、月経過多、徐脈を認める。」
病証として最も適切なのはどれか。
1 腎陰虚
2 風寒犯肺
3 脾陽虚
4 胃気虚
回答→3
【解説】
「寒がり」のキーワードだけでも風寒犯肺か脾陽虚*に絞る事ができる。とは言っても風寒犯肺は風寒の邪によるものであり、その場合は悪寒、発熱、浮脈になるのでコレも不適切である。よって、脾陽虚が最も適切であると導くことができる。
寒がり(畏寒)→ 陽虚
食欲不振→ 気虚
徐脈(この場合は遅脈と考えてもよいかも)→ 陽虚
※陽虚=気虚症状+冷え症状