きゅう理論
ストレス蛋白質について正しいのはどれか。
1 神経伝達物質の一種である。
2 温熱刺激で産生される。
3 サブスタンスPの産生にかかわる。
4 オピオイド受容体と結合する。
回答→2
【解説】
ストレス蛋白質は熱ショック蛋白質(HSP)とも言う。HSPは1974年に発見され、当時はショウジョウバエの幼虫が高温にさらされると、ある特定のたんぱく質が速やかに発現し、増えることがアルフレッド・ティシェールらの報告でわかり、熱ショック蛋白質と名づけられた。しかし実際には温度、炎症、感染症、放射線、飢餓、疲労、低酸素状態、虚血などでも増加するためストレス蛋白質とも言われるのである。HSPは細胞の再生、組織・器官の修復において重要な役割を果たしている。鍼灸刺激により生体防御系が高まるのはHSPが関与していると考えられている。