臨床医学総論
中殿筋機能不全を確認する徒手検査法はどれか。
1 トレンデレンブルグテスト
2 パトリックテスト
3 ブラガードテスト
4 マクマレーテスト
【解説】
1◯トレンデレンブルグテスト(TRテスト)
[目的]
中臀筋の筋力低下を評価する
[方法]
対象者に片脚立位をとらせ、遊脚側の骨盤が水平位を保てずに落下する場合を陽性と判断する。原因として先天性股関節脱臼、変形性股関節症、脳血管障害などがある。
2 パトリックテスト
[目的]
仙腸関節障害の検査
[方法]
股関節を他動的に屈曲、外転、外旋させ、その脚の外果を他側の伸展した下肢の膝にのせる。疼痛で膝外側が台につかなければ陽性と判断する。
3 ブラガードテスト
[目的]
ヘルニアなどによるL4・L5、L5・S1間の神経根障害の検査。SLRで下肢後面に伸展痛がある場合、神経根刺激症状と鑑別がつきにくい場合に用いる。
[方法]
膝を伸展位にした状態で股関節を軽度屈曲し、そのまま足関節を背屈する。大腿後面に放散痛があれば陽性と判断する。
4 マクマレーテスト
[目的]
半月板損傷の検査
[方法]
膝と股関節を最大屈曲し、下腿を外反・内旋(または内反・外旋)し、外側(または内側)の関節裂隙を触れながら伸展していく。クリック音の出現や膝内側(外側)に疼痛出現で陽性と判断する。
※この手の問題で、紛らわしい選択肢として「ブルンベルグ徴候」や「ロンベルグ徴候」なども一緒に出題される事が多いので注意しよう!
・ブルンベルグ徴候
腹膜刺激症状であり、反跳痛ともいう。これは患者の腹壁を手で垂直に圧迫し、その手を急に離すと鋭い痛みを感じる症状である。因みにマックバーネー点やランツ点で痛みがあれば虫垂炎を疑う。余談だが虫垂炎に対する奇穴である「闌尾」もついでに覚えちゃおう。足三里の下約2寸だ!
・ロンベルグ徴候
閉足立位時に開眼から閉眼することによって、開眼時よりも身体の動揺が大きくなり最後には転倒してしまう現象である。脊髄性運動失調で陽性となる。小脳性運動失調では常に不安定となるので、ロンベルグ徴候は陰性となる。あくまでも「目を閉じたら不安定」がロンベルグ徴候陽性ということである。不安定になれば陽性ではないので注意!
つぶやき
昨日、早速に「しんきゅうコンパス」に口コミを投稿してくださった方がいます。
ありがとうございます!!
投稿してくださった方はDMをくださいませ。
もしくは来院したときに言って下さいませ。
こちら側では誰の投稿か分からず、お礼ができないので💦
よろしくお願いいたします( ´ ▽ ` )
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