問題 六味地黄丸の構成生薬を答えよ。
回答→塾地黄、山薬、山茱萸、沢瀉、牡丹皮、茯苓
【解説】
六味地黄丸は腎陰不足で肝腎陰虚に属する病証の治療に用いる。
六味地黄丸(補陰剤)
君薬:塾地黄
臣薬:山薬、山茱萸
佐薬:沢瀉、茯苓、牡丹皮
【六味地黄丸の附方】
・知柏地黄丸ー知母、黄柏を追加。滋腎陰と清相火の作用が増強。
・都気丸ー五味子を追加。納気平喘を兼ねる。
・麦味地黄丸ー麦門冬、五味子を追加。斂肺止咳を兼ねる。
・杞菊地黄丸ー枸杞子、菊花を追加。養陰平肝と滋水明目を兼ねる。
問題 大補陰丸の構成生薬はどれか。
1.亀板
2.麦門冬
3.黄精
4.石斛
回答→1
【解説】
大補陰丸の効能は滋陰降火で、真陰不足・虚火旺盛の病証を治療する。六味地黄丸よりも効果が迅速である。
大補陰丸(補陰剤)
君薬:塾地黄、亀板ー培本
臣薬:黄柏、知母ー清源
使薬:猪脊髄、蜂蜜ー培本
大補陰丸は培本と清源を同時に行うという配合特徴が重要だ。陰虚火旺の治療で補陰(培本)だけでは虚火は治療できず、清虚熱(清源)だけすれば腎陰を損なう恐れがある。そこで、培本と清源を同時に行うと陰液が回復することで潜陽もでき、虚熱を排除することで補陰の効果も上がるということ。
問題
1.
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3.
4.
回答→
【解説】
湯(剤)
君薬:
臣薬:
佐薬:
使薬:
問題
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
湯(剤)
君薬:
臣薬:
佐薬:
使薬:
問題 患者、腰膝酸軟、頭目昏眩、耳聾耳鳴、五心煩熱、骨蒸潮熱、盗汗遺精、口燥咽乾、小便淋痛、舌紅少苔、脈細かつ数。選ぶべき法剤はどれか。
1.六味地黄丸
2.麦味地黄丸
3.知柏地黄丸
4.都気丸
回答→ 3
【解説】
骨蒸潮熱、遺精など、陰虚火旺が顕著なので、六味地黄丸よりも知柏地黄丸が適切である。
問題 患者、腰膝酸軟、頭目眩暈、両眼乾渋、視物昏花、咽乾、舌紅少苔、脈弦数。選ぶべき法剤はどれか。
1.六味地黄丸
2.麦味地黄丸
3.知柏地黄丸
4.杞菊地黄丸
回答→ 4
【解説】
肝腎陰虚による両眼昏花・視物不明、眼睛乾渋、迎風流泪が見られれば、杞菊地黄丸が適切である。
頭目眩暈と頭目昏眩の違い
頭目眩暈:めまい全般を指す最も一般的な言葉。「目が回る」「ふらつく」といった視覚的・平衡感覚的な症状を広く含みます。
頭目昏眩:めまいに加えて、「頭がぼんやりする」「意識がはっきりしない」「気が遠くなる」といった、より意識の混濁や重だるさを伴う症状を強調する表現です。
問題 六味地黄丸にも大補陰丸にも両方に含まれない生薬はどれか。
1.亀板・塾地黄
2.沢瀉・茯苓
3.知母・黄柏
4.麦門冬・五味子
回答→ 4
問題 選ぶべき法剤はどれか。
1.
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3.
4.
回答→
【解説】
問題 選ぶべき法剤はどれか。
1.
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3.
4.
回答→
【解説】
問題 患者、骨蒸潮熱、心煩易度怒、消渇多食、遺精赤尿、足膝熱痛、舌紅少苔、脈細数。選ぶべき法剤はどれか。
1.大補陰丸
2.清骨散
3.竜胆瀉肝湯
4.当帰六黄湯
回答→ 1
【解説】
1.大補陰丸(補陰剤)ー真陰不足・虚火旺盛の病証を治療。
2.清骨散(清虚熱剤)ー陰虚体質で陰分に伏邪があり、陰虚内熱の病証の治療。陰分伏邪の症状は午後・夜間の潮熱である。
3.竜胆瀉肝湯(清熱解毒薬)ー肝胆実火の上擾と肝経湿熱の下注による病証の治療。
4.当帰六黄湯(清虚熱剤)ー陰血不足で虚熱が盛んでいる病証の治療。
問題 選ぶべき法剤はどれか。
1.
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回答→
【解説】
問題 選ぶべき法剤はどれか。
1.
2.
3.
4.
回答→
【解説】
温裏剤のまとめ
補気剤(肺脾気虚を治療する方剤)
・四君子湯ー益気健脾の基本方剤。
・参苓白朮散ー脾胃虧虚で湿が運化されないために起きた病証の治療。
・補中益気湯ー労倦傷脾による気虚発熱、陽気下陥による下脱・下垂などの病証の治療。
・生脈散ー気陰両傷による病証の治療。
・人参蛤蚧湯ー久咳肺虚・脾湿生痰・腎不納気による咳喘などの病証の治療。
補血剤
・四物湯ー血虚の病証の基本方剤。
・当帰補血湯ー労倦内傷のため気不生血による血虚発熱などの病証の治療。
・帰脾湯ー心脾両虚による怔忡、動悸、便血、下血などの病証の治療。
・炙甘草湯ー気虚血弱による脈結代、動悸、虚労、肺痿などの病証の治療。
気血双補剤
・八珍湯ー過度な失血による気血両虚などの病証の治療。
・泰山盤石散ー妊婦の気血両虚による胎動不安あるいは習慣性流産などの病証の治療。
補陰剤
・六味地黄丸ー陰虚の基本方剤。
・左帰丸ー真陰不足、精髄内虧による諸証の治療。
・大補陰丸ー腎水内虧、相火偏旺による病証の治療。
・虎潜丸ー陰虚内熱による筋痿や骨痿などの病証の治療。
・二至丸ー肝腎陰虚による眩暈、目花などの病証の治療。
・一貫煎ー肝腎陰虚、血燥気鬱による胸脘脇痛などの病証の治療。
・石斛夜光湯ー肝腎皆虧、陰虚火旺による瞳孔が拡大、目がかすむなどの病証の治療。
・補肺阿膠湯ー肺陰虚に燥熱を伴う病証の治療。
・亀鹿二仙膠ー腎の陰陽両虚、任督の精血不足による諸証の治療。
・七宝美髯丹ー肝腎不足による髪早白、歯の同様などの病証の治療。
補陽剤
・腎気丸ー腎陽不足、命門火衰による諸証の治療。
・右帰丸ー元陽不足・久病による気衰神疲、及び火不生土などの病証の治療。
倦怠疲労感、短気、動くと症状が増悪、声低懶言、顔面蒼白、食欲不振、舌淡苔白、脈弱あるいは虚大、甚だしい場合は虚熱自汗、脱肛、子宮脱