6月のカレンダー
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 1日 休み | |||||
2日 休み | 3日 ◯ | 4日 休み | 5日 ◯ | 6日 ◯ | 7日 ◯ | 8日 ◯ |
9日 休み | 10日 ◯ | 11日 休み | 12日 ◯ | 13日 ◯ | 14日 ◯ | 15日 ◯ |
16日 ◯ | 17日 ◯ | 18日 休み | 19日 ◯ | 20日 ◯ | 21日 ◯ | 22日 ◯ |
23日 ◯ | 24日 ◯ | 25日 休み | 26日 ◯ | 27日 ◯ | 28日 ◯ | 29日 ◯ |
30日 ◯ |

おしらせ
今日のブログ
人混みでごった返す難波駅前、私は帰路だった。
その雑踏のど真ん中に、なぜかお爺さんが胡座で座り込んでいる。
その傍らには女性が一人。
何かトラブルでもあったのかと察した。
「誰か対応してるし、大丈夫そうやな」
そう高をくくって通り過ぎようとした瞬間、女性と老人の会話の一部が聞こえた。
「道の真ん中に」
これがどういう意味なのか分からなかったが、妙に頭から離れないまま、私は駅の改札口に辿りつく長い階段を駆け上がった。
脳裏に焼き付く光景と葛藤
しかし、どうしても気になって、立ち去ることができなかった。
困っている人を放置する背徳感というか、何と言うか。。。
もし爺さんが自力で立ち上がれない状態だったら、きゃしゃな女性一人ではどうにもならないだろう、という余計なお世話な想像も膨らんできた。
「早く家に帰って妻とバーベキューしたいのに…」
そんな誘惑と葛藤しつつも、「もし誰も助けてなかったら?」という思いが勝り、
もうあの場から爺さんが消えていることを願いながら、さっきの場所へ引き返した。
雑踏の中の孤立
すると、人の流れの中にポツンと胡座をかいたお爺さんの姿が!
まるで激流の真ん中にそびえ立つ巨岩のように、周りの人々がその両脇をサラサラと流れていく。
みんな見て見ぬふりなのか、声をかけるのをためらっているのか、都会の冷たさをひしひしと感じる光景だった。
その時すでに爺さんは一人になっていて、来てよかったと思った。
少し声をかけてから爺さんを立たせて誘導しようとしたが、遠慮なのか、頑として動こうとしない。
なるほど、他の人に声をかけられても、おそらくこれを繰り返していたのだろう。
医療従事者としての気づきとタクシーとの攻防
ふと左手を見ると、血が出ている。
もしかして転倒か。
掌からの出血だったので、手から着地したのだろうと推測し、頭に大きな損傷がないかを一応確認した。
出血している側の肘はずっと力が入って曲がったままだ。
片麻痺か?
念のため、過去の病気を聞いてみると「2年前に脳卒中した」とのこと。
口からはほのかに酒の匂いもした。どうやら一杯ひっかけていたよう。
年齢は、なんと80歳。
その後も話を聞き、移動しようと提案しても「大丈夫、大丈夫。」と聞き入れてもらえなかったが、なんとか私の巧みな話術(自画自賛)で、お爺さんをタクシーに乗って家に帰るというところまで合意を取れた。
ここからは、過去の介護職経験が役にたった。
爺さんを上手く抱きかかえて立たせ、タクシー乗り場まで歩き始めましたが、そのペースはまさに「亀より遅い」。
しかし一部始終を見ていたタクシーの運転手には乗車拒否された。
そりゃそうだ。
道の真ん中で座り込んでいた人を乗せて、目的地に着いたとして、そこからどうするんだって話だし。
もし認知症だったら住所も言えないかもしれないし、タクシー運転手にとっては「勘弁してくれ」な客でだろうから、拒否もしたくなる気持ちは分かる。
というわけで、今度はタクシーの運転手の説得を開始だ。
私の見る限り、爺さんの認知能力はかなり正常に近い。
酔ってはいたが、会話はちゃんと成立するし、途中でかかってきた電話にも、相手は不明だが普通に対応してた。
「家はどこですか?」と聞くと、弁天町駅前のマンションだそうで、さらに律儀に家賃が「10万円だ」と教えてくる。
どうやら一人暮らしのようだった。
安堵と別れ、そして残るユーモア
爺さんが自分で住所を言えること、そして片麻痺はあるものの、一人でもゆっくりなら歩けることをタクシーの運転手に伝え、ようやく爺さんとはお別れできた。
爺さんはタクシーの扉が閉まっても、私に手を振ってる。
こちらの心配など全くお構いなし、といった様子で。
なんだか、最後はちょっと拍子抜けするような、それでいてじんわりと温かい気持ちになる出来事だった。
さぁ、早く帰ろう!!
1日1問(挑戦してね)
問題 白虎湯の構成生薬でないのはどれか。
1.石膏
2.知母
3.竹葉
4.粳米
回答→ 3
【解説】
白虎の効能は清熱生津で陽明の気分熱証を治療をする方剤である。
症状は壮熱面赤、煩渇引飲、汗出悪風、脈洪大有力または脈滑数など。
※煩渇引飲=非常に強い口の渇きで、水を欲する。口大渇とも。
白虎湯(清気分熱剤)
君薬:石膏
臣薬:知母
佐使薬:粳米、甘草
読んだら拍手ボタンを押してね٩( ᐛ )و