臨床医学各論
感染症について正しいのはどれか。
1 風疹は「三日ばしか」と言われる。
2 日本脳炎はネズミの媒介によって感染する。
3 水痘は精巣炎を合併しやすい。
4 流行性耳下腺炎は空気感染する。
【解説】 1◯風疹は風疹ウイルスによる急性発疹性感染症で、2〜3日で軽快するので「三日はしか」と呼ばれる。しかし妊婦が感染すると先天性風疹症候群(白内障、難聴、心奇形)の危険性がある。 2 日本脳炎ウイルスはブタなどの動物の体内で増殖し、その動物の血を吸った蚊(主にコガタアカイエカ)の媒介によって感染する。 3 水痘は小児にみられる急性の全身感染症で、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる。成人の水痘は重症化しやすく、合併症としては、脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症がある。 4 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスにより耳下腺が腫脹する疾患で、感染経路は飛沫感染である。精巣炎の合併症があるよはこちらである。他にも、無菌性髄膜炎、膵炎、難聴などがある。
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